こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
今回はITの基礎の部分”プロトコル”について解説します。プロトコルとは、約束事という意味があります。パソコン同士の通信のやり方をお互いに決めるということです。初心者の方にも分かりやすく図で解説します!初心者の方必見です。
プロトコルとは?
プロトコル(protocol)とは、約束事のことです。
簡単に言うと、 パソコン同士の通信のやり方をお互いに決めて、その方法を守りましょう!ということです。
今回の記事の内容は以下の通りです。
- 通信のやり方を決めましょう!
- プロトコルを層別したOSI参照モデル
- プロトコルを実例を使って解説!
- プロトコルの覚え方
具体例を用いて解説します!
通信のやり方を決めましょう!
インターネットは世界中の人が利用します。
世界中の人が好き勝手な方法で通信しようとするとネットワーク機器たちはどこに通信すればよいのかわからず混乱します。
なので、世界中でルールを統一したものがプロトコルです。
つまり、「こういうルールで通信しましょう。」という約束事ですね。
例えば、手紙を送るとき、相手の住所や、自分の住所など書き方が決められていますよね。住所を好き勝手なところに書くと郵便屋さんがどこに送ればよいのか混乱してしまいます。そのようなことが起こらないように、手紙も書き方が統一されています。
プロトコルを層別したOSI参照モデル
OSI参照モデルとは、
OSI参照モデル(OSIさんしょうモデル、英: OSI reference model)は、コンピュータの持つべき通信機能を階層構造に分割したモデルである。国際標準化機構(ISO)によって策定された。 OSI基本参照モデル、OSIモデルなどとも呼ばれ、通信機能(通信プロトコル)を7つの階層に分けて定義している。
(wikipediaより)
つまり、プロトコルを7つの階層に分けて定義したものです。
具体的に言うと、通信ではこのような電気信号を送ります!とか、Webへの通信はこのようなやり方で通信します!というように各々のプロトコルをまとめたようなイメージです。
よく参考書などで↓の図を見かけたことはありませんか。
ITパスポートでは特に理解する必要はありませんが、これから上位の資格を目指す人はOSI参照モデルについて理解しておいた方がよいです。
ITパスポートを受験する人はOSI参照モデルというプロトコルを層別に分けたものがあるんだなーくらいの理解で大丈夫です。
プロトコルを実例を使って解説!
プロトコルを実例を使って解説します!
ITパスポートの過去問から解説します。
ITパスポートでは、このような問題が出題されます。
DHCPサーバを導入したLANに,DHCPから自動的に情報を取得するように設定したPCを接続するとき,PCに設定される情報として適切なものはどれか。
ア.IPアドレス
イ.最新のウイルス定義ファイル
ウ.スパムメールのアドレスリスト
エ.プ口パイダから割り当てられたメールアドレス
(ITパスポート試験ドットコム 平成26年秋 問79より)
ちなみに、答えは”ア”です。
DHCPサーバとはIPアドレスを自動で配布するサーバのことでDHCPはプロトコルの1つです。
DHCPの動作について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
他にもいくつかのプロトコルを紹介します。
- NTP・・・PCやサーバなどの時刻合わせ
- SMTP ・・・メールの送信用プロトコル
- POP3・・・メールの受信用プロトコル
- IMAP・・・メールの受信用プロトコル
- FTP・・・ファイル転送用プロトコル
- HTTP/HTTPS・・・WEB用プロトコル
- DNS・・・名前解決プロトコル
プロトコルには、多くの種類があります。すべて覚えることは不可能です。
先ほど紹介したプロトコルはITパスポートで良く出題されるものです。覚えておきましょう!
プロトコルを覚えるコツ
プロトコルは先ほど記載したDHCPやDNS以外にも多くのものがあります。
では、どのようにして覚えればいいのでしょうか。
簡単です。
実際に設定や構築してみることです。
やはり資格試験用で勉強しても1か月くらいは覚えていますが、実際の業務では何も役に立ちません。
私自身ITパスポートを学生時代に取得していましたが、社会人になり、業務で実際に使うようになり、ようやく覚えました。
自分でLinuxサーバやネットワーク機器をいじってみるとプロトコルなどの用語も簡単に覚えられます。
さいごに
今回の記事ではプロトコルについて解説しました。ポイントをまとめます!
- プロトコルとは約束事
- 世界で通信のやり方を統一
- OSI参照モデルでプロトコルを層別している
- 各サーバーによって複数のプロトコルがある
また、プロトコルを理解できたら、次はポート番号をセットで覚えると理解が深まります。ポートについてはこちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください!