こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験の過去問解説です。ビッグデータの処理で使われるキーバリューストアについての問題を解説します。キーバリューストア(KVS)とは、キーと値でデータを保存するデータベースです。KVSについて詳しく解説します。
ビッグデータの処理で使われるキーバリューストアの説明として適切なものはどれか
今回の記事は、以下の問題について解説します。
ビッグデータの処理で使われるキーバリューストアの説明として,適切なものはどれか。
ア:”ノード”,”リレーションシップ”,”プロパティ”の3要素によってノード間の関係性を表現する。
イ:1件分のデータを”ドキュメント”と呼び,個々のドキュメントのデータ構造は自由であって,データを追加する都度変えることができる。
ウ:集合論に基づいて,行と列から成る2次元の表で表現する。
エ:任意の保存したいデータと,そのデータを一意に識別できる値を組みとして保存する。
答えは、『エ』の「任意の保存したいデータと,そのデータを一意に識別できる値を組みとして保存する。」です。
今回の記事は、キーバリューストア(KVS)について詳しく解説します。
その他の基本情報技術者試験の過去問解説記事はこちらです。
キーバリューストアとは?
ここからは、キーバリューストアについて解説します。
キーと値でデータを保存する
キーバリューストアとは、保存したいデータ(値)に対してキーを設定して保存する方式です。
例えば、[aaa,bbb,ccc]というデータを保存する場合は、以下のように格納されます。
key | value |
---|---|
1 | aaa |
2 | bbb |
3 | ccc |
上記のテーブルのように、キー(key)と値(value)を紐づけて保存させます。このよう保存することで、KVSならではの特徴ができます。次にKVSの特徴についてみていきましょう。
キーバリューストアの特徴
KVSには以下のような特徴があります。
- データモデルがシンプルである
- スケールアウトに適した構造をしている
- 高速でデータの読み書きが可能
- 分散処理に適している
- トランザクション処理できないものが多い
このようにKey-Valueストア型データベースは, スケーラビリティが高く,大量のデータの処理に適しています。KVSとDBMSとの違いを理解して、システムの設計を行いましょう。
RedisやMemcached、DynamoDBなどが代表的なKVSです。詳しくはこちらの公式ページをご覧ください。
基本情報過去問解説まとめ
今回の記事は、以下の問題について解説します。
ビッグデータの処理で使われるキーバリューストアの説明として,適切なものはどれか。
ア:”ノード”,”リレーションシップ”,”プロパティ”の3要素によってノード間の関係性を表現する。
イ:1件分のデータを”ドキュメント”と呼び,個々のドキュメントのデータ構造は自由であって,データを追加する都度変えることができる。
ウ:集合論に基づいて,行と列から成る2次元の表で表現する。
エ:任意の保存したいデータと,そのデータを一意に識別できる値を組みとして保存する。
答えは、『エ』のでした。その他の選択肢の解説はこちら。
- グラフ型データベースの説明
- ドキュメント指向データベースの説明
- 関係データベースの説明
以上で解説を終わります。当ブログでは、このようなネットワークに関する内容や基本情報技術者試験の過去問解説をしているので興味のある方は引き続きご覧ください。
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