こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
インフラエンジニアになりたいんだけど何を勉強したらいいの?
今回は、インフラエンジニアになるために必要な知識について解説したいと思います。私は、大手企業でインフラの開発を行っています。仕事では、社内外問わず様々なエンジニアの方に会ってきました。その経験からインフラエンジニアとして働くために身についておくべき知識を解説したいと思います。
目次
インフラエンジニアになるために必要な知識は?
今回の記事では、インフラエンジニアになりたいと思っている方に向けて、必要な知識を解説したいと思います。
インフラエンジニアとして働くためには、幅広い知識や最先端の知識が必要です。
クラウド、コンテナ技術、DevOpsなどなど・・・
正直、初心者がいきなりバリバリの現役エンジニアレベルで働くのは厳しいですが、どの職場でも通用する基礎的な知識を今回紹介します。
それは、以下の通りです。
- TCP/IPの基礎知識
- ネットワーク、サーバーの構築技術
- 論理的思考力
私自身、多くの新人のエンジニアに教えてきましたが、これらの内容を身に着けている方は、他の技術の習得スピードが速く、即戦力になっています。
では、どのようにしてこれらの技術を身に着けていけば良いでしょうか?詳しく解説します。
TCP/IPの基礎知識を身に着ける
まずはじめに、「TCP/IPの基礎知識」を身に付けましょう。
これは、基礎中の基礎です。逆に「TCP/IPの基礎知識」が無い人は、高度な仕事は不可能です。決められた作業のような雑務しかできないでしょう。
そもそもTCP/IPとは何なのでしょうか。
TCP/IPとは、インターネットなどで標準的に用いられる通信プロトコル(通信手順)で、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol)を組み合わせたもの。また、TCPとIPを含む、インターネット標準のプロトコル群全体の総称。
(IT用語辞典)
つまり、通信などの仕組みのことです。具体的には以下の内容です。
- PC同士が通信する仕組みは?
- Webページを見るための仕組みは?
- メールの仕組みは?
このような基本的なサービスの仕組みを理解しておく必要があります。
では、どのようにして身に付ければ良いのでしょうか?それは、”勉強→構築”を繰り返し行うことです。インプットとアウトプットです。
TCP/IPを身に付けるための参考書
TCP/IPを勉強するためのオススメの参考書をいくつか紹介します。
・初心者向け
・中級者から上級者を目指す人向け
先ほども、記載した通り、参考書だけ読んでも身に付きません。実際にサーバーやネットワークを構築してアウトプットすることが重要です。アウトプットする方法も解説していきます!
ネットワーク、サーバーの構築技術を身に付ける
先ほどまで、TCP/IPについてお話しました。ここからはネットワーク、サーバーを構築する技術について解説します。
TCP/IPを勉強して得た知識をアウトプットするためにも重要な内容をお伝えします。
初心者の方は以下の内容を構築できるようにしましょう。
- Web、DNS、DHCPサーバーを構築してPCから自作Webページを閲覧する
- ネットワークを構築できるようにする
これらの内容を構築できるようになれば、応用情報技術者試験レベルの知識が身についているはずです。
具体的な手順は別の記事で紹介しているので、こちらをご覧ください。
DNSサーバーの知識を身につける
- 【簡単】bindを設定してDNSサーバーを構築する手順解説!
- 【初心者向け】DNSのレコードとは?【Linuxで設定してみよう】
- 【初心者でも分る!】DNSゾーン転送の仕組みと設定方法の解説!【Linux】
DHCPサーバーの知識を身に付ける
- 【Linux】isc-dhcp-serverの設定方法解説
- DHCPリレーとは?DHCPリレーの設定方法などを詳しく解説【LinuxとRouterで設定】
- DHCPで固定IPを配布する方法解説【LinuxでDHCPサーバーを構築して設定してみよう】
Webサーバーの知識を身に付ける
- Apacheのバージョン確認をする方法【コマンドとブラウザからバージョンを確認する】
- Apacheの再起動の方法は?【Apacheの起動、停止、再起動のコマンドを紹介】
- 【Linux】ApacheでBasic認証の設定手順を解説
- ApacheでDigest認証の設定方法解説【ユーザー認証を有効にしてセキュリティを高めよう】
ネットワークの知識を身に付ける
インフラエンジニアになるためには、サーバーだけでなくネットワークの知識も必要です。
ネットワーク機器でネットワークを構築できるようになっておきましょう!詳細については、こちらの記事で解説しています。
サーバーは自分のPCに仮想環境を構築すればよいですが、ネットワークの勉強はネットワーク機器を購入した方が良いです。仮想でもできますが、ネットワーク機器に触ったことの無い方は実機をオススメします。
インフラエンジニアには論理的思考力も必要
最後は、論理的思考力です。知識というよりはスキルですね。ロジカルシンキングともいわれています。
なぜインフラエンジニアに論理的思考力が必要かというと、設計や開発時のトラブルシューティングなど、様々な場面で必要だからです。
インフラを設計する際は、多くのことを考慮しなければなりません。ユーザーの数、実現したい機能、コスト、可用性など・・・これらのことを論理に考えて最適なインフラを設計する必要があります。なぜそのような設計にしたのかを常に考えます。
また、開発段階では様々なトラブルが発生します。サーバー等の物理的な機器の問題、インフラの設定の問題、プログラマーが書いたコードのバグ、セキュリティの問題など、常に多くの問題が発生しています。
つまり、インフラエンジニアは全体を考慮しつつ、最適な行動をする必要があります。そこで必要なのは、論理的思考力です。
論理的思考力は鍛えることができます。常に”なぜ”を考えながら行動するのが重要です。
論理的思考については、この本が詳しく書かれています。これを身に付けているエンジニアとそうでないエンジニアでは生産性にかなりの差があります。
インフラエンジニアになるためには?まとめ
最後にまとめです。
ここまで、インフラエンジニアになるために必要な知識を解説しました。
復習のためもう一度記載します。
- TCP/IPの基礎知識
- ネットワーク、サーバーの構築技術
- 論理的思考力
初心者の方は、本でTCP/IPの知識を身に付け、学んだ内容からサーバーを構築しましょう。そして、常に”なぜ”を考えて、ロジカルシンキングを身に付けましょう。
そうすれば、どこの職場でも即戦力となれるインフラエンジニアになれるでしょう。
以上で終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。