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AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)の練習問題10問。4つの出題分野から解説付きで解いてみる

著者: ryu | #aws #資格 #AWS認定
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こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の勉強をしていて、「実際にどんな問題が出るのか分からない」と感じていませんか?

参考書を読んで用語は覚えたつもりでも、問題の形で聞かれると選択肢で迷うことはよくあります。

この記事では、CLF-C02の4つの出題分野から、練習問題を10問用意しました。すべてオリジナルの問題で、1問ずつ正解と解説を付けています。

まずは試験の形式を確認してから、問題に進みましょう。

AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)とは?

AWS認定クラウドプラクティショナーは、AWSの認定資格の中でいちばん基礎にあたる資格です。試験コードは CLF-C02 です。

AWSのサービスを細かく設定できるかではなく、クラウドの考え方やAWSの主なサービス、セキュリティ、料金の仕組みを理解しているかが問われます。エンジニアだけでなく、営業や企画の人が受けることも多い資格です。

試験の形式

AWSの公式の試験ガイドに書かれている形式を表にまとめます。

項目 内容
問題数 65問(採点される50問+採点されない15問)
試験時間 90分
問題の形式 択一(4つから1つ選ぶ)と、複数選択(2つ以上選ぶ)
合格ライン スコア100〜1,000のうち700以上

採点されない15問は、AWSが今後の問題として使えるかを評価するためのものです。どれが採点されない問題かは試験中に分からないので、全部の問題に同じように答える必要があります。

90分で65問なので、1問あたりに使える時間は1分20秒ほどです。迷う問題に時間をかけすぎないことも大事になります。

4つの出題分野と配点

CLF-C02の問題は、次の4つの分野から出題されます。配点は採点される問題に占める割合です。

分野 配点 主な内容
1. クラウドのコンセプト 24% クラウドの利点、設計の考え方、移行の考え方
2. セキュリティとコンプライアンス 30% 責任共有モデル、IAM、セキュリティのサービス
3. クラウドテクノロジーとサービス 34% コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、グローバルインフラ
4. 請求、料金、およびサポート 12% 料金モデル、請求の管理、サポートプラン

表を見ると分かるように、セキュリティとサービスの2分野で全体の6割以上を占めています。

勉強時間が限られているなら、まずこの2分野を固めるのが効率的です。今回の10問も、この配点に近くなるように分野を振り分けています。

練習問題の使い方

問題に進む前に、使い方を少しだけ書いておきます。

正解は各問題の下にある引用ブロックに書いています。先に答えを見ないように、自分の答えを決めてから読み進めてください。

間違えた問題は、解説を読んで終わりにせず、そのサービスの公式ページを一度開いてみるのがおすすめです。CLF-C02では、似た名前のサービスを見分ける問題がよく出るからです。

問題 分野
問題1〜2 クラウドのコンセプト
問題3〜5 セキュリティとコンプライアンス
問題6〜9 クラウドテクノロジーとサービス
問題10 請求、料金、およびサポート

それでは、1問目から解いていきましょう。

クラウドのコンセプトの練習問題

問題1:アクセス数に合わせた増減

あるECサイトは、セールの期間だけアクセスが急に増えます。AWSでは、アクセスが増えたときにサーバーの台数を増やし、落ち着いたら減らして、使った分だけ料金を払うことができます。

このようなクラウドの特性を表す言葉として、最も適切なものはどれですか?

  • A. 高可用性
  • B. 伸縮性(Elasticity)
  • C. 耐久性
  • D. ポータビリティ

正解:B

需要に合わせてリソースを自動で増やしたり減らしたりできる性質を、伸縮性(Elasticity)と呼びます。高可用性は止まりにくさ、耐久性はデータが失われにくさを表す言葉です。「増減」「需要に合わせる」と書かれていたら、伸縮性やスケーラビリティを思い出してください。

問題2:クラウドの料金の考え方

オンプレミスでは、サーバーを使い始める前に機器をまとめて購入する必要がありました。AWSでは、使った分だけを後から支払います。

この違いを説明したAWSクラウドの利点として、最も適切なものはどれですか?

  • A. 固定費を変動費に置き換えられる
  • B. データセンターの場所を自分で選ばなくてよい
  • C. すべてのサービスが無料で使える
  • D. サーバーの保守契約が長期で割引になる

正解:A

AWSはクラウドの6つの利点の1つとして、先に払う固定費(設備投資)を、使った分だけ払う変動費に置き換えられることを挙げています。Cのようにすべて無料ということはありません。料金の考え方は、分野1と分野4の両方で問われます。

セキュリティとコンプライアンスの練習問題

問題3:責任共有モデル

Amazon EC2でWebサーバーを動かしています。責任共有モデルにおいて、利用者側の責任になるものはどれですか?

