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LPIC 101試験まであと1週間。重みの大きい範囲から7日間で見直す復習表と、今日打っておきたいコマンド

著者: ryu | #Linux #LPIC #資格
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こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

この記事は、LPIC-1の101試験を1週間後に控えている人に向けて書いています。

参考書はひととおり読んだし、問題集も解いた。でも、範囲が広すぎて、何を覚えていて何を忘れているのかがよく分からない。直前の時期は、そんな不安を抱えやすいと思います。

101試験は、コマンドのオプションやファイルの場所まで細かく問われる試験です。最後の1週間で全部をやり直すのは無理なので、出題の多いところから順番に見直していくのが現実的です。

この記事では、試験の形式と出題数の決まり方を確認したあと、7日間の復習表と、今日実際に打っておきたいコマンド、確認問題3問を紹介します。

101試験の形式と「重み」を確認しよう

まずは、本番の条件をもう一度確認しておきましょう。LPIの公式サイトでは、次のように案内されています。

項目 内容
試験番号 101-500(LPIC-1 バージョン5.0)
試験時間 90分
問題数 60問
合格点 200〜800点のスコアで500点
認定の条件 101試験と102試験の両方に合格する

90分で60問なので、1問あたりに使えるのは1分半です。見直しの時間を残すなら、1問1分くらいのペースで解いていく必要があります。

重みの数だけ問題が出る

LPICの出題範囲は、主題(101、102 など)の中に、さらに細かい項目(101.1、101.2 など)が並ぶ形になっています。それぞれの項目には「重み」という数字が付いています。

LPIのFAQでは、LPICの試験は重みの合計が60にそろえてあり、重み1につき1問が出題されると説明されています。

重みが4の項目からは4問、重みが1の項目からは1問が出題される。

つまり、重みを見れば、どこから何問くらい出るのかが分かります。直前の1週間は、重みの大きい項目から優先して見直すのが、いちばん点数につながりやすい方法です。

101試験の4つの主題

101試験の範囲は、次の4つの主題に分かれています。主な重みは、LPIの公式の出題範囲(Objectives)から拾ったものです。

主題 内容 重みの例
101 システムアーキテクチャ ハードウェアの設定、起動の流れ、ランレベルとブートターゲット 101.2 システムの起動:3
102 Linuxのインストールとパッケージ管理 パーティション設計、ブートローダー、共有ライブラリ、dpkg/apt、rpm/yum 102.6 仮想化ゲストとしてのLinux:1
103 GNUとUnixのコマンド コマンドライン、テキストの処理、ファイル管理、パイプとリダイレクト、プロセス、正規表現、vi 103.1 コマンドラインの操作:4
104 デバイス、ファイルシステム、FHS パーティションとファイルシステムの作成、マウント、パーミッション、リンク、ファイルの検索 104.1 パーティションとファイルシステムの作成:2

4つの中では、103の主題が項目数も多く、重み4の項目が並んでいます。ここが101試験の中心です。

なお、バージョン5.0では、ディスククォータの項目(104.4)が範囲から外れ、仮想化ゲストとしてのLinux(102.6)が新しく加わっています。古い教材を使っている人は、この2つに気をつけてください。

直前に点数が伸びない原因

1週間前になって焦る人の多くは、勉強量が足りないというより、勉強のやり方が直前の時期に合っていないことが多いです。よくあるパターンを3つ挙げておきます。

参考書を最初から読み直してしまう

不安になると、参考書を1ページ目から読み直したくなります。ただ、101試験の範囲を1週間で読み直すと、後半の104の主題までたどり着く前に試験日が来てしまいます。

直前は、読むよりも問題を解いて、間違えたところだけを参考書で確認するほうが効率がよいです。

コマンドを「見たことがある」で止めている

101試験では、コマンド名だけでなく、オプションの意味や、コマンドを入力させる問題も出ます。参考書で見ただけのコマンドは、選択肢に並ぶと似たものと区別がつかなくなります。

一度でも自分で打って、表示を見たコマンドは、記憶に残り方がまったく違います。

間違えた問題を、答えだけ覚えている

問題集を何周もしていると、問題文を見ただけで答えが分かるようになります。これは覚えたのではなく、その問題の答えを覚えただけのことが多いです。

選択肢を隠して、なぜその答えになるのかを説明できるかどうかで確かめてみましょう。

102試験の範囲まで手を広げてしまう

LPIC-1の参考書は、101と102の範囲が1冊にまとまっているものが多いです。そのため、直前になっても、ユーザー管理や cron、ネットワークの設定など、102試験の範囲を一緒に見直してしまう人がいます。

