こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、show running-configコマンドの見方について解説します。show running-configは、Ciscoのスイッチやルーターで現在動作している設定を確認するためのコマンドです。
コマンドを実行すると、ホスト名、インターフェース、VLAN、パスワード、リモート接続などの設定がまとめて表示されます。ただ、情報量が多いため、初心者のうちはどこを見ればよいのかわからなくなりますよね。
そこで、出力を上から読む方法や、必要な設定だけを表示するフィルターを解説します。エンジニア歴10年以上の経験から、実務での見方も紹介します。
show running-configコマンドの見方解説¶
今回の記事では、show runnning-configコマンドの見方について解説します。このコマンドは、Cisco機器の設定を確認するコマンドです。
コマンドを実行すると、設定値が全て表示されるため、設定値の見方を覚えておきましょう!
show running-configとは¶
show running-configは、Cisco機器が現在使用している設定を表示するコマンドです。一般的には、短縮してshow runやsh runと入力します。
| 入力例 | 意味 |
|---|---|
show running-config |
正式なコマンド名 |
show run |
running-configを省略 |
sh run |
showも省略 |
Cisco IOSでは、ほかのコマンドと区別できるところまで省略できます。学習中は正式な名前を理解してから、省略形を使うのがおすすめです。
show running-configコマンドを実行してみよう¶
では、早速show running-configコマンドを実行してみましょう。
Switch>enable
Switch#show running-config
//以下のように省略してもOK!
Switch#sh run
このコマンドは、基本的にSwitch#と表示される特権EXECモードで実行します。Switch>の場合は、先にenableを入力してください。
コマンドを実行すると、Cisco機器に設定された設定値が表示されます。
表示量が多い場合は、画面下に--More--と表示されます。スペースキーで次の画面、Enterキーで次の1行へ進み、qキーで終了できます。
【関連記事】モードの違いがわからない方は、スイッチのコマンドモードについて解説も確認してみてください。
running-configとstartup-configの違い¶
初心者が混乱しやすいのが、running-configとstartup-configの違いです。名前は似ていますが、保存場所と役割が異なります。
| 設定 | 保存場所 | 役割 | 確認コマンド |
|---|---|---|---|
| running-config | RAM | 現在動作している設定 | show running-config |
| startup-config | NVRAM | 再起動時に読み込む設定 | show startup-config |
設定コマンドを入力すると、変更内容は最初にrunning-configへ反映されます。そのまま再起動すると、保存していない変更は消えてしまいます。
設定を残す場合は、次のコマンドで保存します。
Switch#copy running-config startup-config
Destination filename [startup-config]?
Building configuration...
[OK]
実務では、設定変更後に通信確認をしてから保存します。誤った設定まで残さないためにも、設定、確認、保存の順番を意識しましょう。
show running-configの出力を上から読む¶
show running-configの結果は長く見えますが、設定の種類ごとにまとまっています。すべてを暗記せず、上から順番に役割を確認しましょう。
上部には機器全体の基本設定が表示される¶
ここからは、show running-configコマンドで表示した設定ファイルの見方について解説します。
まず、コマンドを実行すると、上記のように表示されます。running-configの上部は、機器の基本的な設定が表示されます。
Switch#sh run
Building configuration...
Current configuration : 1080 bytes
!
version 15.0
no service timestamps log datetime msec
no service timestamps debug datetime msec
no service password-encryption
!
hostname Switch
!
Current configurationには、現在の設定データのおおよそのサイズが表示されます。その下には、IOSのバージョンや機器全体へ影響する設定が並びます。
hostname Switchは機器名です。複数のスイッチを管理する現場では、接続している機器を見分ける重要な情報になります。
行頭のnoは、その機能を無効化していることを表します。たとえばno service password-encryptionは、パスワード暗号化表示の機能が無効な状態です。
感嘆符は設定の区切り¶
出力に登場する!は、設定のまとまりを見やすくする区切りです。何かを実行するコマンドではないため、空行に近いものと考えてください。
機種やIOSのバージョンによって表示内容は異なります。サンプルと一字一句同じでなくても、すぐに異常と判断する必要はありません。
interfaceにはポートの設定が表示される¶
次にインターフェースの設定が表示され、その後lineなどの設定が表示されます。
interface FastEthernet0/1
switchport mode access
switchport access vlan 10
!
