こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
Linuxのカーネルバージョンを確認したいけれど、どのコマンドを使えばよいのか分からない。
また、UbuntuやRHELのバージョンと、カーネルのバージョンは何が違うのか、迷うこともありますよね。
先に結論をお伝えすると、現在動いているLinuxカーネルのバージョンはuname -rで確認できます。
この記事では、カーネルバージョンの確認方法と、OSバージョンとの違いを初心者向けに解説します。
Linuxカーネルとは?¶
Linuxカーネルは、ハードウェアとソフトウェアの間で動く、Linuxの中心部分です。
CPUやメモリ、ディスク、ネットワークなどを管理し、アプリケーションがハードウェアを使えるようにしています。
Ubuntu、Debian、RHEL、Rocky Linuxなどは、Linuxカーネルにさまざまなソフトウェアを組み合わせたLinuxディストリビューションです。
そのため、UbuntuのバージョンとLinuxカーネルのバージョンは同じではありません。
uname -rでカーネルバージョンを確認する¶
現在動いているカーネルのバージョンを確認するときは、以下のコマンドを実行します。
uname -r
実行すると、次のようにカーネルのバージョンが表示されます。

元記事の環境では、5.10.76と表示されています。
Ubuntuでは、次のように末尾に文字が付くこともあります。
6.8.0-51-generic
この文字列全体が、現在動いているカーネルのリリース情報です。
unameは、システムに関する情報を表示するコマンドです。-rは、カーネルのリリース情報だけを表示するオプションです。
uname -aで詳しい情報を確認する¶
カーネルバージョンだけでなく、ホスト名やCPUアーキテクチャもまとめて確認したい場合は、-aを使います。
uname -a
実行結果は、次のようになります。
Linux web01 6.8.0-51-generic #52-Ubuntu SMP x86_64 GNU/Linux
表示される主な内容は以下です。
| 表示内容 | 意味 |
|---|---|
| Linux | カーネル名 |
| web01 | ホスト名 |
| 6.8.0-51-generic | カーネルのリリース情報 |
| x86_64 | CPUアーキテクチャ |
カーネルバージョンだけを知りたい場合は、情報が少ないuname -rの方が分かりやすいです。
/proc/versionで確認する¶
/proc/versionからも、現在動いているカーネルの情報を確認できます。
以下のコマンドを実行してみましょう。
cat /proc/version
実行すると、次のように表示されます。

/proc/versionには、カーネルのバージョンだけでなく、コンパイラやビルドに関する情報も表示されます。
/procは通常のファイルを保存するディレクトリではありません。Linuxカーネルが持っているシステム情報を、ファイルのような形で確認できる仮想ファイルシステムです。
単純にバージョンだけを確認するならuname -r、ビルド情報まで確認するならcat /proc/versionと使い分けましょう。
hostnamectlでOSとカーネルをまとめて確認する¶
systemdを使っているLinuxでは、hostnamectlでもカーネルバージョンを確認できます。
hostnamectl
実行すると、次のような情報が表示されます。
Operating System: Ubuntu 24.04 LTS
Kernel: Linux 6.8.0-51-generic
Architecture: x86-64
OSの種類、カーネル、CPUアーキテクチャをまとめて確認したいときに便利です。
ただし、古いLinuxやsystemdを使っていない環境では、hostnamectlが使えないことがあります。その場合はuname -rを使ってください。
OSバージョンとカーネルバージョンの違い¶
Linuxを使い始めたばかりのころは、OSバージョンとカーネルバージョンを混同しやすいです。
例えば、Ubuntu 24.04という表示はUbuntuのバージョンであり、Linuxカーネルのバージョンではありません。
OSのバージョンは、以下のコマンドで確認できます。
cat /etc/os-release
Ubuntuでは、次のように表示されます。
NAME="Ubuntu"
VERSION="24.04 LTS"
一方、カーネルバージョンはuname -rで確認します。
| 確認したいもの | コマンド |
|---|---|
| 現在動いているカーネル | uname -r |
| カーネルの詳しい情報 | uname -a、cat /proc/version |
| OSとカーネルをまとめて確認 | hostnamectl |
| UbuntuやRHELなどのOSバージョン | cat /etc/os-release |
問い合わせや障害対応では、OSとカーネルの両方を聞かれることがあります。
その場合は、cat /etc/os-releaseとuname -rの結果を確認するとよいでしょう。
カーネルバージョンの数字は何を表す?¶
例えば、次のカーネルが動いていたとします。
6.8.0-51-generic
大まかには、6.8.0がLinuxカーネルのリリース系列を表します。
その後ろにある-51-genericは、Ubuntuが付けているビルド番号やカーネルの種類を表す部分です。
RHEL系では、次のように異なる形式で表示されます。
5.14.0-503.el9.x86_64
el9はRHEL 9系向け、x86_64はCPUアーキテクチャを表します。
末尾の表記はLinuxディストリビューションによって異なるため、数字だけを単純に比較しないようにしましょう。
インストール済みのカーネルを確認する¶
uname -rで分かるのは、現在動いているカーネルです。
Linuxには、更新前のカーネルを含めて、複数のカーネルがインストールされていることがあります。
Ubuntu・Debianの場合¶
UbuntuやDebian系では、以下のコマンドでインストール済みのカーネルを確認できます。
dpkg -l 'linux-image*' | grep '^ii'
複数のlinux-imageが表示される場合は、複数のカーネルがインストールされています。
RHEL・Rocky Linux・AlmaLinuxの場合¶
RHEL系では、以下のコマンドで確認できます。
rpm -q kernel-core
より広くカーネル関連のパッケージを確認する場合は、次のコマンドを使います。
dnf list --installed 'kernel*'
インストール済みの最新カーネルと、uname -rの結果が異なることがあります。
カーネルを更新したのにバージョンが変わらない理由¶
カーネルのパッケージを更新しても、現在動いているカーネルはすぐには切り替わりません。
新しいカーネルを読み込むには、通常はLinuxを再起動する必要があります。
まず、現在のカーネルを確認します。
uname -r
次に、インストール済みのカーネルを確認します。
新しいカーネルがインストールされているのにuname -rが古いままなら、再起動前である可能性があります。
sudo reboot
本番サーバーを再起動するとサービスが停止します。
業務で利用しているサーバーでは、影響範囲や作業時間を確認してから実施してください。
Linuxカーネルのバージョン確認まとめ¶
現在動いているカーネルのバージョンは、以下のコマンドで確認できます。
uname -r
詳しい情報を確認したい場合は、uname -aやcat /proc/versionを使います。
また、OSのバージョンとカーネルのバージョンは別の情報です。
cat /etc/os-release
uname -r
私もサーバーの不具合を調査するときは、最初にOSとカーネルのバージョンを確認します。
同じ設定に見えても、OSやカーネルの違いによって、コマンドの動作や利用できる機能が異なることがあるからです。
まずはuname -rを実行し、自分が使っているカーネルを確認してみてください。
Linuxを実際に操作しながら学びたい方へ¶
カーネルや/procの仕組みは、説明を読むだけではイメージしにくい部分です。
実際にコマンドを入力し、表示される情報を比較すると理解しやすくなります。
Linuxの基本操作を学びたい方は、Linux入門講座を確認してみてください。