  • A. データセンターの建物の警備
  • B. EC2を動かしている物理サーバーの故障対応
  • C. EC2インスタンスのゲストOSへのセキュリティパッチの適用
  • D. リージョン間をつなぐネットワーク機器の保守

正解:C

責任共有モデルでは、AWSが「クラウドのセキュリティ」(建物、物理サーバー、ネットワークなどの基盤)を担当し、利用者が「クラウド内のセキュリティ」を担当します。EC2のゲストOSのパッチ適用は利用者の責任です。A・B・DはすべてAWS側の責任になります。

この責任の分かれ方は、使うサービスによって変わる点にも注意してください。EC2はOSから利用者が管理しますが、マネージドサービスほどAWSが受け持つ範囲が広くなります。

問題4:ルートユーザーの扱い

AWSアカウントを作成した直後のルートユーザーについて、AWSが推奨している扱い方として最も適切なものはどれですか?

  • A. 日常の作業はすべてルートユーザーで行う
  • B. ルートユーザーに多要素認証(MFA)を設定し、日常の作業には使わない
  • C. ルートユーザーのアクセスキーを作成して、チーム全員で共有する
  • D. ルートユーザーのパスワードを定期的に削除する

正解:B

ルートユーザーはアカウントのすべての操作ができる、最も強い権限を持ったユーザーです。AWSは、ルートユーザーにMFAを設定し、日常の作業にはIAMで作ったユーザーなどを使うことを推奨しています。アクセスキーの共有は避けるべき使い方です。

MFAの設定手順は、IAMユーザーでMFAを有効にする方法 で画面付きで解説しています。

問題5:コンプライアンスのレポート

監査のために、AWSが取得している第三者認証のレポート(SOCレポートなど)を入手したいと考えています。どのサービスを使えばよいですか?

  • A. AWS Artifact
  • B. Amazon Inspector
  • C. AWS Config
  • D. Amazon GuardDuty

正解:A

AWS Artifactは、AWSのセキュリティやコンプライアンスに関するレポートや契約をダウンロードできるサービスです。Inspectorは脆弱性の検査、Configはリソースの設定の記録と評価、GuardDutyは脅威の検出に使います。名前が似たセキュリティのサービスは、何をするサービスかを一言で言えるようにしておくと迷いにくくなります。

クラウドテクノロジーとサービスの練習問題

問題6:サーバーを管理せずにコードを動かす

サーバーの準備や管理をせずに、ファイルのアップロードなどのイベントをきっかけにプログラムを実行したいと考えています。最も適切なサービスはどれですか?

  • A. Amazon EC2
  • B. AWS Lambda
  • C. Amazon EBS
  • D. Amazon Lightsail

正解:B

AWS Lambdaは、サーバーを管理せずにコードを実行できるサーバーレスのサービスです。イベントが起きたときだけ動き、実行時間などに応じて料金がかかります。EC2はOSから自分で管理する仮想サーバー、EBSはEC2に付けるブロックストレージです。

EC2そのものについては、EC2とは? で基本から解説しています。

問題7:画像ファイルの保存先

Webサイトで使う大量の画像ファイルを、高い耐久性で保存したいと考えています。容量を事前に決める必要がなく、HTTPSでアクセスできるオブジェクトストレージのサービスはどれですか?

  • A. Amazon S3
  • B. Amazon EBS
  • C. Amazon RDS
  • D. AWS Storage Gateway

正解:A

Amazon S3は、ファイルをオブジェクトとして保存するストレージサービスです。容量の上限を事前に決める必要がなく、高い耐久性を持つように設計されています。EBSはEC2にアタッチして使うブロックストレージ、RDSはリレーショナルデータベースのサービスです。

問題8:リージョンの中の構成

1つのAWSリージョンの中にあり、それぞれが独立した電源やネットワークを持つ、1つ以上のデータセンターのまとまりを何と呼びますか?

  • A. エッジロケーション
  • B. アベイラビリティーゾーン(AZ)
  • C. ローカルゾーン
  • D. VPC

正解:B

リージョンの中には、物理的に離れた複数のアベイラビリティーゾーン(AZ)があります。システムを複数のAZに分けて置くことで、1つのAZで障害が起きても動き続けられるようにします。エッジロケーションは、CloudFrontなどがコンテンツを配信するための拠点です。

問題9:世界中に速く配信する

日本で作ったWebサイトを、海外のユーザーにも低い遅延で表示させたいと考えています。世界中のエッジロケーションを使ってコンテンツを配信するサービスはどれですか?

