こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
今回の記事では、初心者の方でもわかるようにメールサーバーをについて解説していきます。Linuxの”postfix”というパッケージを使って、メールの送信サーバーの構築を行います。メールの送受信を行うためには、送信サーバと受信サーバーをの2種類を構築する必要がありますが、今回は送信サーバーのpostfixについて解説していきます。
postfixとは?初心者に分かりやすく解説!
postfixとはメールの送信サーバーを構築するためにインストールするソフトのことです。まず、メールサーバーを構築したことない初心者の方は、送信サーバーってなに?と思うはずです。メールを送受信するためには、メールを送信するサーバーと受信するサーバーの2種類構築する必要があります。イメージにするとこんな↓感じです。

postfixはメールを受け取り、サーバーに保存する動作をします。受信サーバは、サーバーに保存されたメールを取り出し、PCに表示する動きをします。
postfixは送信サーバーなのにメールを受け取るの?という疑問もあると思いますが、サーバーを構築していくと動作を理解できるようになります。
postfixの構築方法
では、postfixの構築方法を解説していきます。手順は簡単です。インストールをすれば、初期設定はほとんど完了します。今回の記事では、動作させるところまでなので、それ以外の設定については解説しません。それでは、Linuxを起動させ、早速インストールしましょう。
手順1.postfixのインストール
まず、postfixをインストールします。
今回は、Debianをつかって構築を行います。以下のコマンドを入力してインストールしましょう。
sudo apt-get install postfix
インストールを開始すると、以下のような画面が表示されます。

2番目の項目の”Internet Site”を選択します。”Internet Site”は送信サーバーにするための設定です。
次に受信するメールのドメインを設定します。例えばGmailの「user@gmail.com」でいうと、”gmail.com”の部分を入力します。今回は”testmail.com”と登録します。

これでメールサーバの初期設定が完了しました。その他の設定を行いたい場合は、「/etc/postfix/mail.cf」が設定ファイルになります。各項目を設定すると動作が変わります。
また、初期設定をもう一度行う場合は、以下のコマンドを入力します。
sudo dpkg-reconfigure postfix
手順2.メールを送信して動作確認する
次に、メールが送信できることを確認します。「telnet」コマンドを使って、メールを送信してみましょう。
telnet [サーバのIPアドレス] 25
ちなみに、メール送信のプロトコルはTCP/25番です。telnetコマンドを使うと、TCPの指定したポート番号にアクセスすることができます。プロトコルについて分からない方は、こちらの記事をご覧ください。
サーバに接続できたら、送信するコマンドを入力します。
mail from:test@test.com ← 送信元のメールアドレス rcpt to:[送りたい先のメールアドレス] data <メール本文入力> . ←ドットで本文入力終了
これで、送ったメールが届けば確認完了です。
さいごに
今回の記事ではpostfixを構築しました。ただ今回は、postfixの最低限動作する部分のみ設定を行いました。postfixにはその他にも様々な設定があるので、気になる方は勉強してみてください。次回は受信サーバのdovecotの設定方法を解説していきたいと思います。