こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事では、Linuxのheadコマンドの使い方について解説します。headコマンドとはファイルの先頭部分を表示するためのコマンドです。ファイルの中身を効率的に確認することができます。headコマンドの使い方とオプションを解説します。
目次
【Linux】headコマンドの使い方
headコマンドの基本的な使い方
例えば、file.txtの先頭行を表示させたい場合は、以下のように実行します。
head [ファイル名]
例えば、file.txtの先頭を確認したい場合は、以下のように実行します。
head head file.txt
headコマンドの実行結果
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。オプションなどを指定しない場合、先頭の10行を表示します。
ちなみに、file.txtには、test1~test11と一行ごとに書かれています。先頭10行のtest10まで表示されました。
全ての中身を出力するためには、catコマンドを使います。
cat file.txt
catコマンドの使い方は、以下の記事で詳しく解説しております。
関連:【Linux】catコマンドの使い方解説~ファイルの中身を確認しよう~
headコマンドのオプション
headコマンドのオプション一覧
headコマンドのオプションは以下のようなものがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
-n [行数] | ファイルの先頭から指定した行数を表示します。 |
--lines=[行数] | ファイルの先頭から指定した行数を表示します。(-n と同じです。) |
-c [バイト数] | ファイルの先頭から指定したバイト数を表示します。 |
--bytes=[バイト数] | ファイルの先頭から指定したバイト数を表示します。(-c と同じです。) |
-q | 複数のファイルを処理する際に、ヘッダーの表示を抑制します。 |
--quiet | 複数のファイルを処理する際に、ヘッダーの表示を抑制します。(-q と同じです。) |
-v | 複数のファイルを処理する際に、ヘッダーを表示します。 |
--verbose | 複数のファイルを処理する際に、ヘッダーを表示します。(-v と同じです。) |
これらのオプションを使いこなすことで、より柔軟かつ効率的に「head」コマンドを活用することができます。次に、headコマンドとオプションを組み合わせた実例をご紹介します。
使用例1:指定した行数を表示する
指定した行数を表示させる場合は、”-n”オプションもしくは”–line”オプションを使用します。
head -n 5 file.txt
上記のように実行すると、先頭から5行分だけ表示します。
使用例2:バイト数分表示
先頭から指定したバイト数分表示する場合は、”-c”または”–bytes”オプションを指定します。
head -c 128 file.txt
上記の場合は、128バイト分のデータを先頭から表示します。
使用例3:複数のファイルの先頭を表示する
headコマンドは複数のファイルの先頭を表示できます。以下のようにheadコマンドの後ろにファイル名を複数指定します。
head [ファイ名1] [ファイル名2...]
例えば、file.txtとfile2.txtを表示させる場合は以下のように実行します。
head file.txt file2.txt
以下のように==> <==で区切られて表示されます。
区切りをなくす場合は、”-q”オプションを使用します。
head -q file.txt file2.txt
すると、以下のように、file.txtとfilet2.txtの先頭がまとめて表示されます。ちなみに、file2.txtの中身はtest1、test2の2行分のテキストしかありません。
このようにheadコマンドを使用します!
headコマンドまとめ
今回は、linuxのheadコマンドについて解説しました。headコマンドは先頭行を表示させるコマンドです。基本的なコマンドなので覚えておきましょう。
さらにLinuxのコマンドの学習をしたい人に向けて、InfraAcademyというインフラ学習サービスのご紹介です。
「Linuxの実践的な内容を学習したい」、「コマンドを打ちながらLinuxを学習したい」
そのようなご要望にお応えして、Linuxやネットワークが学習できるサイト「InfraAcademy」をリリースしました!
入門から中級まで初心者でもわかりやすく学習を進めることができます。
- 【Linux入門講座1】ディレクトリと相対パス、絶対パス
- 【Linux入門講座2】ファイルの操作方法
- 【Linux入門講座3】ファイルのアクセス権限
- 【Linux入門講座4】ファイルの編集~vimの使い方をマスターする~
- 【Linux入門講座5】ユーザーとグループ
- 【Linux入門講座6】ネットワーク
↓InfraAcademyの講座の一部です。
上記以外にも、DNSサーバーの構築方法や、Dockerの設定方法などさまざまな講座があります。
インフラエンジニアに必要な知識が学習できます。