  • A. Amazon Route 53
  • B. Amazon CloudFront
  • C. Elastic Load Balancing
  • D. AWS Direct Connect

正解:B

Amazon CloudFrontは、エッジロケーションにコンテンツをキャッシュして、利用者の近くから配信するCDN(コンテンツ配信ネットワーク)のサービスです。Route 53はDNS、Elastic Load Balancingは負荷分散、Direct Connectはオンプレミスとの専用線接続のサービスです。

S3とCloudFrontを組み合わせた構成は、S3+CloudFrontで静的サイトをHTTPSで公開する方法 で実際に作っています。手を動かすと、問題8と問題9の違いもつかみやすくなります。

請求、料金、およびサポートの練習問題

問題10:予算を超えそうなときの通知

毎月のAWSの利用料金が、決めておいた金額を超えそうになったときにメールで通知を受け取りたいと考えています。最も適切なサービスはどれですか?

  • A. AWS Budgets
  • B. AWS Cost Explorer
  • C. AWS Trusted Advisor
  • D. AWS CloudTrail

正解:A

AWS Budgetsは、料金や使用量の予算を設定し、超えそう・超えたときにアラートを送れるサービスです。Cost Explorerは過去のコストを分析して可視化するサービスで、通知を主な目的としたものではありません。Trusted Advisorはベストプラクティスに沿っているかの確認、CloudTrailは操作の記録に使います。

料金の分野は配点が12%と少なめですが、BudgetsとCost Explorerのように役割が近いサービスの見分けはよく問われます。クラウドの料金とコストの考え方は、FinOpsとは? でも整理しています。

間違えやすいポイントのまとめ

10問を解いてみて、どうだったでしょうか?

CLF-C02では、1つのサービスを深く知っているかよりも、似たサービスを正しく見分けられるかが問われます。今回の問題に出てきたものを中心に、取り違えやすい組み合わせを表にしておきます。

取り違えやすい組み合わせ 見分け方
伸縮性 と 高可用性 需要に合わせた増減か、止まりにくさか
AWSの責任 と 利用者の責任 物理的な基盤はAWS、OS・データ・設定は利用者(EC2の場合)
Artifact と Config 認証レポートの入手か、自分のリソースの設定の記録か
Lambda と EC2 サーバー管理が不要か、OSから自分で管理するか
S3 と EBS 単体で使うオブジェクトストレージか、EC2に付けるブロックストレージか
AZ と エッジロケーション システムを置く場所か、コンテンツを配る拠点か
Budgets と Cost Explorer 予算を決めて通知するか、過去のコストを分析するか

もう1つ気をつけたいのが、複数選択の問題です。本番では「2つ選んでください」のように、正解が複数ある問題も出ます。

問題文の最後にある「選んでください」の数を必ず確認してから、選択肢を読むようにしましょう。

苦手な分野を見つけたら

間違えた問題が特定の分野に集まっているなら、その分野の配点を見て、復習の順番を決めるのがおすすめです。

たとえば、セキュリティの問題を落としているなら、配点30%の分野を落としていることになります。合格ラインの700点に届くかどうかに直結するので、先に手をつける価値があります。

試験全体の勉強の進め方は、AWSの勉強方法 や クラウドの勉強は何から始めるか も参考にしてください。

InfraAcademyで続きの問題を解く

10問だけでは、本番の65問の感覚にはまだ届きません。

InfraAcademyでは、「AWS認定 クラウドプラクティショナー模擬試験150問」を用意しています。今回と同じように4つの分野から出題しているので、この記事で見つけた苦手な分野を、そのまま問題演習で埋めていけます。

InfraAcademyの資格模擬問題 から、CCNAやLPICの問題集とあわせて確認できます。

問題を解くだけでなく、AWSの基礎から順番に学びたい方は、AWSロードマップ で学ぶ順番を確認してみてください。

まとめ

AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)は、65問・90分の試験で、スコア700以上で合格です。

出題は4つの分野に分かれていて、セキュリティとコンプライアンス(30%)と、クラウドテクノロジーとサービス(34%)で全体の6割以上を占めます。まずはこの2分野を固めるのが近道です。

問題を解くときは、似た名前や似た役割のサービスを見分けられるかがポイントになります。間違えた問題は、表にまとめた組み合わせを見直して、何が違うのかを一言で言えるようにしておきましょう。

今日の10問で手応えをつかめたら、次は本番と同じくらいの問題数で、時間を計って解いてみてください。

参考

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この記事を書いた人

ryu

株式会社InfraAcademy 代表 / エンジニア

大手メーカーでインフラエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業・スタートアップでフルスタックエンジニアを経験。その後、起業し学習サービス「InfraAcademy」を運営しています。
保有資格:ネットワークスペシャリストなど 運営会社:株式会社InfraAcademy

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