今回の記事では、MACアドレスについて解説していきます。
MACアドレスとは、PC固有に割り当てられたアドレスのことです。MACアドレスがどのような物なのか、何に使われるものなのか詳しく解説します。
MACアドレスとは?

MACアドレスって聞いたことあるけど・・・
MACアドレスはPC固有に割り当てられたアドレスのことです。
どういうこと?
今回の記事では、MACアドレスに解説したいと思います。
MACアドレスがどのような物なのか、どういった時に使われるものなのか、分かりやすく説明します。
では、やっていきましょう!
MACアドレスとはPC固有のアドレス
早速結論を言います。
MACアドレスとはPC固有のアドレスです。
wikipediaには下記のように書かれています。
MACアドレス(マック・アドレス、英語: Media Access Control address)とは、ネットワーク上で、各ノードを識別するために設定されているLANカードなどのネットワーク機器のハードウェアに(原則として)一意に割り当てられる物理アドレスである。
(wikipediaより)
PCやスマホなど通信する機器すべてにあるアドレスで、工場で出荷された時点で割り当てられます。ユーザが自分で変更することはできません。
MACアドレスは通信する口(NIC)に割り当てられます。なので、LANポートが2つあるPCだと2つのMACアドレスを持ちますし、無線と有線の両方の通信ができるPCは無線のMACアドレスと有線のMACアドレスを持ちます。
MACアドレスとIPアドレスの違い
IPアドレスっていう似たようなものを聞いたことがあるんだけど、何が違うの?
IPアドレスはPCの場所を表すもので、MACアドレスはPCそのものを表すものです!
アドレスと聞くと「IPアドレス」を思い浮かべる人が多いと思います。このIPアドレスとMACアドレスの違いを理解しておくと、MACアドレスがどのような物なのか、また、どのように使われるのか理解できます。
2つのアドレスの違いは以下のようになります。
- MACアドレス・・・PC唯一に割り当てられた固有のIPアドレス
- IPアドレス・・・PCの場所を表すIPアドレス
IPアドレスは場所が変わればIPアドレスも変わります。MACアドレスは工場出荷時以降は変更できません。
では、これらのアドレスはどのように使われるのでしょうか?
それは、通信をするときにARPという技術を使ってMACアドレスとIPアドレスを識別して、データを送っています。イメージは下記のようになります。

ARPについては、こちらの記事で詳しく解説しています。この仕組みを理解するとMACアドレスがどのように使われているのか理解できます。
ここまでが、MACアドレスの概要です。次に自分のPCがどのようなMACアドレスなのかコマンドを入力して確認してみましょう!
自分のPCのMACアドレスの確認方法
自分のPCはどのようなMACアドレスが割り当てられているの?
ipconfigコマンドを打って確認してみましょう!
自分のPCではどのようなMACアドレスが割り当てられているのでしょうか?
コマンドプロンプトを起動してMACアドレスを確認してみましょう。
ipconfigでMACアドレスを確認
MACアドレスを確認するコマンドは以下のようになります。(windowsの場合)
ipconfig/all
ちなみに、MacとLinuxを使っている方はこちらのコマンドで確認できます。
ifconfig
「ipconfig/all」と入力すると、以下のように表示されると思います。
この物理アドレスの項目がMACアドレスです。

この「FC-3F-DB-XX-XX-XX」という英数字12桁がMACアドレスです。この英数字の前半部分には、意味があります。この部分を次に解説します。
MACアドレスの構成
MACアドレスを確認すると”XX-XX-XX-XX-XX-XX”のような構成になっています。※Xは英数字
この英数字は16進数を表しています。
最初の6文字はベンダーID部と呼ばれ、ベンダー固有のMACアドレスです。OUI(Organizationally Unique Identifier)とも呼ばれます。
ベンダーとは、販売するところという意味を持ち、
ihponeであれは、APPLEのベンダーIDが割り当てられます。
こちらのサイトでMACアドレスを入力するとそのMACアドレスのベンダーを調べることができます。
ちなみに、最後の6文字は機器の固有のIDでベンダー内で同じIDが割り振られないようにします。

以上でMACアドレスの解説を終わります。
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