こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、Linuxのchownコマンドの使い方について解説します。chownコマンドは、ファイルやフォルダーの所有者や所有グループを変更するコマンドです。ファイルやフォルダーの権限管理をするために、必須のコマンドです。
目次
chownコマンドでファイルの所有者や所有グループを変更する方法
chownコマンドはどうやって使えばいいの?
今回の記事では、Linuxのchownコマンドについて解説します。今回、解説する内容は以下の通りです。
- chownコマンドの基本的な使い方
- ファイルの所有者と権限ついて
- chownコマンドのオプション
では、早速解説していきます!
chownコマンドの基本的な使い方
それでは、chownコマンドの基本的な使い方について解説します。chownコマンドは以下のように使用します。
chown user a.txt
//書式
chown [オプション] ユーザー[:グループ] ファイル
chownコマンドは、ユーザ名とファイルを指定します。指定したファイルの所有者を変更します。また、ユーザーと合わせてグループを指定することで所有グループも変更することができます。
実際にコマンドを使用して動作を確認してみましょう。
chownコマンドをつかってみる
先ほどまで、chownコマンドの基本的な文法を解説しました。文法の解説だけでは、理解できないと思うので、実際に動作させて確認してみましょう。
まず、ファイルを作成して、作成したファイルの権限を確認します。以下のコマンドを入力します。
touch a.txt
ls -la
コマンドを実行すると、a.txtの所有者と所有グループがrootユーザーであることが確認できます。
lsコマンドの見方については、こちらの記事を参考にしてください。
・参考:【Linux】lsコマンドの使い方解説【ファイルやディレクトリの情報を表示してみよう】
では、chownコマンドを使用してファイルの所有者が変更されるか確認してみましょう。
chown user a.txt
ls -la
こちらのように、所有者がrootからuserに変更されていることが分かります!
なぜファイルの所有者を変更する必要があるのか?
ここからは、なぜファイルの所有者を変更する必要があるのか?ということについて説明します。
ファイルの所有者を変更するのは、ファイルの権限を適切に設定するためです。
ファイルの権限とは、読み込み、書き込みなどに対する許可情報のことです。ユーザーやグループに対して割り当てて、セキュリティを強化します。
まず、ファイルの権限について解説します。権限については3つあるので、覚えて下さい。
- 読み込み権限→ファイルを見るだけ
- 書き込み権限→ファイルを編集できる
- 実行権限→スクリプト(プログラム)を実行できる
ファイルにどのユーザがどのような操作が可能か権限を設定します。
そうすることで、機密ファイルには特定の人しかアクセスできないようにします。逆に権限の設定をしないと、誰でもファイルが閲覧できたり、内容を書き換えることができます。
ファイルの権限は、所有者、所有グループ、その他のユーザーに対して設定することができます。それぞれの権限を適切に設定することでセキュリティの強化につながります。そのために、ファイルの所有者や所有グループを変更します。
chownコマンドのオプション
chownコマンドのオプションには、以下のようなものがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
c | 所有者や所有グループが変更された場合、詳細を表示します。 |
f | エラーメッセージを表示しない。 |
h | 指定したファイルがシンボリックリンクの場合、シンボリックリンクのみ所有権を変更。 |
R | 指定したディレクトリとそのディレクトリ以下のファイルやディレクトリの所有権も変更。 |
v | 所有者変更の詳細を表示します。-cは、変更された場合のみ。 |
コマンドの使い方や詳細についてはこちらを参考にしてください。
chownコマンド使い方まとめ
今回の記事では、chownコマンドの使い方について解説しました。まとめると以下のようになります。
- chownコマンドで所有者などを変更
- セキュリティ強化のために権限を適切に設定する必要あり
- chownコマンドには様々なオプションがある
chwonコマンドはLinuxの基礎コマンドなので覚えておきましょう。当ブログでは、このようなITに関する記事を発信しているので興味のある方は是非ご覧ください。
Linuxについてさらに詳しく勉強したい方はこちら。