こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験過去問講座です。NTPの用途について解説します。NTPとは、時刻を同期するためのプロトコルです。基本情報で出題された問題について、実機で挙動を確認しながら理解を深めましょう!
- NTPの用途とは?
- NTPで時刻同期してみよう
NTP(Network Time Protocol)の用途とは?
今回の記事は、以下の問題を解説します。
NTP(Network Time Protocol)の用途に関する記述として,最も適切なものはどれか。
ア:クライアントサーバシステムでの業務プログラムの応答時間を正確に測定する。
イ:タイムサーバを利用して,ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。
ウ:ファイルサーバに格納されている共用ファイルの更新時刻によって,最新かどうかを判断する。
エ:メールサーバで電子メールを受信した時刻を比較して,未読の電子メールを転送する。
出典:平成23年特別 問40
答えは、『イ』の「タイムサーバを利用して,ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。」です。今回の記事ではNTPについて詳しく解説します!
NTPとは時刻同期のプロトコル
ここからは、NTPの概要とNTPの動作について説明します。NTPとは、時刻同期を行うプロトコルです。さらに詳しく解説します。
NTPの概要
NTPとは時間を同期させるプロトコルのことです。自分のPCやスマホなど、正しい現在時刻が表示されていると思います。おそらく、時刻を自分で入力した人は少ないと思います。
時刻を自分で設定しなくとも、正しい時刻が表示されているのはNTPが時刻を同期しているからです。
NTPサーバーが基準となる時刻を決め、その他のサーバーはNTPサーバーの時刻に合わせます。多くのクライアントがNTPサーバーを指定することで、ネットワーク内のクライアントが同じNTPサーバーの時間を共有することができます。
簡単な構成はこちらです。
NTPの概要や仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
NTPとは?NTPの仕組みや時刻の同期方法などを詳しく解説!【初心者向け】
NTPの動作を確認する
次にNTPの動作を確認してみましょう。WindowsのPCを想定しています。
まず、コントロールパネル内の「時刻と地域」をクリックします。
そして、「日付と時刻」をクリックします。
「インターネット時刻」から「設定の変更」をクリックします。
そして、NTPサーバーを指定すると完了です。
これでNTPサーバーと時刻を同期します。NTPサーバーは日本標準時のものを使用しても良いですし、自分で構築しても大丈夫です。
NTPサーバーの構築方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
基本情報過去問解説まとめ
今回の記事は、以下の問題を解説しました。
NTP(Network Time Protocol)の用途に関する記述として,最も適切なものはどれか。
ア:クライアントサーバシステムでの業務プログラムの応答時間を正確に測定する。
イ:タイムサーバを利用して,ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。
ウ:ファイルサーバに格納されている共用ファイルの更新時刻によって,最新かどうかを判断する。
エ:メールサーバで電子メールを受信した時刻を比較して,未読の電子メールを転送する。
出典:平成23年特別 問40
答えは、『イ』の「タイムサーバを利用して,ネットワーク上の各PCの時刻を合わせる。」でした。NTPは時刻同期するものだと覚えておきましょう!
その他の過去問解説はこちらの記事で解説しています。