これらは102試験で問われる内容です。101試験の前の1週間は、101の4つの主題だけに絞りましょう。102の範囲は、101が終わってから改めて取り組めば十分です。

7日間の復習表

ここからは、試験までの7日間で何をするかを具体的に書いていきます。重みの大きい103の主題に2日を使い、最後の2日は全体の確認にあてています。

日 見直す範囲 やること
7日前 苦手の洗い出し 問題集を1回分解いて、主題ごとの正答率を出す
6日前 103 GNUとUnixのコマンド(前半) コマンドライン、テキスト処理、ファイル管理、パイプとリダイレクト
5日前 103 GNUとUnixのコマンド(後半) プロセスの管理と優先度、正規表現、viの基本操作
4日前 104 デバイス、ファイルシステム、FHS パーミッションとumask、ハードリンクとシンボリックリンク、マウント
3日前 102 インストールとパッケージ管理 dpkg/apt と rpm/yum のオプション、共有ライブラリ、GRUB
2日前 101 システムアーキテクチャ 起動の流れ、systemd のターゲット、カーネルモジュール
前日 全体 間違えた問題だけを解き直し、早めに寝る

7日前の洗い出しで、正答率が極端に低い主題が見つかったら、その主題の日を1日増やしてかまいません。そのぶん、正答率の高い主題の日を短くします。

1日の進め方

1日あたりの時間が取れない人も多いと思います。その日の範囲を、次の3つに分けて進めると、短い時間でも手が止まりにくくなります。

順番 やること 目安の時間
1 その日の範囲の問題を10問解く 15分
2 間違えた問題のコマンドを、実際にターミナルで打つ 20分
3 参考書で、間違えた項目の説明だけを読む 15分

2番目の「実際に打つ」が、この表の中でいちばん大事な部分です。

試験当日の時間の使い方も決めておく

復習の計画と一緒に、本番の90分をどう使うかも決めておくと、当日に慌てずにすみます。

おすすめは、1周目は分かる問題だけをどんどん解き、迷った問題には見直しの印を付けて先へ進むやり方です。1問に3分も4分も使ってしまうと、後半の問題を解く時間が足りなくなります。

時間 やること
最初の60分 全60問を1周する。迷った問題は印を付けて飛ばす
次の20分 印を付けた問題に戻って考え直す
最後の10分 記述式の問題のスペルや、選んだ数を確認する

記述式の問題は、コマンド名やオプションを1文字でも間違えると正解になりません。 最後の10分で、スペルを見直す時間を残しておきましょう。

この時間配分は、残りの1週間で問題集を解くときにも試しておくと、本番でペースがつかみやすくなります。

今日やる練習:ターミナルで打っておきたいコマンド

ここで、今日のうちにやっておきたい練習を紹介します。どれも101試験の範囲に入っていて、選択肢で迷いやすいコマンドです。

Linuxの環境があれば、そのまま打ってみてください。環境がない人は、あとで紹介する InfraAcademy のブラウザ上の練習環境でも試せます。

1. パーミッションとumaskを確かめる

まずは、ファイルを作って、パーミッションがどうなるかを見てみます。

umask
touch test.txt
mkdir testdir
ls -ld test.txt testdir

umask の値と、作ったファイル・ディレクトリのパーミッションを見比べてください。ファイルは 666、ディレクトリは 777 から、umaskで指定したビットが外されていることが確認できます。

続けて、数字で権限を変えてみます。

chmod 750 testdir
ls -ld testdir

750 が rwxr-x--- になることを、自分の目で確かめておきましょう。パーミッションの問題をもっと解きたい人は『Linuxのパーミッションの練習問題』も使ってください。

2. ハードリンクとシンボリックリンクの違いを見る

次は、リンクです。ここは文章だけだと混同しやすいので、実際に作って違いを見るのがおすすめです。

echo hello > original.txt
ln original.txt hard.txt
ln -s original.txt soft.txt
ls -li original.txt hard.txt soft.txt
rm original.txt
cat hard.txt
cat soft.txt

ls -li の一番左の列が、iノード番号です。ハードリンクは元のファイルと同じiノード番号になり、シンボリックリンクは別の番号になります。

元のファイルを消したあと、hard.txt はそのまま中身が読めますが、soft.txt はリンク先がなくなってエラーになります。この動きを一度見ておくと、リンクの問題で迷わなくなります。

