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CCNAの模擬試験は、本番の形式を知ってから解く。120分の時間配分と復習の手順、10問のミニ模試つき

著者: ryu | #ネットワーク #CCNA #資格
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こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

CCNAの勉強がひととおり進むと、次にやりたくなるのが模擬試験です。

ただ、模擬試験は解き方しだいで効果がかなり変わります。点数を見て一喜一憂するだけで終わってしまうと、本番で同じところをまた間違えることになりかねません。

この記事では、CCNA(200-301)の本番の形式を確認したうえで、模擬試験の解き方と時間配分、解いたあとの復習の手順を整理します。

後半には、6つの出題分野の割合に合わせたオリジナルのミニ模擬問題を10問用意しました。読みながら、実際に時間を計って解いてみてください。

CCNA(200-301)の本番はどんな形式?

模擬試験を本番に近い条件で解くためには、まず本番の形式を知っておく必要があります。

現在のCCNAの試験は200-301のバージョン1.1です。Ciscoの試験ページでは、試験時間は120分、受験できる言語は英語と日本語と案内されています。

項目 内容
試験番号 200-301 CCNA(v1.1)
試験時間 120分
言語 英語、日本語
受験料 300米ドル(Ciscoの試験ページの表記)
結果 合格か不合格かで判定
v1.1の最終受験日 2027年2月2日(2月3日からv2.0)

問題数と合格点は、Ciscoから公式には公表されていません。ネットで見かける問題数や合格点の数字は、受験者の報告などをもとにした目安だと考えておきましょう。

なお、2027年2月3日からはv2.0に切り替わります。どちらで受けるか迷っている方は、CCNA v2.0の変更点の記事で出題範囲の違いを確認しておくと安心です。

6つの出題分野と割合

出題範囲は6つの分野に分かれていて、それぞれに割合が決められています。模擬試験の結果を分析するときも、この分野ごとに見るのが基本です。

分野 割合
1.0 Network Fundamentals 20%
2.0 Network Access 20%
3.0 IP Connectivity 25%
4.0 IP Services 10%
5.0 Security Fundamentals 15%
6.0 Automation and Programmability 10%

各分野の中身は、CCNAの練習問題10問の記事で、分野ごとの問題と一緒に解説しています。

前の問題に戻れない

CCNAの本番で、模擬試験の解き方にいちばん関わってくるのがこの点です。

Ciscoの試験は、基本的に次の問題へ進むと前の問題に戻れない形式です。あとで見直すつもりで印を付けておく、という解き方ができません。

本番では、1問ごとに「これで確定」と決めてから次に進む。分からない問題も空欄にせず、いちばん可能性が高い選択肢を選んで進む。

紙の試験や、見直し機能のある模擬試験に慣れていると、この形式に戸惑います。模擬試験の段階から、戻らずに解く練習をしておくことが大切です。

模擬試験を本番に近い条件で解くには?

ここからは、模擬試験を解くときの進め方を見ていきます。

ポイントは、本番と同じ条件をできるだけ再現することです。条件がゆるいと、点数が実力より高く出てしまいます。

時間を計って、戻らずに解く

模擬試験は、必ず時間を計って解きます。途中で調べものをしたり、休憩をはさんだりしないようにしましょう。

見直し機能がある模擬試験でも、あえて使わずに1問ずつ確定させて進めます。最後に見直して点数が上がったとしても、本番ではその分は取れないからです。

解きながら、自信の度合いをメモしておくのもおすすめです。

# 模擬試験のメモの例(問題番号, 分野, 自信)
# 自信: ○=自信あり  △=2択まで絞った  ×=勘
1, 1.0, ○
2, 3.0, △
3, 2.0, ×

あとで復習するとき、正解した問題のうち△や×のものは、たまたま当たっただけの可能性があります。点数だけでは見えない弱点を、このメモで拾えます。

時間配分の目安

時間配分は、1問あたりの時間を決めておくと迷いにくくなります。

問題数が公表されていないので、ここでは受験者の報告でよく見かける100問前後を仮の目安にします。120分で100問なら、1問あたり1分ちょっとです。

問題の種類 時間の目安
知識を問う選択問題 30秒〜1分
サブネット計算やルーティングテーブルを読む問題 1〜2分
ドラッグアンドドロップ 1〜2分
シミュレーション(機器の設定や確認) 5〜10分

知識を問う問題でためた時間を、計算問題やシミュレーションに回すイメージです。1問で3分以上悩んでいたら、いったん決めて先に進む、というルールを作っておくと時間切れを防げます。

