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Linux-windows間でファイル共有する方法解説【sambaでファイル共有を設定する】

こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。

今回は、Linux-windows間でファイル共有する方法を解説します。ファイルを共有する方法はsambaを使用してファイルを共有します。sambaとはLinuxでwindowsの機能が使えるフリーソフトです。今回は、sambaを構築してファイルを共有する方法を解説ます。

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Linux-windows間でファイル共有する方法解説

どうやってLinuxとWindows間でファイルを共有するの?

Linux-windows間でファイルを共有したいと思ったことはありませんか。

そんな時に使えるソフトはsambaです。sambaで共有フォルダを作成してファイルのやり取りを行います。今回はSambaを使って、LinuxとWindows間でファイルを共有する方法を解説します!

ファイル共有をするsambaとは?

samba(サンバ)とはLinuxでwindowsの機能が使えるフリーソフトです。 概要は以下の通りです。

Samba (サンバ) は、マイクロソフトWindowsネットワークを実装したフリーソフトウェア。 LinuxSolarisBSDmacOSなどのUnix系OS を用いて、Windows のファイルサーバプリントサービス、ドメインコントローラ機能、ドメイン参加機能を提供する。

(wikipediaより)

sambaは、WindowsやLinuxにインストールして、ファイルを共有することができます。また、ドメインコントローラー機能もあるのでActiveDirectoryと連携することもできます。

ファイル共有の設定手順は以下の通りとなります

  1. sambaインストール
  2. ファイル作成
  3. sambaの設定
  4. windowsからアクセスする

それぞれの手順について詳しく解説をします。

sambaインストール

早速ファイル共有の設定方法を解説します。まず、sambaのインストールを行います。Linuxサーバーを準備しましょう。

sambaをインストールするには、以下のコマンドを入力します。

apt-get update
apt-get install samba

“apt-get update”コマンドを使用してパッケージ情報を更新します。そして、”apt-get install”コマンドでsambaをインストールします。

sambaをインストール

インストールが完了したら、sambaが正常にインストールできているか確認しましょう。

samba --version
sambaが正常にインストールされているか確認

sambaのバージョンが確認できたら、正常にインストールができています。次の設定に進みましょう。

共有するファイルの作成

次に共有するファイルの作成を行います。

ファイルの作成の前にディレクトリを作成して、その中にファイルを作成します。コマンドは下記のように入力します。

mkdir /share    #ディレクトリの作成
touch /share/a   #ファイルの作成

ファイルの作成が完了したら、ディレクトリとファイルの権限を変更します。誰でも読み込み、書き込みができるように権限を書き換えます。コマンドは”chmod”コマンドを使用します。

chmod -R 777 /share

chmodコマンドの使い方については、こちらの記事を参考にしてください。

【初心者向け】Linuxのファイル権限について徹底解説【現役エンジニアが解説】

ファイルを共有する設定をLinuxで実装する

先ほどまで、sambaのインストールと共有するファイルの作成が完了しました。ここからは、sambaの設定を行いファイルを共有してみましょう。

sambaの設定は主に2つの手順があります。

  • 設定ファイルに共有フォルダの情報を入力
  • sambaユーザの作成

sambaの設定について、詳しく解説します。

共有フォルダの情報を入力

まず、共有フォルダの情報をsambaの設定ファイルに入力します。

設定ファイルは”smb.conf”です。viコマンドで編集しましょう。

vi /etc/samba/smb.conf

“/etc/samba/smb.conf”の設定ファイルを以下のように編集します。ファイルの下部に書き加えましょう。

[share]          
   comment = share   
   path = /share     
   guest ok = yes
   browseable = yes 
 read only = no   

それぞれの設定値の概要は以下の通りです。

  • [share] ・・・共有名 windowsからファイルに接続するときに使用
  • comment ・・・コメント なくても良い
  • path ・・・共有するディレクトリのpath
  • guest ok ・・・ゲストユーザーの許可
  • browseable ・・・ブラウザーへの表示を許可
  • read only ・・・ディレクトリ、ファイルへの書き込みを許可

設定ファイルへの設定が完了したら、次はsambaユーザーの作成を行います。

sambaユーザーの作成

次にsambaユーザーがの作成を行います。sambaユーザーとは、ファイルの書き込みをするユーザのことです。

sambaユーザーを作成するためには、Linuxのユーザーが必要です。作成するためのコマンドは以下の通りとなります。

adduser testuser      ←Linuxのユーザ作成
pdbedit -a testuser ←sambaユーザの作成

パスワードは適当に入力してください。

sambaユーザが作成されると以下のように登録情報が表示されます。

sambaユーザ作成

sambaの設定が完了したら再起動します。

service smbd restart
service nmbd restart

これで設定が完了です!

windowsからLinuxのフォルダへアクセスする

最後にwindowsからアクセスします。

windowsからは、windowsボタンと”r”を押して、共有名を入力します。

“\\サーバーのIPアドレス\共有名”のような形で以下のように入力します。

windowsからLinuxのフォルダへアクセスする

共有名はsambaの設定ファイル編集時に[share]と入力した部分です。

ユーザ認証が聞かれたらsambaユーザの情報を入力します。

“guest ok”の設定がされているため、先ほど作ったユーザでログインすることが可能です。

今回は、ファイルを共有するところまでなので、ユーザの資格情報など詳しい解説は割愛させていただきます。

Linux-windows間でファイル共有する方法まとめ

今回の記事は、Linux-windows間でファイル共有する方法を解説しました。まとめると以下のようになります。

  • ファイルの共有はsambaを使用する
  • sambaをインストールして共有するディレクトリとファイルを作成
  • 設定ファイルに共有フォルダーの情報を入力
  • sambaユーザーの作成

以上でLinux-windows間でファイル共有する方法の解説を終了します。

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