こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、Linuxで時刻設定をする方法を解説します。Linuxで時刻設定をするときはdateコマンドやhwclockコマンドを使用します。タイムゾーンもJSTに変更するようにしましょう。時刻設定をするコマンドの使い方を詳しく解説します。
目次
【Linux】時刻設定をする方法を解説
どうやってLinuxの時刻を設定するの?
今回の記事では、Linuxの時刻を設定する方法を解説します。内容は以下の通りです。
- Linuxの時刻を確認してみよう
- タイムゾーンの変更
- dateコマンドで時刻を変更する
- hwclockコマンドで時刻を変更する
- ntpサーバーへ時刻同期する
では、早速解説します!
Linuxの時刻を確認してみよう
まずは、Linuxサーバーの時刻を確認してみましょう。Linuxの時刻を確認するコマンド”date”です。
date
→ Mon Apr 19 06:23:59 JST 2021
Linuxでコマンドを入力すると日付とタイムゾーンが表示されます。
これで時刻が確認できました。自分のサーバーの時刻がずれている場合の変更方法を解説していきます。
Linuxのタイムゾーンを変更する
では、時刻を変更する前にタイムゾーンの変更方法を解説します。タイムゾーンがJSTになっている方は、読み飛ばしてください。
タイムゾーンとは、どの地域の標準時刻を使用するのかを指定します。日本の場合はJSTになるように設定します。
タイムゾーンの設定ファイルは”/etc/timezone”です。ファイルをviコマンドで編集してみましょう。
vi /etc/timezone
JSTに変更する場合、ファイルの中身を以下の通りに編集します。
Asia/Tokyo
または、“tzselect”コマンドを使用してもタイムゾーンを変更することができます。
tzselect
コマンドを入力すると、タイムゾーンの地域を選択できます。”4/Asia”を選択して、”19/Japan”を選択するとタイムゾーンをJSTに変更できます。
コマンドを使用して時刻を設定する
次にコマンドで時刻を変更する方法です。時刻を変更するコマンドは3つあります。
- dateコマンド
- hwclockコマンド
それぞれのコマンドについて解説します。
dateコマンドで時刻を変更する
まず、dateコマンドです。先ほど時刻を確認したコマンドです。時刻を変更する場合は、以下のようにコマンドを入力します。
date -s "04/19 13:00 2021"
dateコマンドを使用すると、指定した時刻に変更することができます。
hwclockで時刻を変更する
次はhwclockコマンドです。hwclockコマンドはハードウェア(RTC)の読み取りと設定を行うコマンドです。ハードウェアそのものに時刻を書き込みます。
時刻を設定する場合は、こちらのコマンドです。
hwclock --set --date "19 Apr 2021 7:00"
hwclock --set --date "dd mmm yyyy HH:MM"
hwclockでハードウェアの時刻を変更した場合は、システムの時刻と同期させるようにしましょう。
hwclock --hctosys
逆にシステムの時刻をハードウェアに同期させる場合は、以下のコマンドを使用します。
hwclock --systohc
時刻の確認のコマンドは”–show”オプションを使用します。
hwclock --show
以上でコマンドを使用した時刻の変更方法の解説を終わります。
NTPサーバーで時刻を同期する場合
NTPサーバーとは、時刻を同期するためのサーバーです。NTPサーバーを活用することで、Linuxの時刻を同期することが可能です。NTPサーバーへ時刻を同期するためには、以下のコマンドを使用します。
ntpdate ntp.nict.jp
ntpdate [NTPサーバ名]
ntpdateコマンドを使用することで、NTPサーバーへ同期することができます。上記のコマンドでは、日本の公開NTPサーバーへ時刻の同期をするようにしています。詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
Linuxで時刻設定をする方法まとめ
ここまで、Linuxで時刻を設定する方法を解説しました。まとめると以下のようになります。
- Linuxの時刻を確認
- タイムゾーンの変更
- dateコマンドで時刻を変更する
- hwclockコマンドで時刻を変更する
Linuxの時刻の変更は、Linuxの初期設定で必要なので覚えておきましょう!
このようなインフラに関連する技術を当ブログで紹介しているので興味のある方は是非ご覧ください。
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