こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事では、Apache2のドキュメントルートについて解説します。LinuxでWebサーバーを構築する際に使われる、Apache2。ドキュメントルートとは、Webサーバーでコンテンツを収納しておく場所です。ドキュメントルートについて詳しく解説し、Apache2での設定方法なども併せて解説します。
目次
ドキュメントルートとは?
まず初めにドキュメントルートについて解説します。
ドキュメントルートとは、Webサーバーで公開する文書や画像、動画などを公開するためのディレクトリです。
Webサーバーでは、ブログページや動画など、さまざまなコンテンツを公開しています。これらのコンテンツは、ドキュメントルート配下のディレクトリ構造で管理されます。
ドキュメントルートのデフォルトは/var/www/html
Apache2をインストールすると、Apache2のデフォルトページが表示されます。
デフォルトページは/var/www/html/ディレクトリ配下のindex.htmlです。
Apache2では、/var/www/htmlがデフォルトのドキュメントルートです。
/etc/apache2/sites-enabled/000-default.confファイルの以下の部分がドキュメントルートの設定です。
このように、Apache2インストール時からドキュメントルートは、/var/www/htmlと設定されているのです。
ドキュメントルートを変更する場合
ドキュメントルートを変更する場合は、先ほどの設定ファイルを編集する必要があります。
000-default.confファイルの編集
まず、000-default.confファイルを編集します。以下のコマンドを実行しましょう。
vi /etc/apache2/sites-enabled/000-default.conf
その後、設定ファイルの中のDocumentRootの部分を変更したいディレクトリに変更します。
DocumentRoot /var/www/html2
DocumentRoot [ドキュメントルートにするディレクトリの絶対パス]
ディレクトリへのWebアクセスを許可
続いて、ディレクトリへのWebアクセスを許可します。デフォルトでは、/var/www/html以外はWebアクセスできないようになっています。
まず、apache2.confファイルを開きます。
vi /etc/apache2/apache2.conf
その後、以下の設定を行います。先頭の<Directory …の部分に先ほどDocumentRootで設定したディレクトリのパスを設定します。
<Directory /var/www/html2>
Options Indexes FollowSymLinks
AllowOverride None
Require all granted
</Directory>
これで/var/www/html2へWebアクセスできるようになります。
最後にApache2を再起動すると設定が反映されます。
service apache2 restart
ここまで1通りの設定を行うと、Apache2のドキュメントルートを変更することができます。
Apache2のドキュメントルートとはまとめ
今回の記事では、Apache2のドキュメントルートについて解説しました。
まとめると以下のようになります。
Apacheのドキュメントルートとは、Webサーバーで公開する文書や画像、動画などを公開するためのディレクトリ
また、ドキュメントルートを変更する際の手順をまとめると以下のようになります。
- 000-default.confファイルの編集
- ディレクトリのWebアクセスを許可
- Apache2の再起動
ドキュメントルートはWebサーバーの基本的な設定なので覚えておきましょう!
当ブログでは、このようなLinuxやネットワークなどインフラに関する記事を発信しているので興味のある方は引き続きご覧ください。