こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事では、Linuxの演習問題を5問出題します。Linuxの実践的な問題です。Linuxの基本的な操作から応用的な内容の演習問題です。Linuxの初心者から中級者の方はぜひ挑戦してみてください。演習問題を通して、Linuxの実践的なスキルを身につけましょう。
目次
Linuxの演習問題の解説
Linuxの演習問題①
Linuxにて、/testdir/file.txtを作成してください。作成後、作成されていることを確認してください。また、ファイルの権限を誰でも読み、書き、実行ができるように変更してください。
Linuxの演習問題②
/var/log/syslogまたは任意のログファイルを選び、grepコマンドを使用してエラーメッセージを含む行だけを抽出してください。
Linuxの演習問題③
testuserユーザーを作成します。作成後、ホームディレクトリを/home/userdirに変更します。さらに、testgroupを作成し、utestuserをtestgroupに所属させます。
Linuxの演習問題④
DNSサーバーを構築して、www.test.comで正引きをできるようにしてください。また、/etc/resolv.confファイルを編集して、DNSサーバーを指定してください。
Linuxの演習問題⑤
WebサーバーをApache2をインストールして構築します。Webサーバーへアクセスした際、「Welcome to Web Server!」と表示してください。また、Basic認証を有効にして、user(パスワードは任意)で認証したユーザーのみWebサーバーへアクセスできるようにしてください。
演習問題でシミュレーターを使いたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:ブラウザで動作するLinux環境を5つご紹介!ブラウザからLinuxを動かそう
Linuxの演習問題①の解説
この問題は、Linuxでのファイル作成と権限設定の基本を確認する演習問題です。
ディレクトリとファイルの作成
まず、指定されたディレクトリ/testdirを作成し、その中にfile.txtファイルを作成します。コマンドは以下の通りです。
mkdir /testdir
touch /testdir/file.txt
ファイルの確認
ファイルが正しく作成されたかを確認するには、lsコマンドを使用します。
ls -l /testdir/file.txt
このコマンドは /testdir/file.txtファイルの詳細をリストアップします。ファイルが存在していれば、その情報が表示されます。
ファイルの権限の変更
ファイルの権限を変更して、誰でも読み、書き、実行できるようにするには、chmodコマンドを使用します。
chmod 777 /testdir/file.txt
/testdir/file.txtファイルに対して、所有者(ユーザー)、グループ、その他のユーザーに対して、読み取り(4)、書き込み(2)、実行(1)の権限を与えます。
合計すると 7
(4+2+1)になります。この結果、ファイルには rwxrwxrwx (読み/書き/実行が全員に許可されている)という権限が設定されます。
これで演習問題①が完了です。
Linuxの演習問題②の解説
この演習問題では、grepコマンドを使用して特定のログファイルからエラーメッセージを含む行を抽出する方法を説明します。
grepコマンドの実行
エラーメッセージを検索する場合は、”error”と言う文字列を含む行を出力させます。以下のようにコマンドを実行します。
grep -i "error" /var/log/syslog
-iオプションを使用することで、大文字、小文字を区別することなく検索することができます。例えば、Errorやerrorといった文字列を含む行を出力させます。
これで演習問題②の完了です。
Linuxの演習問題③の解説
こちらの演習問題は、ユーザー作成やグループ作成に関する問題です。
ユーザー作成
まず、testuserという名前のユーザーを作成します。この際、デフォルトのホームディレクトリが自動的に作成されます。adduserコマンドは、root権限で実行します。root権限で無い場合は、sudoコマンドを先頭につけます。
sudo adduser testuser
ホームディレクトリの変更
続いて、testuserのホームディレクトリを/home/userdirに変更します。/home/userdirを作成する場合はmkdirコマンドを実行します。その後、usermodコマンドを使ってホームディレクトリを変更します。
mkdir /home/userdir
sudo usermod -d /home/userdir testuser
グループの作成と所属
グループの作成は、addgroupコマンドを使います。以下のように実行します。
sudo addgroup testgroup
続いて、testuserをtestgroupに所属させます。
sudo usermod -g testgroup testuser
これで、演習問題③の完了です。
Linuxの演習問題④⑤の解説
Linuxの演習問題④と⑤はサーバー構築に関する問題です。DNSサーバーとWebサーバーの構築します。
サーバー構築に関する解説は、こちらのサイトで実施しております。
サーバー構築を実践して学習できるInfraAcademy(インフラアカデミー)
シミュレーターを使いながら、ハンズオンでサーバー構築の方法を学習することができます。また、DNSやWebサーバーだけでなく、メールやSSHサーバー、ファイルサーバーなどさまざまなサーバー構築の方法を学ぶことができます。
関連:【Linux】サーバー構築の練習方法を解説!サーバー構築のスキルを身につけよう
Linuxの演習問題まとめ
今回の記事では、Linuxの演習問題を5問紹介しました。演習問題①~③はLinuxコマンドに関する問題、④~⑤はサーバー構築に関する問題です。
これらの演習問題を実施することで、Linuxの基礎力を高めることができるでしょう。Linuxのスキルを身につけたい方はぜひ挑戦してみてください。
当ブログでは、Linuxやインフラに関する記事を発信しているので興味のある方は引き続きご覧ください。