3. パイプとリダイレクトを組み合わせる

最後に、103の主題の中心になるパイプとリダイレクトです。

ls /etc | grep conf | wc -l
ls /etc /nonexistent > out.txt 2> err.txt
cat err.txt

1行目は、/etc の中で名前に conf を含むものの数を数えています。2行目では、標準出力を out.txt に、エラー出力を err.txt に分けて書き出しています。

2> と 2>&1 の違いは、101試験でよく問われるところです。どちらがどの出力をどこへ送っているのかを、打ちながら確認しておきましょう。grepやsedの練習は『grep・sed・awkの練習問題』にまとめています。

確認問題3問

ここまでの内容を、オリジナルの問題で確認してみましょう。正解は、各問題の下の引用にまとめています。

問題1

chmod 640 memo.txt を実行したあと、memo.txt のパーミッションとして正しいものはどれでしょうか。

  • A. rw-r-----
  • B. rw-r--r--
  • C. rwxr-----
  • D. r--rw----

正解:A。6は読み取り(4)と書き込み(2)、4は読み取りだけ、0は権限なしを表します。所有者が rw-、グループが r--、その他が --- になります。

問題2

ln data.txt link.txt でハードリンクを作り、そのあと data.txt を削除しました。link.txt はどうなるでしょうか。

  • A. リンク切れになり、中身を読めなくなる
  • B. 中身はそのまま読める
  • C. 自動的に削除される
  • D. 空のファイルになる

正解:B。ハードリンクは同じiノードを指す別の名前なので、片方の名前を消しても、もう片方からデータを読めます。リンク切れになるのはシンボリックリンクの場合です。

問題3

プログラムが必要とする共有ライブラリの一覧を表示するコマンドはどれでしょうか。

  • A. ldconfig
  • B. lsmod
  • C. ldd
  • D. lsblk

正解:C。ldd は、指定したプログラムが依存する共有ライブラリを表示します。ldconfig は共有ライブラリのキャッシュを更新するコマンド、lsmod はカーネルモジュールの一覧、lsblk はブロックデバイスの一覧を表示するコマンドです。

3問とも自信を持って答えられた人は、基本はしっかり身についています。迷った問題があった人は、その項目を復習表のどこかに入れておきましょう。101試験の問題をもう少し解きたい人は『LPIC 101試験の練習問題10問』もどうぞ。

InfraAcademy で続ける

ここからの1週間は、問題を解くことと、コマンドを打つことを毎日くり返すのがおすすめです。

InfraAcademy には、LPICの範囲を問題で確認できる「(無料)LPICの練習問題で毎日トレーニング300問」があります。7日前の洗い出しや、毎日の10問はこの問題集を使うと進めやすいです。InfraAcademy の資格模擬問題から始められます。

また、InfraAcademy のLinuxの講座では、ブラウザ上で動くLinuxの練習環境でコマンドを打てます。自分のパソコンにLinuxを用意しなくても、この記事で紹介したコマンドをそのまま試せます。

どの順番でLinuxを学べばよいか確認したい人は、Linuxのロードマップも見てみてください。

まとめ

LPIC 101試験の1週間前にやることを、もう一度振り返っておきます。

  • 試験は60問・90分で、重み1につき1問が出題される
  • 重みの大きい103の主題に、復習の時間を多く使う
  • 参考書を読み直すより、問題を解いて間違えたところだけを確認する
  • 見ただけのコマンドは、実際に打って表示を確かめる
  • 前日は間違えた問題だけを解き直して、早めに休む

LPIC全体の勉強の進め方は『LPICの勉強方法』で詳しく解説しています。もし101試験の結果が思うようにいかなかったときは、『LPIC101試験に落ちた方へ』も参考にしてください。

1週間あれば、苦手な範囲を1つか2つは確実に減らせます。焦らず、今日の分から一つずつ片づけていきましょう。

参考

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この記事を書いた人

ryu

株式会社InfraAcademy 代表 / エンジニア

大手メーカーでインフラエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業・スタートアップでフルスタックエンジニアを経験。その後、起業し学習サービス「InfraAcademy」を運営しています。
保有資格:ネットワークスペシャリストなど 運営会社:株式会社InfraAcademy

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