こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
今回は、WebAppsを自動でスケールアウトする方法を解説します。自動でスケールアウトさせるためには、AppServicePlanで設定をすれば簡単にできます。自動でスケールアウトさせることで、処理が集中したときにサーバの数を増やし、サーバがダウンすることを防げます。
目次
【Azure】WebAppsを自動でスケールアウトする方法解説
自動でWebAppsをスケールアウトする方法を解説していきます。
WebAppsのスケールアウトはAppServicePlanの設定で可能です。では、まずスケールアウトとは何かを説明してから、設定方法を解説します。
スケールアウトとは?
スケールアウトとは、サーバーの台数を増やして処理能力を向上させる方法です。
サーバー1台で処理するよりも、複数台で処理した方が、処理スピードが速いです。
クラウドでは、このスケールアウトが簡単にできます。オンプレの場合、サーバーの台数を増やす場合、購入・設置・設定などの時間がかかります。
スケールアウトをすることで、サーバーの可用性が向上します。高負荷の処理が発生しても、サーバーの台数を増やすことによって、サーバーがダウンしないようにします。
逆にサーバーの性能を向上させることをスケールアップと言います。メモリやCPUの増強を行います。
WebAppsのスケールアウトの設定
早速、手順の解説をします。
設定手順は下記の通りです。
- WebAppsを作成する
- PlanをStandard以上に設定する
- 自動スケールアウトの設定
では、各項目について詳しく解説します。
手順①.WebAppsを作成する
Azureのポータルサイトを起動しましょう。
まず、WebAppsを構築します。構築方法が分からない方は、こちらの記事を参考に作成してください。
手順②.PlanをStandard以上に設定する
次にAppServicePlanのプランをStandard以上にします。
自動でスケールアウトさせる場合はStandard以上のプランにする必要があります。Standardプランでも月に1万円弱掛かるので、コストには、気を付けましょう。
設定方法は、「設定」→「スケールアップ」→「運用」→「S1」を選択して「適応」をクリックします。
手順③.自動スケールアウトの設定
次に自動スケールアウトの設定を行います。
「設定」→「スケールアウト」→「自動スケーリング」をクリックします。
そうすると、以下のような画面が表示されます。「規則を追加する」より、スケールのルールを決めます。
スケールのルールとはCPUの使用料が70%以上を超えたらインスタンス(サーバー)を1つ増やす、GPUの使用量が30%以下になったらインスタンス数を1つ減らす、というインスタンス数の変化のルールです。
自分の環境に合わせて設定しましょう。
最後に「保存」を押して終了です。
WebAppsを自動スケールアウトの注意点
最後にスケールアウトさせるときの注意点を説明します。
デメリットはスケールアウトすると金額が高くなるということです。そもそも自動スケールアウトさせる場合はAppServicePlanをStandard以上にする必要があります。
インスタンス数が増えれば、その分金額も増えるので、コスト管理はしっかり行いましょう。
コスト管理については、以下の記事で紹介しています。
【Azure】WebAppsを自動でスケールアウトする方法まとめ
最後にまとめです。
WebAppsの自動スケールアウトの手順は下記の通りでした。
- WebAppsを作成する
- PlanをStandard以上に設定する
- 自動スケールアウトの設定
スケールアウトやスケールアップが簡単にできることは、クラウドを使用するメリットの一つです。
サーバーの可用性を高めるために自動でスケールアウトさせる設定を行いましょう!
Azureについてさらに勉強したい方は、こちらの記事を参考にしてください。