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CCNAに落ちたら、まずスコアレポートを開く。苦手分野の洗い出し方と、再受験までの3週間の計画

著者: ryu | #CCNA #資格 #200-301
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こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

この記事は、CCNAを受けて不合格だった人に向けて書いています。

試験が終わって画面に不合格と出ると、しばらく何もする気が起きないと思います。参考書も問題集も、開くのがつらいですよね。

ただ、一度受けたことで分かったこともたくさんあります。試験の流れ、時間の感覚、そして自分がどの分野で点を落としたか。再受験の勉強は、ゼロからやり直すのではなく、落とした分野を埋める作業です。

この記事では、スコアレポートの見方、Ciscoの再受験のルール、再受験日の決め方、そして3週間の勉強計画を順番に紹介します。

なお、CCNAの勉強をこれから始める人向けの全体の進め方は、CCNAの勉強方法の記事にまとめています。この記事は、すでに一度受けた人の立て直しに絞ります。

CCNAに落ちたら、最初に何をする?

落ちた日にやることは、実はそれほど多くありません。大事なのは、記憶が新しいうちに試験の感想を書き残しておくことです。

試験の内容そのものは、受験規約で外部に話したり書いたりすることが禁じられています。なので、ここで残すのは問題の中身ではなく、自分がどう感じたかのメモです。

メモする項目 書き方の例
時間配分 後半で時間が足りなくなった、見直しの時間が取れなかった
手が止まった分野 ルーティングの表を読む問題で迷った、セキュリティの用語があやふやだった
形式で困ったこと ドラッグアンドドロップに時間がかかった、構成図の読み取りに慣れていなかった
当日の体調や環境 寝不足だった、オンライン受験の準備で焦った

このメモは、スコアレポートと組み合わせて使います。

点数の数字だけを見ると、全体的に足りなかったと感じがちです。でも、メモを書いてみると、時間が足りなかったのか、知らない分野があったのかで、やるべきことがまったく変わることに気づきます。

スコアレポートはどこで見られる?

CCNAの試験はPearson VUEで予約して受けるので、結果もPearson VUEのアカウントから確認します。ログインしたあとのダッシュボードから、スコアレポートを開けます。

Ciscoの試験ポリシーでは、受験者には試験のセクション(分野)ごとの成績が入ったスコアレポートが渡されると説明されています。一方で、合格点は統計的に決められていて、公表されていません。

ネット上では合格点として具体的な数字が書かれていることがありますが、Ciscoは合格点を公表していません。ほかの人の点数と比べるより、自分の分野ごとの結果を見るほうが、次の勉強に役立ちます。

レポートが見つからないときは、Ciscoの認定の管理画面から案内されることもあります。数日待っても表示されない場合は、Pearson VUEかCiscoのサポートに問い合わせましょう。

スコアレポートの見方

スコアレポートで見るのは、分野ごとの得点率です。

CCNA(200-301 v1.1)の出題範囲は6つの分野に分かれていて、それぞれの割合はCiscoの公式の試験範囲で公開されています。この割合とスコアレポートを並べると、どこを優先して勉強すればいいかが見えてきます。

分野 試験に占める割合 得点率が低かったときに見直すこと
Network Fundamentals 20% サブネットの計算、IPv4とIPv6の基本、TCPとUDPの違い
Network Access 20% VLANとトランク、STP、無線LANの基本
IP Connectivity 25% ルーティングテーブルの読み方、スタティックルート、OSPF
IP Services 10% NAT、DHCP、NTP、SNMPなどの役割
Security Fundamentals 15% ACL、ポートセキュリティ、パスワードの設定
Automation and Programmability 10% コントローラーの考え方、REST API、JSONの読み方

優先度は、得点率の低さと分野の割合をかけ合わせて考えます。

たとえば、IP Connectivityの得点率が低かった場合は、割合が25%と大きいので最優先です。Automation and Programmabilityが低くても、割合は10%なので、ほかの大きな分野を固めてから手をつけるくらいでかまいません。

