こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事では、NTPサーバーの設定方法を解説します。NTPサーバーを設定するためには、ntpをインストールします。そして、上位のNTPサーバーと同期して、クライアントからサーバーに対して時刻を同期させます。今回はLinuxにNTPサーバーを構築する手順を初心者の方に分かりやすく1から解説します。
目次
NTPサーバーの設定方法解説
NTPサーバーはどうやって設定するの?
今回の記事では、NTPサーバーの設定方法について解説します。Linuxにntpをインストールして、NTPサーバーとして動作させます。
手順は以下の通りです。
- ntpのインストール
- 同期する上位のサーバーを指定
- クライアントからのアクセスを許可
では、NTPサーバーの設定手順を解説します。
Linuxにntpをインストール
まず、Linuxにntpdをインストールします。インストールするコマンドは以下の通りです。
//debianの場合
apt-get update
apt-get install ntp
//centOSの場合
yum install ntp
インストールコマンドを入力するとこちらのようになります。
特にエラーが出なければ問題ありません。
上位のNTPサーバーと同期
次にNTPの設定ファイルを編集します。設定ファイルは”/etc/ntp.conf”です。
vi /etc/ntp.conf
まず、時刻を同期するNTPサーバーを指定します。すでに「server ~」の設定があるので、その下に記入します。
# You do need to talk to an NTP server or two (or three).
#server ntp.your-provider.example
server ntp.nict.jp
「ntp.nict.jp」は日本標準時刻と同期しているNTPサーバーです。こちらのサーバーを指定しておきましょう。
クライアントからNTPサーバーへのアクセスを許可
次にアクセス制御です。クライアントのIPアドレスを指定して、NTPサーバーへのアクセスを許可しましょう
# Clients from this (example!) subnet have unlimited access, but only if
# cryptographically authenticated.
#restrict 192.168.123.0 mask 255.255.255.0 notrust
restrict 192.168.10.1 mask 255.255.255.0 notrust
設定が完了したら、ntpサーバーを再起動させましょう。
service ntp restart
正常に再起動できたら完了です!
クライアントからNTPサーバーへ同期する
次にクライアントからNTPサーバーへ時刻の同期をしましょう。クライアントからNTPサーバーへの同期の方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
同期が成功すれば完了です。もし失敗した場合は、ファイアーウォールの設定などを確認してみましょう。
NTPサーバー設定方法まとめ
今回の記事では、NTPサーバーの設定方法を解説しました。まとめると以下のようになります。
- ntpのインストール
- 同期する上位のサーバーを指定
- クライアントからのアクセスを許可
NTPサーバーを自分で構築することは少ないと思いますが、仕組みを覚えるためにも一度は自分で設定してみましょう。
このようなインフラに関連する技術を当ブログで紹介しているので興味のある方は是非ご覧ください。
さらにlinuxについて勉強したい方はこちらの参考書がオススメです。