こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
VirtualBoxでUbuntuを起動したものの、画面が真っ黒なまま進まないことがあります。
私もUbuntuの仮想マシンを作成したときに、プレビューにはデスクトップが表示されているのに、仮想マシンの画面は真っ黒になる現象が発生しました。
設定をいろいろ変更してしまいがちですが、まず確認したいのはVirtualBoxのディスプレイ設定です。
この記事では、VirtualBoxでUbuntuが黒い画面のまま起動しないときの対処法を、確認する順番に解説します。
最初に仮想マシンを完全に停止する¶
ディスプレイ設定を変更する前に、Ubuntuの仮想マシンを完全に停止します。
VirtualBoxの画面に保存済みと表示されている場合は、前回の状態を復元しようとして同じ問題が続くことがあります。
VirtualBoxの一覧で対象の仮想マシンを右クリックし、保存状態を破棄してください。
ただし、保存状態を破棄すると、保存した時点の未保存データは失われます。
その後、仮想マシンの状態が電源オフになっていることを確認します。
ディスプレイ設定を変更する¶
UbuntuなどのLinuxをVirtualBoxで動かす場合は、グラフィックスコントローラーにVMSVGAを使用するのが基本です。
以下の順番で設定画面を開きます。
仮想マシンを選択
→ 設定
→ ディスプレイ
→ 画面
次のように設定してください。

画像は元記事作成時のVirtualBox画面です。バージョンによって、項目の位置や表示が異なる場合があります。
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| グラフィックスコントローラー | VMSVGA |
| ビデオメモリー | 128MB |
| 3Dアクセラレーション | いったん無効にする |
設定を保存したら、Ubuntuをもう一度起動します。
これだけで画面が表示されるようになる場合があります。
VMSVGAとVBoxSVGAの違い¶
VirtualBoxには、複数のグラフィックスコントローラーがあります。
| 種類 | 主な用途 |
|---|---|
| VMSVGA | Linuxゲストの標準 |
| VBoxSVGA | Windows 7以降のゲスト |
| VBoxVGA | 古い環境との互換性向け |
元の記事ではLinuxにVBoxSVGAを設定すると説明していましたが、現在はVMSVGAを最初に試します。
VirtualBoxの画面に無効な設定が検出されましたと表示された場合も、推奨されているコントローラーへ戻してみてください。
3Dアクセラレーションを無効にする¶
3Dアクセラレーションを有効にすると、Ubuntuの画面描画が滑らかになることがあります。
一方で、ホスト側のグラフィック環境、Ubuntu、VirtualBox Guest Additionsの組み合わせによっては、画面が真っ黒になる原因にもなります。
まずは3Dアクセラレーションを無効にして、正常に起動できるか確認してください。

設定
→ ディスプレイ
→ 3Dアクセラレーションを有効化のチェックを外す
無効にすると起動できる場合は、Ubuntuそのものが壊れているわけではなく、画面描画に関する設定が原因である可能性が高いです。
無理に有効へ戻す必要はありません。
Ubuntuのインストール画面が黒い場合¶
Ubuntuをまだインストールしておらず、ISOファイルから起動した直後に画面が黒くなる場合もあります。
この場合は、Ubuntuの起動メニューでUbuntu (safe graphics)を選択してみてください。
Safe graphicsは、通常よりも互換性を優先した画面設定でUbuntuを起動する方法です。
起動メニューにSafe graphicsがない場合は、GRUBの起動オプションへnomodesetを一時的に追加する方法もあります。
ただし、すでにUbuntuをインストール済みで、以前は正常に起動できていた場合は、先にVirtualBox側のディスプレイ設定を確認しましょう。
Ubuntuのログイン画面だけが表示されない場合¶
Ubuntuの起動ロゴまでは表示されるのに、ログイン画面になると真っ黒になることがあります。
この場合は、Ubuntu自体は起動していて、デスクトップ画面を表示する処理だけが止まっている可能性があります。
文字だけの画面へログインできる場合は、ディスプレイマネージャーの状態を確認します。
sudo systemctl status display-manager
停止している場合は、再起動します。
sudo systemctl restart display-manager
再起動後にログイン画面が表示されるか確認してください。
ただし、毎回同じ問題が起きる場合は、VirtualBox Guest AdditionsやUbuntuの更新状況も確認する必要があります。
Guest Additionsを確認する¶
Guest Additionsは、VirtualBox上のUbuntuを使いやすくするための追加機能です。
画面サイズの自動調整、共有クリップボード、マウス操作などに関係しています。
VirtualBoxを更新したあとから黒い画面になる場合は、VirtualBox本体とGuest Additionsのバージョンが合っていない可能性があります。
Ubuntuを起動できる状態に戻したあと、VirtualBoxのメニューから以下を選びます。
デバイス
→ Guest Additions CDイメージの挿入
画面の案内に沿ってGuest Additionsを再インストールし、Ubuntuを再起動します。
まず3Dアクセラレーションを無効にして起動を確認し、その後でGuest Additionsを整える順番がおすすめです。
ISOファイルが接続されたままになっていないか確認する¶
Ubuntuのインストール後もISOファイルが接続されたままだと、再びインストール画面へ入ったり、起動順序によっては正しく起動できなかったりします。
VirtualBoxの設定から、ストレージを開きます。
光学ドライブにUbuntuのISOファイルが設定されている場合は、仮想ドライブからディスクを除去します。
その後、仮想ハードディスクからUbuntuが起動するか確認してください。
解決しない場合はログを確認する¶
ここまで試しても解決しない場合は、VirtualBoxのログを確認します。
仮想マシンを選択し、ログを表示をクリックしてください。
VBox.logには、仮想マシンの起動状況やグラフィックスに関するエラーが記録されています。
以下のような単語で検索すると、原因を探しやすくなります。
ERROR
VMSVGA
3D
Guest Additions
設定を何度も変更するより、ログにエラーが出ていないか確認した方が早く解決できることもあります。
VirtualBoxで黒い画面になるときの確認順¶
VirtualBoxでUbuntuの画面が真っ黒になったときは、以下の順番で確認します。
- 仮想マシンを完全に停止する
- 保存状態があれば破棄する
- グラフィックスコントローラーをVMSVGAにする
- ビデオメモリーを128MBにする
- 3Dアクセラレーションを無効にする
- インストール時ならSafe graphicsを試す
- Guest Additionsを確認する
- ISOファイルとVirtualBoxのログを確認する
私の環境では、グラフィックスコントローラーとアクセラレーションの設定を見直すことで解決しました。
VirtualBoxの黒い画面は原因が1つとは限りませんが、最初からUbuntuを再インストールする必要はありません。
まずは、仮想マシンを停止してディスプレイ設定から確認してみてください。
環境構築なしでLinuxを練習する方法¶
VirtualBoxは、自分のパソコンにLinux環境を作れる便利なソフトです。
ただ、VirtualBoxのインストールや画面設定で止まってしまい、Linuxの学習を始められないこともあります。
環境構築をせずに試したい方は、ブラウザでLinuxを使えるサービスをまとめた記事も参考にしてください。
InfraAcademyでは、ブラウザ上でコマンドを実行しながらLinuxを学習できます。
Linuxの操作画面を開き、教材を読みながら実際にコマンドを試せます。
Linuxを基礎から学びたい方は、Linux入門講座を確認してみてください。
