こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
今回は、ルーティングとは何なのか、初心者の方に分かりやすく解説します。ルーティングとは、通信するデータを相手まで適切に送る制御のことです。ルーターと呼ばれるネットワーク機器が制御をしています。どうやってルーティングをしているのか、具体的に解説します。
ルーティングとは?
ルーティングって何ですか?
ルーティングとは、相手先までデータを適切に送る制御のことです!
今回の記事では、ルーティングについて解説します。
ルーティングとは、相手先までデータを適切に送る制御のことです。例えば、自分のPCからGoogleのサーバーにアクセスしたいときに、日本からアメリカまで、データーを適切に送ることです。
ルーティングが良く分からないという方のために、具体的に解説します!
ルーティングは郵便のイメージ
まず、ルーティングは郵便のイメージを持つと分かりやすいです。
なぜ郵便・・・?
PC同士のデーターのやり取りと手紙のやり取りは似ているからです!
例えば、東京から大阪まで手紙を送ることを想定します。手紙を送るときは、相手の住所を書いて郵便ポストに手紙を入れます。そうすると、郵便屋さんが手紙を大阪まで届けて、地域の配達員が大阪の家まで送ってくれます。
このようなイメージです。
郵便屋さんは相手の住所を見て大阪に届けたり、北海道に届けたりします。つまり、相手の宛先を見て送り先を制御しています。
ルーティングも相手の宛先を見て、送る先を制御しています。
ルーターがルーティングをしている
先ほどは、郵便に例えてルーティングを説明しました。
実際のルーティングは、ルーターが実施しています。(L3スイッチなどルーティングの機能を持ったネットワーク機器でも可能)
イメージは以下の通りです。ルーターが宛先のネットワークにデータを振り分けています。
では、ルーターはどのようにデータを制御しているのでしょうか?ルーターの処理を具体的に解説します!
ルーターはどうやってルーティングをしているのか?
ルーターはどうやってルーティングをしているんでしょうか?
ルーティングテーブルに則ってデータを制御しています。
ここからは、ルーターがどうやってルーティングをしているのかを解説します。
ルーターはルーティングテーブルでデータの制御をしています。
このルーティングテーブルがどうのような物なのか見ていきます。
ルーティングテーブルとは?
ルーティングテーブルとは、ネットワークと送り先が書かれた表のことです。
具体的には、ネットワーク1の宛先の場合はルーター1に送る、ネットワーク2の宛先の場合はルーター2に送る、といった内容が書かれています。
ルーターはこのルーティングテーブルを見て、データの制御を行っています。
このようなイメージです。
ちなみに、不明なネットワークの場合に送る先のことをデフォルトゲートウェイと言います。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ルーティングテーブルを見てみよう!
次に実際にルーティングテーブルを見てみましょう。
Ciscoのルーターを持っている方は、下記のコマンドでルーティングテーブルを表示することができます。
show ip route
コマンドを入力すると以下のように表示されます。
Destinationが宛先のネットワークで、Next Hopが次に送る先のIPアドレスです。例えば、「172.16.172/25」のネットワークの場合、「172.16.178.21」に送るといった制御をします。
「0.0.0.0/0」のネットワークがデフォルトゲートウェイです。ここのルーティングテーブルに乗っていないネットワークが宛先の場合、デフォルトゲートウェイである「172.16.178.114」にデータを送ります。
以上でルーティングについての解説を終わります。
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