ITパスポート講座

【簡単】クラス、CIDRとは?初心者のためにわかりやすく解説!【ITパスポート講座②】

こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

今回の記事ではIT初心者向けにIPアドレスのクラス、CIDRについて解説します。クラス、CIDRとはIPアドレスの規模を表します。クラス、CIDRの概要や仕組みを初心者の方のために分かりやすく解説していきます。

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クラス、CIDRとは?わかりやすく解説

クラス?CIDR?分からない・・・

どちらもネットワークの規模を表すものだよ!

IPアドレスのクラス、CIDRがどのようにものか分からない方のために、この2つの用語について、徹底解説していきます!

クラス、CIDRはネットワークの規模を表します。今回の記事では、以下の点について説明します。

  • クラス、CIDRの概要
  • クラス、CIDRの見方

今回の記事を読めば、IPアドレスとサブネットマスクから、PCが何台あるネットワークなのかが分かります。

ネットワーク初心者の方は、ぜひ最後まで読んでください!

今回の記事を読むにあたり、前提としてIPアドレスについて理解しておいてください。IPアドレスが何か分かっていない方は、こちらの記事を読んでください!

IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区別する!

IPアドレスは、”ネットワーク部”と”ホスト部”の2種類で構成されています。

ネットワーク部とは、PCがどこのネットワークに所属しているのかを識別するもので、ホスト部はネットワーク内の各PCを識別するものです。

IPアドレスは192.168.1.1のような3桁の数字で構成されており”.”で区切られています。では、どこを見てネットワーク部とホスト部を判断するのでしょうか。

クラスCIDRです。

では、このクラスとCIDRについて解説していきます。

クラスとは?

クラスとは、ネットワークの規模のことです。

例えば、PCが3台しかないネットワークとPCが1000台あるネットワークどちらが大きいでしょうか。もちろん後者のPCが1000台あるネットワークです。

ネットワークの規模によってIPアドレスの設計が変わります。

ネットワークが大きい=PC(ホスト)が多い→ホスト部がたくさん必要となるわけです。

電話番号に例えると、人口の規模が大きい東京は市外局番が03の2桁で、それ以降の数字が多く使えます。

人口の規模が小さい田舎では、市外局番が4桁で、それ以降に使える数字が小さいです。

IPアドレスは規模が大きい順にクラスA、クラスB、クラスCと分けられています。※他のクラスもありますが、初心者向けの解説なので省略します。

クラスとはネットワークの規模

クラスの判断方法

クラスってどうやって分るの?

IPアドレスの先頭を見ればクラスが判断できます!

では、どうやってクラスを判断するのか説明します。

クラスごとでIPアドレスの範囲が決められています

プライベートアドレスのクラスについて、

  • クラスA → 10.0.0.1 ~ 10.255.255.254 (ホスト16777214台)
  • クラスB → 172.16.0.1 ~ 172.31.255.254 (ホスト65534台)
  • クラスC→ 192.168.0.1 ~ 192.168.255.2541 (ホスト254台)

※プライベートアドレスとはローカル環境(自宅や会社内のネットワーク)で使われるIPアドレスのことです。プライベートアドレスとは別にグローバルIPアドレスというものがあり、インターネット上で通信するために必要なもので、プロバイダーから割り当てられるものです。

クラスでは、ホストの使用台数がすでに決められているため、3台しかPCを使わないのにクラスCを割り当てても残りの台数分無駄になってしまいます。

そこで、PCの使用台数によって範囲を決めるのが、CIDRです。

CIDRはクラスよりも効率的にネットワークを区切れる

クラスでネットワークを区切ると、使用しないIPアドレスが多くなり、IPアドレスのムダが発生します。

そこで、CIDRで柔軟にネットワークを区切ることができるようになりました。

CIDRとは、インターネット上のIPアドレスの割り当てと経路選択(ルーティング)を柔軟に運用する仕組み。IPアドレスのクラス分けを廃止し、組織の規模に応じて割り当てるアドレスの数を柔軟に選択できるようにした上で、アドレスブロックをグループ化して経路情報を集約するようにしたもの。

(IT用語辞典)

クラスはネットワーク部とホスト部の範囲が固定されていますが、CIDRでは自由にネットワーク部とホスト部を決めることができます。

CIDRの構成

CIDRではどうやってネットワーク部とホスト部を決めるのか?

CIDRはどうやってネットワークを区切るの?

サブネットマスクで柔軟に設計できます!

サブネットマスクで柔軟に区切る

ネットワーク部とホスト部の範囲を決めているのはサブネットマスクです。

サブネットマスクとはネットワーク部の範囲を”1″で表し、ホスト部の範囲を”0″で表します。

CIDRでネットワークを区切る

サブネットマスクはこちらのサイトで詳しく解説しております。

自分のPCのサブネットマスクを確認してみよう!

自分のPCのサブネットマスクを確認してみましょう。

確認方法は前回の記事でも解説した「ipconfig」コマンドで確認できます。

ipconfig/all

おそらく、”255.255.255.0″になっていると思います。2進数に変換すると↑の図と同じような、ネットワーク部とホスト部になります。

ちなみに、サブネットマスクを”255.255.255.0″のように書くと長いので、2進数の1の個数を数えて/24と表記します。

例 IPアドレス:192.168.1.1 サブネットマスク255.255.255.0

→192.168.1.1/24

クラス・CIDRまとめ

今回の記事では、クラスとCIDRについて解説しました。

まとめると、以下のようになります。

  • クラス→ネットワークの規模でクラスがある
  • CIDR→ネットワークの規模を自由に決められる
  • サブネットマスク→ネットワークの範囲を1と0で表現

クラスとCIDRはネットワークの基礎知識なので覚えておきましょう!

当ブログでは、このようなネットワークやインフラに関連した知識を解説しているので興味のある方は是非ご覧ください!

さらにネットワークの勉強したい方はこちらの参考書がオススメです。

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ryu@InfraAcademyというインフラ学習サービス運営
大手企業→上場ベンチャー→スタートアップでエンジニアをしていました。 インフラエンジニア歴10年以上。 Linuxやネットワークの学習ができるサービスInfraAcademyを運営中。
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