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【AWS】LightSailを使ってNext.jsをデプロイする方法を解説

こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。

今回の記事では、LightSailを使って、Next.jsをデプロイする方法を解説します。LightsailはAWSで簡単に環境構築ができるサービスです。Next.jsを動かすためのNodeの環境が簡単に作成できます。ただ、Next.jsをデプロイするためには、Apacheの設定などが必要です。さらに詳しく解説します!

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【AWS】Lightsailを使ってNext.jsをデプロイする方法を解説

ここからは、Lightsailを使ってNext.jsをデプロイする方法を解説します。手順は以下の通りです。

  • Lightsailの構築
  • Next.jsのデプロイ
  • Apacheの設定変更

さらに詳しく解説します。

Lightsailの構築

まずはLightsailの構築を始めます。

インスタンスの作成

Lightsailのコンソール画面へ移動します。そして、 「Create instance」をクリックします。

Lightsailの構築

種類の選択

「Create instance」をクリックすると、サーバーの種類やインストールするアプリなどが選択できます。

OSは”Linux/Unix“、アプリは”Node.js“を選択しましょう。

Lightsailの種類を選択

プランの選択

続いて、プランの選択をします。

Next.jsのビルドをするためには、メモリが1GB以上必要になるので、$5以上のプランを選択しましょう。

Lightsailのプランを選択

残りの設定はデフォルトのままでも大丈夫です。インスタンス名は自分のアプリの名前などを入れましょう。

sshでインスタンスへ接続

インスタンスの作成が完了したら、sshでインスタンスへ接続します。sshでインスタンスに接続するためには、以下のコンソールのアイコンをクリックします。

クリックすると、黒いコンソール画面にアクセスすることができます。

Next.jsのビルド

次にNext.jsのビルドを行います。

Next.jsのソースコードをgitからcloneする

Next.jsのコードはGitHubなどにある想定で、git cloneコマンドを使って、Lightsailのインスタンスにソースコードを持ってきます。

ソースを保存するディレクトリは、”/opt/bitnami/apache/htdocs/[アプリ名]”とします。デフォルトのドキュメントルートが”/opt/bitnami/apache/htdocs/”になっているからです。

sudo su
cd /opt/bitnami/apache/htdocs/

ディレクトリを移動したら、git cloneを行います。

git clone [ご自身のリポジトリ]

git cloneをするために、SSHキーの作成が必要な場合があるので、こちらを参考にしてください。

参考:BitbucketでSSHキーの認証を設定する方法解説【鍵を作成して登録する手順解説】

参考:GitLabで公開鍵によるSSH認証を設定する方法解説!

Next.jsのビルド

続いて、Next.jsのビルドを行います。

cd [ご自身のリポジトリ]
npm install
npm run build

ビルドが正常に完了したら成功です。

npm run startをバックグランドでも動作させる

ビルドが完了したら、npm run startを実行します。

ただ、普通に実行すると、コンソール画面を閉じた場合、npm run startのプロセスも終了してしまいます。

そこで、pm2を使って、永続的にコマンドを実行させます。pm2のインストールは以下のコマンドを実行します。

npm install pm2 -g

pm2を使って、”npm run start”を実行する場合は以下のように実行します。

pm2 start npm --name "[アプリの名前など]" -- start

すると、永続的に”npm run start”が実行されます。

ただ、npm run startの場合、ポート番号が3000番のままになります。http://やhttps://でアクセスできるようにするためには、apacheの設定を変更する必要があります。

Lightsailのapacheの設定

続いてApacheの設定を行います。

ポート番号3000番へアクセスできるようにする。

Next.jsを動かすと、http://localhost:3000へアクセス可能になります。ただ、外部からLightsailへアクセスする場合は、https://◯◯◯.com/やhttp://◯◯◯.com/となります。

そこで、https://◯◯◯.com/やhttp://◯◯◯.com/にアクセスがあったものをhttp://localhost:3000へ渡す処理を行います。

設定ファイルは、”/opt/bitnami/apache2/conf/httpd.conf”にあります。

cd /opt/bitnami/apache2/conf
vi httpd.conf

その後、以下のように設定を行います。

ProxyRequests Off
<Location />
    ProxyPasshttp://localhost:3000/
    ProxyPassReverse http://localhost:3000/
</Location>

また、ドキュメントルートも変更しておきましょう。

DocumentRoot "/opt/bitnami/apache/htdocs/articlealchemy"

これで設定は完了です。

設定の解説

先ほど、httpd.confに以下の設定を行いました。

ProxyRequests Off
<Location />
    ProxyPasshttp://localhost:3000/
    ProxyPassReverse http://localhost:3000/
</Location>

この設定は、Apacheのリバースプロキシを設定しています。

具体的には、Apacheサーバーが受信したリクエストを別のバックエンドサーバー(localhost:3000)に転送し、そのバックエンドからのレスポンスをクライアントに返すように構成されています。

設定の詳細を説明します。

  1. ProxyRequests Off: このディレクティブは、Apacheに対するプロキシリクエストを無効にします。これはセキュリティの観点から必要です。ProxyRequestsをOffに設定しないと、外部からのプロキシリクエストを受け付ける可能性があります。
  2. <Location />: このディレクティブは、ルートディレクトリ(/)へのリクエストに対する設定を指定しています。つまり、すべてのリクエストを対象にしています。
  3. ProxyPass http://localhost:3000/: このディレクティブは、受信したすべてのリクエストをhttp://localhost:3000/ にプロキシするように指示しています。つまり、Apacheはすべてのリクエストをバックエンドサーバー(localhost:3000)に転送します。
  4. ProxyPassReverse http://localhost:3000/: このディレクティブは、バックエンドサーバーからのレスポンスのヘッダーを適切に修正し、クライアントに戻るように指示します。これにより、バックエンドサーバーが生成したリダイレクトやリンクが正しく処理され、クライアントに適切に返されます。

この設定を使用すると、Apacheサーバーはポート3000上で実行されているバックエンドアプリケーションに対してリバースプロキシを提供し、クライアントからのリクエストを転送して、バックエンドの応答を返すことができます。

apacheの再起動

設定が完了したら、apacheの再起動を行います。Lightsailの場合は以下のコマンドを実行すると、apacheの再起動ができます。

/opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache

以上で設定は完了です。

まとめ

今回の記事では、LightSailを使って、Next.jsをデプロイする方法を解説しました。初心者エンジニアで、ポートフォリオを公開する時などに使うと思うのでぜひ参考にしてください。

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ryu@InfraAcademyというインフラ学習サービス運営
大手企業→上場ベンチャー→スタートアップでエンジニアをしていました。 インフラエンジニア歴10年以上。 Linuxやネットワークの学習ができるサービスInfraAcademyを運営中。
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