こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験過去問解説です。ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能についての問題を解説します。基本情報で出題された問題について、挙動を確認しながら理解を深めましょう!
スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能とは?
今回は、以下の問題について解説します。
ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能として,適切なものはどれか。
ア:LANポートに接続された端末に対して,lPアドレスの動的な割当てを行う。
イ:受信したパケットを,宛先MACアドレスが存在するLANポートだけに転送する。
ウ:受信したパケットを,全てのLANポートに転送(ブロードキャスト)する。
エ:受信したパケットを,ネットワーク層で分割(フラグメンテーション)する。
答えは、『イ』の「受信したパケットを,宛先MACアドレスが存在するLANポートだけに転送する」です。スイッチの機能についてさらに詳しく解説します!
スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能はパケットを制御する
スイッチは通過する通信のMACアドレスをみて通信を制御します。スイッチに機器を接続すると、MACアドレステーブルと呼ばれるものに、MACアドレスを登録します。その登録情報をみながら制御しています。詳しく見ていきましょう。
スイッチにPCを接続してみる
まず、スイッチにPCを接続してみましょう。以下のような簡単な構成です。
こちらは、PacketTracerというシュミレーターを使用しています。ネットワークの練習するならインストールすることをオススメします。詳細はこちら。
Ciscoのルーターやスイッチのシュミレーター「Packet Tracer」がすごい!【無料で使える!】
MACアドレステーブルの確認
接続後、PCから通信を行うと、SwitchはPCのMACアドレスをMACアドレステーブルに保存します。下記のコマンドで確認できます。
#show mac address-table
コマンドの結果は以下のようになります。
Switch#show mac address-table
Mac Address Table
-------------------------------------------
Vlan Mac Address Type Ports
---- ----------- -------- -----
1 0001.6442.3979 DYNAMIC Fa0/1
このように、PCから通信を行うと、スイッチはMACアドレステーブルにMACアドレスを保存して、ポートにどのような機器が接続されているのかを把握します。この情報を使って、スイッチは通信の制御を行います。
MACアドレスなどの関連技術はこちらで解説しています。
過去問解説まとめ
今回は、以下の問題について解説しました。
ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能として,適切なものはどれか。
ア:LANポートに接続された端末に対して,lPアドレスの動的な割当てを行う。
イ:受信したパケットを,宛先MACアドレスが存在するLANポートだけに転送する。
ウ:受信したパケットを,全てのLANポートに転送(ブロードキャスト)する。
エ:受信したパケットを,ネットワーク層で分割(フラグメンテーション)する。
正解は、『イ』の「受信したパケットを,宛先MACアドレスが存在するLANポートだけに転送する。」でした。
その他の問題は別の機器やプロトコルのことです。
- ア→DHCP
- ウ→ハブ(リピーターハブ)
- エ→ルーター
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