サブネット計算に時間がかかる方は、CCNAのサブネット計算問題の記事で、計算の手順を先に固めておきましょう。

解いたあとの復習の手順

模擬試験は、解いたあとの復習がいちばん大事です。点数を記録して終わりにせず、次の手順で振り返ります。

まず、分野ごとの正答率を出します。全体の点数が同じでも、どの分野で落としているかによって、次にやるべきことが変わります。

分野 割合 正答率の例 判断
IP Connectivity 25% 60% 割合が大きいので最優先で復習
Network Access 20% 85% 維持でよい
Automation and Programmability 10% 50% 覚える量が少ないので短期間で伸ばせる

割合が大きくて正答率が低い分野から手をつけるのが、点数を上げるいちばんの近道です。

間違えた理由を分ける

次に、間違えた問題を理由ごとに分けます。理由によって、復習のやり方が変わるからです。

  • 知識がなかった:テキストに戻って、その範囲をまとめて読み直す
  • 知っていたのに読み違えた:問題文のどこを見落としたかを書き出す
  • 計算やコマンドの手順で間違えた:同じ種類の問題を数問続けて解く

特に、読み違えによる失点は、知識を増やしても減りません。「正しいものを選べ」と「誤っているものを選べ」の取り違えなど、自分がよくやる読み違えのパターンを知っておくことが大切です。

同じ模擬試験を繰り返すときの注意

同じ模擬試験を2回目、3回目と解くと、点数はどんどん上がります。ただ、それは問題と答えを覚えただけかもしれません。

繰り返すときは、正解の選択肢だけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うのかを説明できるかを確認しましょう。説明できれば、問題文が変わっても対応できます。

勉強の進め方そのものに迷っている方は、CCNAの勉強方法の記事もあわせて読んでみてください。

ミニ模擬試験に挑戦してみよう

ここからは、実際に解いてみましょう。6つの分野の割合に合わせて、オリジナルの問題を10問用意しました。

目安の時間は15分です。時間を計って、1問ずつ答えを決めてから次に進んでください。

問題1:IPv6アドレスの種類(Network Fundamentals)

FE80::1 のように、FE80::/10 の範囲に含まれるIPv6アドレスの種類はどれでしょうか。

  • A. グローバルユニキャストアドレス
  • B. リンクローカルアドレス
  • C. ユニークローカルアドレス
  • D. マルチキャストアドレス

正解:B FE80::/10 はリンクローカルアドレスで、同じリンク(セグメント)の中だけで使われます。ユニークローカルは FC00::/7、マルチキャストは FF00::/8 です。

問題2:使えるホストの数(Network Fundamentals)

サブネットマスクが /27 のIPv4のサブネットで、ホストに割り当てられるアドレスはいくつでしょうか。

  • A. 14
  • B. 30
  • C. 32
  • D. 62

正解:B /27 のホスト部は5ビットなので、アドレスは2の5乗で32個です。ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2つを除いて、30個がホストに使えます。

問題3:VLANの所属を確認するコマンド(Network Access)

スイッチで、各VLANにどのポートが所属しているかを一覧で確認したいときに使うコマンドはどれでしょうか。

  • A. show interfaces trunk
  • B. show vlan brief
  • C. show ip interface brief
  • D. show mac address-table

正解:B show vlan brief で、VLANの番号と名前、所属するアクセスポートが一覧で表示されます。show interfaces trunk はトランクポートの状態を確認するコマンドです。

問題4:LACPでEtherChannelを組む組み合わせ(Network Access)

2台のスイッチの間で、LACPを使ってEtherChannelを組みます。両側のモードの組み合わせとして、EtherChannelが組まれるのはどれでしょうか。

  • A. passive と passive
  • B. active と passive
  • C. on と active
  • D. auto と desirable

正解:B LACPでは、少なくとも片側が active であれば交渉が始まり、EtherChannelが組まれます。passive 同士はどちらも交渉を始めないので組まれません。on はネゴシエーションをしないモードで、active とは組み合わせられません。auto と desirable はPAgPのモードです。

問題5:スタティックルートの末尾の数字(IP Connectivity)

OSPFでデフォルトルートを学習しているルーターに、次の設定を追加しました。末尾の 200 は何を表しているでしょうか。

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 203.0.113.1 200
  • A. メトリック
  • B. アドミニストレーティブディスタンス
  • C. 経路の優先順位を示すタグ
  • D. 経路の有効時間(秒)

正解:B 末尾の数字はアドミニストレーティブディスタンス(AD)です。OSPFのAD(110)より大きい200を指定しているので、ふだんはOSPFの経路が使われ、OSPFの経路が消えたときだけこのスタティックルートが使われます。このような経路をフローティングスタティックルートと呼びます。

