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AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)の模擬試験の使い方。65問90分の時間配分と、解いたあとの復習のしかた

著者: ryu | #aws #資格 #AWS認定
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こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の勉強がひと通り終わって、そろそろ模擬試験を解いてみようと考えていませんか?

模擬試験は、ただ問題を解いて点数を見るだけだと、もったいない使い方になってしまいます。本番と同じ条件で解いて、間違えた理由を分けて復習することで、はじめて点数が伸びていきます。

この記事では、CLF-C02の模擬試験を本番形式で解くための時間配分と、解いたあとの復習のしかたをまとめました。

後半には、4つの分野から選んだオリジナルのミニ模擬試験を9問用意しています。時間を計りながら解いてみてください。

CLF-C02の本番形式を確認しよう

模擬試験を本番と同じ条件で解くには、まず本番の形式を知っておく必要があります。

AWSの公式の試験ガイドに書かれている内容を表にまとめます。

項目 内容
問題数 65問(採点される50問+採点されない15問)
試験時間 90分
問題の形式 択一(4つから1つ)と、複数選択(5つ以上から2つ以上)
スコア 100〜1,000点
合格ライン 700点
合否の決まり方 試験全体のスコアで判定(分野ごとの合格ラインは無い)

採点されない15問は、どれなのか試験中には分かりません。だから、65問すべてを本番の問題として解く必要があります。

もう1つ大事なのが、合否は試験全体の点数で決まるという点です。苦手な分野があっても、ほかの分野で取り返せば合格できます。

4つの分野の配点

出題は4つの分野に分かれています。模擬試験の復習でも、この分野ごとに結果を見ていきます。

分野 配点
1. クラウドのコンセプト 24%
2. セキュリティとコンプライアンス 30%
3. クラウドテクノロジーとサービス 34%
4. 請求、料金、およびサポート 12%

分野2と分野3を合わせると、全体の6割を超えます。模擬試験で点数が伸びないときは、まずこの2分野の結果を確認するのが近道です。

模擬試験は本番と同じ条件で解こう

模擬試験でよくある失敗が、1問ずつ解いて、すぐに答えを確認してしまうことです。

これだと、90分で65問を解き切る感覚がつかめません。本番で時間が足りなくなる原因にもなります。

時間を計って、最後まで一気に解く

模擬試験を解くときは、次の3つを守ってみてください。

  1. タイマーを90分にセットして、途中で止めない
  2. 解いている間は、教科書や検索を使わない
  3. 全問を解き終わるまで、答え合わせをしない

本番の試験画面には、あとで見直したい問題に印を付けておく機能があります。模擬試験でも、自信のない問題には印を付けておき、最後にまとめて見直す練習をしておきましょう。

時間配分の目安

90分で65問なので、1問あたりに使えるのは約83秒です。

ただ、すべての問題に83秒を使うわけではありません。用語を知っていれば一瞬で解ける問題もあれば、長い問題文を読む必要がある問題もあります。

おすすめは、1周目で全問に答えを入れてしまい、残りの時間で見直す進め方です。

段階 時間の目安 やること
1周目 約55分 全問に答えを入れる。迷ったら仮の答えを選び、印を付けて次へ
2周目 約25分 印を付けた問題だけ見直す
最終確認 約10分 複数選択の問題で、選んだ数が合っているかを確認する

1周目で答えを空けたままにしないのがポイントです。CLF-C02は、間違えても減点はありません。分からない問題でも、何か1つは選んでおきましょう。

解いたあとの復習のしかた

模擬試験は、解いたあとの復習のほうが大切です。

分野ごとに正答率を出す

まず、間違えた問題を4つの分野に分けて、分野ごとの正答率を出します。

表計算ソフトでもかまいませんが、インフラエンジニアを目指しているなら、テキストファイルとコマンドで集計してみるのもよい練習になります。

# result.csv(問題番号,分野,正誤)の例
# 1,1,o
# 2,2,x
# 3,3,o

# 分野ごとの正答率を出す
awk -F, '{t[$2]++; if($3=="o") c[$2]++}
  END{for(d in t) printf "分野%s: %d/%d (%.0f%%)\n", d, c[d], t[d], c[d]/t[d]*100}' result.csv | sort

正答率が低い分野が分かったら、配点も合わせて見てください。配点34%の分野3で正答率が低いなら、合計点への影響が大きいので最優先で復習します。

間違いを3つの種類に分ける

次に、間違えた問題を1問ずつ見直して、なぜ間違えたのかを分けます。

間違いの種類 例 復習のしかた
知らなかった サービス名を初めて見た 公式ページでそのサービスの概要を読む
見分けられなかった GuardDutyとInspectorで迷った 2つのサービスの違いを一言で言えるようにする
読み違えた 「含まれないもの」を読み落とした 問題文の最後を必ず読む習慣をつける

