こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験過去問講座です。レイヤ3スイッチだけがもつ機能について解説です。スイッチの機能やレイヤ3について解説します。基本情報技術者試験の過去問を分かりやすく解説します!
- レイヤ3スイッチとは?
- レイヤ3スイッチをつかってみよう
目次
レイヤ3スイッチだけがもつ機能はどれか
今回の記事では、こちらの基本情報の過去問について解説します。
メディアコンバータ,リピータハブ,レイヤ2スイッチ,レイヤ3スイッチのうち,レイヤ3スイッチだけがもつ機能はどれか。
ア:データリンク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
イ:ネットワーク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
ウ:物理層において,異なる伝送媒体を接続し,信号を相互に変換する機能
エ:物理層において,入力信号を全てのLANポートに対して中継する機能
出典:令和元年秋期 問32
この問題の答えは『イ』のネットワーク層において、宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能です。
この問題のポイントは”レイヤ3→ネットワーク層”です。レイヤ3やスイッチについて詳しく解説していきます!
レイヤ3スイッチとは?
レイヤ3スイッチってなに?
そもそも、今回の問題のレイヤ3スイッチとはなんのでしょうか?レイヤ3スイッチとは、スイッチにレイヤ3(ネットワーク層)の機能を追加したものです。さらに詳しく解説します。
レイヤ3はネットワーク層のこと
レイヤ3とは、ネットワーク層のことです。OSI参照モデルで第3層のことです。
OSI参照モデルとは、プロトコルを7層に分けて定義したものです。第3層のネットワーク層では、ネットワーク間の通信のプロトコルを定義しています。
レイヤ3スイッチはスイッチでルーティングができる
先ほどまで、レイヤ3について解説しました。レイヤ3とはネットワーク層のことで、ネットワーク間の通信プロトコルを定義しています。
つまり、レイヤ3スイッチとはスイッチでルーティングができるスイッチです。スイッチとルーターが合わさったものと覚えましょう!
スイッチやルーティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。ルーティングを試してみたい方は是非ご覧ください。
レイヤ3スイッチをつかってみよう
ここからは、実践編です。レイヤ3スイッチを使ってみましょう。PacketTracerなどのシュミレーターでうごかしてみます。
PacketTracerのインストール方法は↓こちらの記事で解説しています。
Ciscoのルーターやスイッチのシュミレーター「Packet Tracer」がすごい!
レイヤ3スイッチを配置する
PacketTracerの準備ができたら、レイヤ3スイッチを配置しましょう。
レイヤ3スイッチは「3560-24ps」もしくは「3650-24ps」です。下記画像のように配置します。
その他のレイヤ3スイッチは、こちら 。Catalyst 3~がレイヤ3スイッチです。
ルーティングを有効にするコマンド
レイヤ3スイッチでは、ルーティングはデフォルトで無効になっています。下記のコマンドを入力することでルーティングが有効になります。
(config)#ip routing
コマンドを入力すると、ripやospfなどのルーティングの設定をすることができます。設定はルーターと同様なので、こちらの記事を参考にしてください。
過去問解説まとめ
今回の記事では、こちらの基本情報の過去問について解説しました
メディアコンバータ,リピータハブ,レイヤ2スイッチ,レイヤ3スイッチのうち,レイヤ3スイッチだけがもつ機能はどれか。
ア:データリンク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
イ:ネットワーク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
ウ:物理層において,異なる伝送媒体を接続し,信号を相互に変換する機能
エ:物理層において,入力信号を全てのLANポートに対して中継する機能
問題文では、様々な機器の名前が出ていますが、実際はレイヤ3スイッチについて聞かれています。問題文をよく読んで、回答しましょう!
その他の基本情報技術者試験の過去問はこちら。