こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験過去問解説です。DHCPについての問題を解説します。DHCPの概要を理解して、DHCPの説明として適切なものを選択できるようにしましょう。さらにDHCPサーバーの挙動を確認して理解を深めましょう。
- DHCPとは?
- DHCPの挙動を確認する
DHCPの説明として適切なものはどれか
今回は、以下の問題について解説します。
DHCPの説明として,適切なものはどれか。
ア:IPアドレスの設定を自動化するためのプロトコルである。
イ:ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルである。
ウ:電子メールを転送するためのプロトコルである。
エ:プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するためのプロトコルである。
出典:平成23年特別 問39
答えは、『ア』の「IPアドレスの設定を自動化するためのプロトコルである。」です。DHCPの概要と挙動を詳しく解説します!
DHCPについて詳しく解説
DHCPとは、IPアドレスなど通信に必要な情報を自動で割り当てるプロトコルです。DHCPの概要や動作を確認していきましょう!
DHCPの概要
DHCPサーバーとは、PCにIPアドレスなど通信に必要な情報を自動で割り当てるサーバーのことです。
普段、PCにIPアドレスを設定することなく、インターネットを利用しています。これは、DHCPがIPアドレスを自動でPCに割り当てているからです。DHCPはIPアドレスの設定など面倒な設定をすべて自動化してくれる便利なプロトコルです。
WifiルーターなどすでにDHCPの設定が有効になっています。私たちは意識することなくDHCPを利用しているのです。
DHCPの仕組みなど詳細はこちらの記事で解説しています。
・参考:DHCPとは?初心者のために仕組みを分かりやすく解説
DHCPの動作を確認してみる
ここからは、DHCPの動作について確認してみます。DHCPはPCにIPアドレスを割り当てるものです。本当に自動でIPアドレスが割り当てられるのかを見てみましょう!
WindowsのPCを用意してください。コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを入力します。
ipconfig /all
コマンドを入力すると、以下のようにIPアドレスやDHCPのIPアドレスなどが表示されます。
では、IPアドレスをリリースしてみましょう。現在DHCPから割り当てられたIPアドレスを解放します。以下のコマンドを入力します。
ipconfig /release
その後、もう一度IPアドレスを確認してみてください。
ipconfig /all
IPアドレスが設定されていないことが分かります。この状態から、IPアドレスをDHCPサーバーから取得します。以下のコマンドを入力します。
ipconfig /renew
//コマンド入力後、IPアドレスを確認
ipconfig /all
コマンドを入力すると、PCにIPアドレスが割り振られていることが分かります。このようにDHCPは自動でIPアドレスなどの情報を割り当てることができます。
DHCPサーバーを実際に構築してみたい方はこちらの記事を参考にしてください。
過去問解説まとめ
今回は、以下の問題について解説しました。
DHCPの説明として,適切なものはどれか。
ア:IPアドレスの設定を自動化するためのプロトコルである。
イ:ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルである。
ウ:電子メールを転送するためのプロトコルである。
エ:プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するためのプロトコルである。
出典:平成23年特別 問39
答えは、『ア』の「IPアドレスの設定を自動化するためのプロトコルである。」です。その他の選択肢のプロトコルはこちらです。
- イ→LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)
- ウ→SMTP
- エ→NAT
当ブログでは、このようなネットワークに関することや基本情報の過去問の解説などを発信しているので興味のある方は是非他のページもご覧ください!