CLF-C02で一番多いのは、2つ目の見分けられなかった間違いです。似た名前や似た役割のサービスを、表にして見比べておくと効果があります。

同じ模擬試験を何度も解くときの注意

同じ模擬試験を何度も解くと、2回目からは点数が大きく上がります。

ただし、これは答えの位置や選択肢を覚えているだけのことが多いです。点数が上がったからといって、理解が深まったとは限りません。

2回目以降に解くときは、正解の選択肢だけでなく、ほかの選択肢がなぜ間違いなのかも説明できるかを確認してみてください。説明できれば、本番で問題の聞き方が変わっても対応できます。

ミニ模擬試験に挑戦してみよう

ここからは、オリジナルのミニ模擬試験です。本番の配点に近くなるように、4つの分野から9問を選びました。

目安の時間は、1問83秒として約12分です。タイマーをセットしてから始めてみてください。正解と解説は、各問題の下の引用ブロックにあります。

なお、基本的な問題は『CLF-C02の練習問題10問』でも扱っています。今回はそれとは別の問題です。

問題1:Well-Architectedフレームワーク(分野1)

AWS Well-Architected フレームワークの6つの柱に含まれないものはどれですか?

  • A. 信頼性
  • B. 持続可能性
  • C. コスト最適化
  • D. 移植性

正解:D

6つの柱は、運用上の優秀性・セキュリティ・信頼性・パフォーマンス効率・コスト最適化・持続可能性です。移植性は含まれていません。持続可能性は後から追加された柱なので、古い教材では5つと書かれていることがあります。

問題2:不審な動きを検知するサービス(分野2)

VPCフローログやCloudTrailのログ、DNSのログなどを分析して、不審な通信や不正な操作を検知するサービスはどれですか?

  • A. Amazon Inspector
  • B. Amazon GuardDuty
  • C. Amazon Macie
  • D. AWS Config

正解:B

GuardDutyは、ログをもとに脅威を検知するサービスです。Inspectorはソフトウェアの脆弱性のスキャン、MacieはS3にある個人情報などの機密データの検出、Configはリソースの設定変更の記録を行います。

問題3:追加料金なしのDDoS対策(分野2)

すべてのAWS利用者に追加料金なしで自動的に適用される、DDoS攻撃への対策はどれですか?

  • A. AWS Shield Standard
  • B. AWS Shield Advanced
  • C. AWS WAF
  • D. AWS Firewall Manager

正解:A

Shield Standardは、追加料金なしで自動的に有効になっています。Shield Advancedは有料で、より高度な保護や専門チームの支援が付きます。WAFはWebアプリへのリクエストをルールで制御するサービスです。

問題4:IAMの権限の付け方(分野2)

新しく入った運用担当者にIAMユーザーを作ります。AWSのベストプラクティスに沿った権限の付け方はどれですか?

  • A. 困らないように、管理者の権限を付ける
  • B. 担当する作業に必要な権限だけを付ける
  • C. ルートユーザーのパスワードを共有する
  • D. チーム全員で1つのIAMユーザーを共有する

正解:B

必要な権限だけを付ける考え方を、最小権限の原則と呼びます。ルートユーザーやIAMユーザーの共有は、誰が操作したのか追えなくなるので避けます。IAMポリシーの書き方は『IAMポリシーとは』で詳しく解説しています。

問題5:Lambdaの責任共有モデル(分野2)

AWS Lambdaを使うとき、責任共有モデルで利用者の責任になるものはどれですか?2つ選んでください。

  • A. 関数のコード
  • B. 実行環境のOSへのパッチ適用
  • C. 関数に付けるIAMの権限
  • D. データセンターの物理的な警備
  • E. 関数を動かすサーバーのハードウェア

正解:A と C

Lambdaでは、OSやサーバー、データセンターの管理はAWSの責任です。利用者は、自分が書いたコードと、関数に付ける権限やデータの扱いに責任を持ちます。EC2と比べて、利用者の責任の範囲が狭くなっているのがポイントです。

問題6:リレーショナルデータベース(分野3)

MySQLを使いたいが、OSへのパッチ適用やバックアップの仕組みを自分で用意したくありません。最も適切なサービスはどれですか?

