こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事では、DHCPで固定IPを配布する方法を解説します。DHCPサーバーでMACアドレスを登録すると、固定IPを配布することができます。LinuxサーバーでDHCPサーバーを構築して固定IP配布の設定をやってみましょう。isc-dhcp-serverを使って設定する方法を解説します。
目次
DHCPで固定IPを配布する方法解説
どうやって固定IPでIPアドレスを配布するの?
今回の記事では、DHCPサーバーで固定IPを配布する方法について解説します。DHCPサーバーは、Linuxにisc-dhcp-serverをインストールして設定を行います。
固定IPを設定するための値はこちらです。
host client1{
hardware ethernet 00:11:22:AA:BB:CC;
fixed-address 192.168.1.1;
}
では、どうやってこの設定をすれば良いのか詳しく解説します。
isc-dhcp-serverで固定IPを設定する手順
LinuxサーバーでDHCPサーバーを構築するためには、isc-dhcp-serverをインストールする必要があります。インストールから固定IPを設定する手順を解説します。
手順は以下の通りです。
- isc-dhcp-serverのインストール
- IPアドレスを配布する設定
- 固定IPの設定
では、詳しく解説します。
isc-dhcp-serverのインストール
まず、isc-dhcp-serverのインストールをおこないます。インストールするために、以下のコマンドを入力します。
apt-get update
apt-get install isc-dhcp-server
インストールが完了したら、isc-dhcp-serverの設定ファイルを開きます。
vi /etc/dhcp/dhcpd.conf
IPアドレスを配布する設定
次にIPアドレスを配布する設定を行います。設定はdhcp.confファイルで行います。dhcp.confファイルに以下の設定を行います。
subnet 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.1.1 192.168.1.100;
option domain-name-servers 192.168.1.254;
option domain-name "test.com";
option subnet-mask 255.255.255.0;
option routers 192.168.1.254;
option broadcast-address 192.168.1.255;
default-lease-time 600;
max-lease-time 7200;
}
192.168.1.0の範囲のネットワークのIPアドレスの払い出しを行う設定です。デフォルトゲートウェイやDNSサーバーなど通信に必要な情報なども払い出しています。
isc-dhcp-serverでIPアドレスを配布する詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
【Linux】isc-dhcp-serverの設定方法を詳しく解説【IPアドレスを自動配布する】
固定IPアドレスを配布する設定
最後に、固定IPアドレスを配布する設定を行います。以下の設定をdhcp.confに設定します。
host client1{
hardware ethernet 00:11:22:AA:BB:CC;
fixed-address 192.168.1.1;
}
「hardware ethernet」でMACアドレスの登録を行います。「fixed-address」で配布する固定IPアドレスを設定します。
設定が完了したら、DHCPサーバーの再起動を行います。
/etc/init.d/isc-dhcp-server restart
これで固定IPアドレスの配布の設定が完了です!
DHCPで固定IPを配布する方法まとめ
今回の記事では、DHCPで固定IPを配布する方法解説しました。まとめると以下のようになります。
- isc-dhcp-serverのインストール
- IPアドレスを配布する設定
- 固定IPの設定
DHCPで固定IP配布はよくある設定なので覚えておきましょう。当ブログでは、このようなインフラに関する知識を発信しているので、興味のある方は是非ご覧ください。
さらにLinuxを勉強したいという方はこちらの参考書がオススメです。