こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験の過去問解説です。BYOD(Bring Your Own Device)の説明について解説します。BYODとは、自分のデバイスを職場に持ち込むという意味です。個人の端末を業務で活かす取り組みです。今回はBYODについて解説します。
BYOD(Bring Your Own Device)の説明はどれか
今回の記事は、以下の問題について解説します。
BYOD(Bring Your Own Device)の説明はどれか。
ア:従業員が企業から貸与された情報端末を,客先などへの移動中に業務に利用することであり,ショルダハッキングなどのセキュリティリスクが増大する。
イ:従業員が企業から貸与された情報端末を,自宅に持ち帰って私的に利用することであり,機密情報の漏えいなどのセキュリティリスクが増大する。
ウ:従業員が私的に保有する情報端末を,職場での休憩時間などに私的に利用することであり,社内でのセキュリティ意識の低下などのセキュリティリスクが増大する。
エ:従業員が私的に保有する情報端末を業務に利用することであり,セキュリティ設定の不備に起因するウイルス感染などのセキュリティリスクが増大する。
出典:平成25年秋期 問40
答えは、『エ』の「従業員が私的に保有する情報端末を業務に利用することであり,セキュリティ設定の不備に起因するウイルス感染などのセキュリティリスクが増大する。」です。
今回の記事では、BYODについて解説します!
BYODとは?
BYODとは、Bring Your Own Deviceの略で、自分のデバイスを職場に持ち込むという意味です。個人所有の端末を使用して業務に取り組むことです。
では、なぜこのような取り組みをするのでしょうか?メリットとデメリットを解説します。
BYODのメリット
BYODは、自分の端末で業務に取り組みます。BYODを導入するメリットとして以下の点が挙げられます。
- 運用コストの削減
- 在宅勤務などの働き方改革
- 業務効率の向上
BYODを導入すると、企業はPCなどを用意する必要が無くなるため、機器を準備するコストが減ります。また、サポートデスクなどの社内PCのトラブル対応する窓口を設置する必要も減るため運用面のコストも削減されます。
近年では、在宅勤務が増えています。この場合、会社用のパソコンと自宅用のパソコンを分けて使用するよりも、同じパソコンを使用した方が、管理が楽です。BYODは多様な働き方を後押しします。
このようにBYODには様々なメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットについても解説します。
BYODのデメリット
BYODには以下のようなデメリットがあります。
- 情報漏洩などセキュリティ上のリスク
- 労務管理の煩雑化
BYODは端末をどこへでも持ち出すことが可能なため、情報漏洩などのセキュリティリスクが高まります。利用場所やウイルス対策の徹底などセキュリティの教育をすることが求められます。
また、個人の端末を利用すると時間や場所を選ばず業務が可能です。仕事とプライベートの区別がつかず、長時間労働を助長させます。BYODを導入する際は、労務管理の徹底も必要になります。
過去問解説まとめ
今回の記事は、以下の問題について解説しました。
BYOD(Bring Your Own Device)の説明はどれか。
ア:従業員が企業から貸与された情報端末を,客先などへの移動中に業務に利用することであり,ショルダハッキングなどのセキュリティリスクが増大する。
イ:従業員が企業から貸与された情報端末を,自宅に持ち帰って私的に利用することであり,機密情報の漏えいなどのセキュリティリスクが増大する。
ウ:従業員が私的に保有する情報端末を,職場での休憩時間などに私的に利用することであり,社内でのセキュリティ意識の低下などのセキュリティリスクが増大する。
エ:従業員が私的に保有する情報端末を業務に利用することであり,セキュリティ設定の不備に起因するウイルス感染などのセキュリティリスクが増大する。
出典:平成25年秋期 問40
答えは、『エ』の「従業員が私的に保有する情報端末を業務に利用することであり,セキュリティ設定の不備に起因するウイルス感染などのセキュリティリスクが増大する。」です。
その他の選択肢に対する解説は以下の通りです。
- ア、イ→BYODは個人の端末で企業から貸与された端末ではありません。
- ウ→「従業員が私的に保有する情報端末を,職場での休憩時間などに私的に利用すること」とはシャードITの説明です。
当ブログでは、このようなネットワークに関する内容や基本情報技術者試験の過去問解説をしているので興味のある方は引き続きご覧ください。