interface FastEthernet0/2
shutdown
!
interface Vlan1
ip address 192.168.1.10 255.255.255.0
no shutdown
!
interface FastEthernet0/1の下にあるインデントされた行は、そのポートの設定です。次のinterfaceや!までを、1つのまとまりとして読みます。
switchport access vlan 10があれば、そのポートはVLAN 10へ所属しています。shutdownがあれば、管理上ポートが停止されています。
interface Vlan1は、物理ポートではなくSVIと呼ばれる論理インターフェースです。スイッチをリモート管理するためのIPアドレスを設定できます。
【関連記事】スイッチにIPアドレスを設定する方法
lineにはログインに関する設定が表示される¶
line con 0やline vty 0 4は、スイッチへログインする経路の設定です。コンソール接続やSSH接続の設定を確認できます。
line con 0
password cisco
login
!
line vty 0 4
login local
transport input ssh
!
end
line con 0はコンソール接続、line vtyはTelnetやSSHなどのリモート接続に使われます。transport input sshがあれば、SSH接続を受け付ける設定です。
endはrunning-configの末尾を表します。ここまで表示されれば、現在の設定を最後まで確認できています。
このconfigファイルはCiscoSwitchのデフォルトのものです。Switchに設定をすると、configファイルの内容も増えていきます。
Switchの各種設定については、こちらの記事でまとめております。
【関連記事】Ciscoスイッチ設定方法一覧
show running-configで見たい情報だけ表示する方法¶
Cisco機器のshowコマンドでは、フィルター機能があります。フィルター機能を使用することで、見たい情報だけ表示させることができます。
設定が多い機器では、毎回すべてを目で追うのは大変です。パイプ記号とフィルターを使い、目的の設定だけを表示しましょう。
includeで一致する行だけを表示する¶
show runningコマンドでフィルターを使用する場合は、以下のように実行します。
Switch#show running-config | include hostname
hostname Switch
Switch#show running-config | include vlan
switchport access vlan 10
|の右側にincludeと検索したい文字列を指定します。指定した文字列を含む行だけが表示されます。
ただし、includeは一致した行だけを表示するため、どのインターフェースの設定なのかわからない場合があります。設定のまとまりを見たいときはsectionを使います。
sectionで設定のまとまりを表示する¶
sectionは、指定した文字列に関係する設定をまとめて表示します。インターフェース設定を確認するときに便利です。
Switch#show running-config | section interface FastEthernet0/1
interface FastEthernet0/1
switchport mode access
switchport access vlan 10
私が実務でポート設定を確認するときは、includeよりsectionをよく使います。インターフェース名と配下の設定を一緒に見られるため、判断を誤りにくいからです。
beginとexcludeを使う¶
beginは、指定した文字列に一致した行から末尾までを表示します。running-configの途中から連続して読みたい場合に使います。
Switch#show running-config | begin interface Vlan1
excludeは、指定した文字列を含む行を表示結果から除外します。不要な情報が多いときに便利です。
Switch#show running-config | exclude shutdown
よく使うフィルターをまとめると、次のようになります。
| フィルター | 表示内容 | 向いている用途 |
|---|---|---|
include |
指定文字列を含む行 | ホスト名や特定設定の検索 |
section |
関係する設定のまとまり | インターフェース設定の確認 |
begin |
一致した行から末尾 | 途中から連続して読む |
exclude |
指定文字列を除外 | 不要な行を消す |
フィルターは、ほかのshowコマンドでも利用できます。期待どおりに表示されない場合は、検索文字列を短くして試してみてください。
show running-configコマンドまとめ¶
今回の記事では、show running-configコマンドの見方を解説しました。これは、Cisco機器で現在動作している設定を確認する基本コマンドです。
大切なのは、出力を丸暗記することではありません。機器全体、インターフェース、line設定というまとまりを理解し、フィルターで必要な部分を探せることが重要です。
エンジニア歴10年以上の私も、設定変更や障害調査では必ずrunning-configを確認します。ただし、設定だけで判断せず、インターフェース状態や通信結果も合わせて確認しています。
Packet Tracerなどで設定を変更する前後にshow runを実行してみてください。入力したコマンドが、設定ファイルのどこへ追加されるかがわかると理解が深まります。
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