  • A. Amazon EC2にMySQLをインストールする
  • B. Amazon RDS
  • C. Amazon S3
  • D. Amazon DynamoDB

正解:B

RDSは、MySQLなどのリレーショナルデータベースをマネージドで使えるサービスです。パッチ適用や自動バックアップをAWSに任せられます。DynamoDBはNoSQLのデータベースなので、MySQLを使いたいという条件に合いません。RDSを実際に作る手順は『AWS RDSの使い方』で紹介しています。

問題7:インスタンス単位のファイアウォール(分野3)

EC2インスタンス単位で通信を許可する仮想ファイアウォールで、許可した通信の戻りが自動で許可される(ステートフルな)ものはどれですか?

  • A. セキュリティグループ
  • B. ネットワークACL
  • C. ルートテーブル
  • D. インターネットゲートウェイ

正解:A

セキュリティグループはインスタンス単位で、ステートフルに動きます。ネットワークACLはサブネット単位で、戻りの通信も別に許可する必要があるステートレスな仕組みです。この2つの違いはよく問われます。

問題8:中断してもよい処理の料金(分野4)

途中で中断されても再実行すれば問題ないバッチ処理を、できるだけ安く動かしたいと考えています。最も適切なEC2の購入オプションはどれですか?

  • A. オンデマンドインスタンス
  • B. リザーブドインスタンス
  • C. スポットインスタンス
  • D. Dedicated Hosts

正解:C

スポットインスタンスは、AWSの余っている容量を大きな割引で使える仕組みです。その代わり、AWS側の都合で中断されることがあります。中断されても困らない処理に向いています。

問題9:複数アカウントの請求(分野4)

会社で使っている複数のAWSアカウントの請求を1つにまとめ、利用量を合算して割引を受けたいと考えています。使うべき機能はどれですか?

  • A. AWS Organizations の一括請求
  • B. AWS Cost Explorer
  • C. AWS Budgets
  • D. AWS Trusted Advisor

正解:A

Organizationsの一括請求(コンソリデーティッドビリング)を使うと、複数アカウントの請求を1つにまとめられます。利用量が合算されるので、ボリューム割引を受けやすくなります。Cost Explorerはコストの分析、Budgetsは予算の通知に使います。

ミニ模擬試験の振り返り

9問を解いてみて、何問正解できたでしょうか?

今回の問題で間違えやすいのは、問題2・3・7のように似た役割のサービスを見分ける問題と、問題5のような複数選択の問題です。問題1のように「含まれないもの」を選ぶ問題は、問題文の最後まで読まないと逆の答えを選んでしまいます。

分野ごとの問題数は、分野1が1問、分野2が4問、分野3が2問、分野4が2問です。間違えた問題がどの分野に集まっているかを見て、復習の順番を決めてください。

試験全体の勉強の進め方は、AWSの勉強方法 や クラウドの勉強は何から始めるか も参考にしてください。

InfraAcademyで本番形式の模擬試験を解く

9問では、本番の65問の時間の感覚まではつかめません。

InfraAcademyでは、「AWS認定 クラウドプラクティショナー模擬試験150問」を用意しています。4つの分野から出題しているので、この記事で紹介した時間配分と復習のしかたを、そのまま試せます。

InfraAcademyの資格模擬問題 から、CCNAやLPICの問題集とあわせて確認できます。

問題を解くだけでなく、AWSの基礎から順番に学び直したい方は、AWSロードマップ で学ぶ順番を確認してみてください。

まとめ

CLF-C02は、65問・90分の試験で、700点以上で合格です。合否は試験全体の点数で決まります。

模擬試験は、本番と同じ90分で最後まで解き、全問に答えを入れてから見直すのが基本です。1周目を約55分で終わらせると、見直しの時間を残せます。

解いたあとは、分野ごとの正答率と、間違いの種類を分けて復習することで点数が伸びていきます。同じ問題を何度も解くときは、ほかの選択肢がなぜ違うのかまで説明できるかを確認しましょう。

まずは今日、時間を計って1回分の模擬試験を解くところから始めてみてください。

参考

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InfraAcademyでは、ブラウザ上でLinuxやネットワークの実践環境を使いながら学習できます。無料で始められる講座から、学習の流れを試せます。

この記事を書いた人

ryu

株式会社InfraAcademy 代表 / エンジニア

大手メーカーでインフラエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業・スタートアップでフルスタックエンジニアを経験。その後、起業し学習サービス「InfraAcademy」を運営しています。
保有資格:ネットワークスペシャリストなど 運営会社:株式会社InfraAcademy

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