こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事では、EtherChannel(イーサチャネル)について解説します。EtherChannelとは、複数のリンクを1つに束ねる技術です。EtherChannelを使用することで、通信帯域の向上や耐障害性の強化につながります。今回はEtherChannelの概要やスイッチへの設定方法を解説します。
目次
EtherChannel(イーサチャネル)とは?
EtherChannelって何?
今回の記事では、EtherChannel(イーサチャネル)について解説します。
EtherChannelとは、複数のリンクを束ねて一本のリンクとして扱う技術です。今回の記事の内容は以下の通りです。
- EtherChannelとは?
- EtherChannelのメリット
- スイッチへEtherChannelを設定する方法
では、詳しく解説します。
EtherChannelは複数のリンクを論理的に束ねる技術
EtherChannelとは、複数のリンクを論理的に束ねる技術です。良く分からない方のために図解で解説します。
以下のイラストのようにスイッチを2本で接続します。
この2本で接続した線を1論理的に1本として扱う技術がEtherChannelです。
EtherChannelはリンクアグリゲーションのこと
EtherChannelとは、Ciscoの機器で使われることです。このような複数のリンクを論理一本にまとめる技術を、一般的にはリンクアグリゲーションと言います。
機器によっては、「チーミング」や「ボンディング」と呼ぶことがあります。
EtherChannelのメリット
EtherChannelのメリットは以下の通りです。
- 帯域速度が速くなる
- 耐障害性が向上する
帯域速度が速くなる
まず1つ目のメリットは、帯域速度が速くなります。
例えば、1Gbpsの線を2本接続したものでEtherChannelを構成すると、2Gbpsの通信帯域になります。2本分の通信帯域を確保できるため、速度が速くなります。
耐障害性が向上する
2つ目のメリットは、耐障害性が向上します。
EtherChannelは2本の線で構成されます。この時、1本で障害が発生した場合、そのほかの線で通信を行うことができます。
ケーブルの不具合などが発生した場合でも、継続的に通信を行うことができるため耐障害性が向上します。
スイッチでEtherChannelを設定する
ここからは、スイッチでEtherChannelを設定する方法について解説します。以下のようにコマンドを入力します。
(config)#int range gi0/1-2
(config-if-range)#channel-group 1 mode on
LACPの場合は以下のように設定します。
(config)#int range gi0/1-2
(config-if-range)#channel-group 1 mode active
PAgPの場合は以下のように設定します。
(config)#int range gi0/1-2
(config-if-range)#channel-group 1 mode desirable
「LACP」と「PAgP」とは、EtherChannelのプロトコルことです。PAgPとはシスコ独自のプロトコルで、LACPは標準化されたプロトコルです。
EtherChannel(イーサチャネル)とは?まとめ
今回の記事では、EtherChannelについて解説しました。まとめると以下のようになります。
- EtherChannelとは複数のリンクを論理的に1本にまとめる技術
- 帯域速度の向上や耐障害性が向上する
当ブログでは、このようなネットワークやインフラに関連した技術を発信しているので興味のある方は是非ご覧ください。
さらにネットワークについて勉強したい方は、こちらの参考書がオススメです。