問題6:OSPFのルーターID(IP Connectivity)

router-id コマンドを設定していないルーターに、次のインターフェイスがあります。どれも有効な状態のとき、OSPFのルーターIDはどれになるでしょうか。

インターフェイス IPアドレス
Loopback0 10.0.0.1
GigabitEthernet0/0 192.168.1.1
GigabitEthernet0/1 172.16.0.1
  • A. 10.0.0.1
  • B. 192.168.1.1
  • C. 172.16.0.1
  • D. 0.0.0.0

正解:A ルーターIDは、router-id の設定があればその値、なければループバックインターフェイスの中で最も大きいIPアドレス、ループバックもなければ物理インターフェイスの中で最も大きいIPアドレスの順に決まります。ループバックがあるので、物理インターフェイスのアドレスが大きくても 10.0.0.1 が選ばれます。

経路の選ばれ方の基本を見直したい方は、ルーティングとは?も参考にしてください。

問題7:別のセグメントのDHCPサーバーを使う(IP Services)

クライアントとDHCPサーバーが別のサブネットにあります。クライアント側のサブネットにつながるルーターのインターフェイスに設定するコマンドはどれでしょうか。

  • A. ip dhcp pool
  • B. ip helper-address
  • C. ip nat inside
  • D. ip default-gateway

正解:B ip helper-address を設定すると、ルーターがクライアントのDHCPのブロードキャストを受け取り、指定したDHCPサーバーへユニキャストで転送します(DHCPリレー)。

問題8:標準ACLの番号(Security Fundamentals)

番号付きの標準IPv4 ACLで使える番号の範囲はどれでしょうか。

  • A. 1〜99
  • B. 100〜199
  • C. 200〜299
  • D. 600〜699

正解:A 番号付きの標準IPv4 ACLは1〜99(拡張範囲として1300〜1999)を使います。100〜199は拡張IPv4 ACLの番号です。

問題9:WPA3パーソナルの認証方式(Security Fundamentals)

WPA3パーソナルで、WPA2のPSKに代わって使われるようになった認証の方式はどれでしょうか。

  • A. WEP
  • B. TKIP
  • C. SAE
  • D. LEAP

正解:C WPA3パーソナルでは、SAE(Simultaneous Authentication of Equals)が使われます。パスワードを総当たりで推測する攻撃に強くなっています。

問題10:エージェントを使わない構成管理ツール(Automation and Programmability)

管理対象の機器にエージェントをインストールせず、SSHで接続して設定を流し込むことを基本とする構成管理ツールはどれでしょうか。

  • A. Ansible
  • B. Puppet
  • C. Chef
  • D. SNMP

正解:A Ansibleはエージェントレスで、SSHなどで管理対象に接続して処理を実行します。PuppetとChefは、管理対象にエージェントを入れて動かす構成が基本です。SNMPは監視などに使うプロトコルで、構成管理ツールではありません。

ミニ模擬試験の振り返り

10問を解き終えたら、分野ごとに何問正解したかを数えてみてください。

間違えた問題は、先ほどの手順どおり、知識がなかったのか、読み違えたのかを分けておきましょう。問題4のLACPのように、似た用語(PAgPのモード)を選択肢に混ぜる問題は、本番でもよく見かける形です。

また、15分で解き終わったかどうかも確認しておきます。この10問は計算問題が少ないので、15分を超えた場合は、知識を問う問題で迷う時間が長くなっているかもしれません。

InfraAcademyで本番形式の模擬試験を解く

ミニ模擬試験で手応えをつかんだら、次は問題数の多い模擬試験で、120分を通して解く練習をしてみましょう。

InfraAcademyでは、「CCNA模擬試験200問」を用意しています。InfraAcademy の資格模擬問題から、分野をまたいだ問題を続けて解けるので、時間配分の練習にも使えます。

ネットワークの基礎から順番に学び直したい方は、ネットワークのロードマップもあわせて活用してください。CCNAの出題範囲と重なる内容を、順を追って確認できます。

まとめ

CCNA(200-301)の本番は120分で、問題数と合格点は公表されていません。基本的に前の問題に戻れない形式なので、模擬試験の段階から、1問ずつ答えを決めて進む練習をしておくことが大切です。

模擬試験は、時間を計って本番に近い条件で解き、自信の度合いもメモしておきます。解いたあとは、分野ごとの正答率を出し、割合が大きく正答率が低い分野から復習しましょう。

間違えた理由を知識不足と読み違えに分けておくと、次にやるべきことがはっきりします。模擬試験を「点数を見るもの」ではなく「弱点を見つけるもの」として使って、本番に備えてください。

参考

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この記事を書いた人

ryu

株式会社InfraAcademy 代表 / エンジニア

大手メーカーでインフラエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業・スタートアップでフルスタックエンジニアを経験。その後、起業し学習サービス「InfraAcademy」を運営しています。
保有資格:ネットワークスペシャリストなど 運営会社:株式会社InfraAcademy

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