こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、ネイティブVLANについて解説します。ネイティブVLANとは、トランク上でVLANのタグが付かないVLANのことです。ネイティブVLANの概要やスイッチへの設定方法などを詳しく解説します。
目次
ネイティブVLANとは?
ネイティブVLANってなに?
今回の記事では、ネイティブVLANについて解説します。
ネイティブVLANとは、トランク上でVLANのタグを付けずに送受信されるVLANのことです。デフォルトでは、VLAN1がネイティブVLANとなっています。
ネイティブVLANについてさらに詳しく解説します。
VLANタグが付かないネイティブVLAN
ネイティブVLANを理解するために、VLANのタグについて説明します。タグはVLAN識別情報のことで、ネットワークを識別するために使用します。
トランクポート上で複数のVLANが通信の送受信を行う場合、タグを付与して、どのネットワークの通信か識別を行います。
上記の図のように、VLAN2の通信にVLAN2を識別するタグを付与して、VLAN1とVLAN2の通信を区別するようにします。
ネイティブVLANはこのVLANタグが付与されていないVLANのことです。
ネイティブVLANの通信
ネイティブVLANはVLANタグが付与されない通信のことです。デフォルトでは、ネイティブVLANはVLAN1です。つまり、タグが付与されていない通信はVLAN1と認識されます。
ネイティブVLANを理解するためには、VLANやトランクについての知識が必須です。まだ理解していない方は、こちらの記事をご覧ください。
ネイティブVLANの設定方法
ここからは、ネイティブVLANの設定方法について解説します。Ciscoのスイッチを想定しています。
ネイティブVLANの設定コマンド
ネイティブVLANを設定するためには、以下のコマンドを入力します。
(config)#int gi 0/1
(config-if)#switchport mode trunk
(config-if)#switchport trunk native vlan 10
ネイティブVLANを確認する場合は、以下のコマンドを入力します。
#show int trunk
Port Mode Encapsulation Status Native vlan
Gi0/1 on 802.1q trunking 10
このように、ネイティブVLANを設定することができます。
native vlan mismatchのエラーが発生する場合
ネイティブVLANを設定すると、接続しているスイッチで「native vlan mismatch」のエラーが発生します。これは、接続されたスイッチ同士で、ネイティブVLANの設定が違うことで発生します。
ネイティブVLANの設定を行ったら、接続されているスイッチも併せて設定するようにしましょう!
ネイティブVLANとは?まとめ
今回の記事では、ネイティブVLANについて解説しました。まとめると以下のようになります。
- ネイティブVLANとはVLANのタグが付与されていないVLANのこと
- ネイティブVLANを設定したら、接続されているスイッチも同様に設定する
当ブログでは、このようなネットワークやインフラに関する知識を発信しているので興味のある方は是非ご覧ください。
さらにネットワークについて勉強したい方は、こちらの参考書がオススメです。