ただし、得点率が高かった分野も、まったく復習しないのは危険です。前回はたまたま得意な問題が多く出ただけかもしれないので、軽く確認する時間は残しておきましょう。

再受験のルールと、次の受験日の決め方

苦手分野が分かったら、次は再受験の日を決めます。日付が決まらないと、勉強の計画も立てられません。

Ciscoの再受験のルール

Ciscoの試験ポリシーでは、Associateレベル(CCNAはここに入ります)の試験に不合格になった場合、失敗した日の翌日から数えて5日間(暦日)待たないと、同じ試験を受け直せないと決められています。

待機期間を過ぎれば、前回と同じようにPearson VUEで予約して受け直せます。

項目 内容
不合格後の待機期間 翌日から数えて5日間(暦日)
予約の方法 前回と同じくPearson VUEで予約する
受験料 再受験でも、受けるたびに受験料がかかる
合格したあと 同じ試験番号の試験は180日間受けられない

受験料が毎回かかるので、焦ってすぐに受け直すのはおすすめしません。5日後に予約できるからといって、苦手分野が埋まっていないまま受けると、同じ結果になりやすいです。

v1.1の受験期限に注意する

もう1つ確認しておきたいのが、試験のバージョンです。

CCNAは2027年2月3日からv2.0に切り替わり、現行のv1.1を受けられるのは2027年2月2日までです。いま持っている参考書や問題集がv1.1向けなら、再受験もこの期限までに済ませるのが自然です。

今の状況 再受験の考え方
苦手分野が1〜2つで、3〜4週間あれば埋められそう v1.1のまま、期限より前に再受験する
全体的に点が足りず、勉強をやり直す時間が必要 期限に間に合わせて焦るより、v2.0の範囲を確認して計画を立て直す
期限ぎりぎりの1月下旬に受けて落ちた 待機期間のあとv1.1で受けられる日が残るか、Pearson VUEで早めに空きを確認する

v1.1とv2.0の違いは、CCNA v2.0の変更点の記事で詳しく整理しています。どちらで受けるか迷ったら、先に読んでおいてください。

再受験日は3〜4週間後が目安

再受験の日は、苦手分野の数で決めるのがおすすめです。

得点率が低かった分野が1〜2つなら、3週間あれば1分野ずつ見直して、最後に模試で確認するところまでできます。3つ以上あるなら、4週間以上を見ておくと無理がありません。

空きが少ない会場もあるので、日付を決めたらその日のうちに予約まで済ませてしまいましょう。予約してしまえば、勉強を後回しにしにくくなります。

再受験までの3週間の勉強計画

ここでは、苦手分野が2つあって、1日に1〜2時間勉強できる人を想定した3週間の計画を紹介します。

前回の勉強と変えたいのは、問題を解くだけで終わらせず、設定して確かめる作業を入れることです。CCNAで点が伸びないときは、答えを覚えていても、ネットワークの中で何が起きているかを説明できない状態になっていることが多いからです。

週 やること 終わったときの目安
1週目 いちばん苦手な分野を、参考書の該当章から読み直す。設定例をシミュレーターで打つ その分野の設定を、何も見ずに打てる
2週目 2番目に苦手な分野を同じように進める。1週目の分野の問題も少し解く 2つの分野の問題で、間違えた理由を説明できる
3週目 模擬試験を時間を計って解く。間違えた問題の分野だけ戻って見直す 時間内に解き終わり、見直しの時間が取れる

1〜2週目:苦手分野を、手を動かして見直す

1〜2週目は、苦手分野を1つずつ片付けていきます。

参考書を最初から読み直す必要はありません。スコアレポートで得点率が低かった分野の章だけを開いて、設定例を自分で打ってみましょう。

たとえばIP Connectivityが苦手だった場合は、ルーターを3台つないで、スタティックルートを1本ずつ足していきます。足すたびに次のコマンドでルーティングテーブルを確認すると、どのルートがどの経路を選ぶのかが見えるようになります。

Router# show ip route
Router# show ip interface brief
Router# ping 192.168.2.1

Network Accessが苦手だった場合は、スイッチにVLANを作って、トランクでつないだ先にも同じVLANが届くかを確認します。

Switch# show vlan brief
Switch# show interfaces trunk

ルーティングの考え方そのものに不安がある場合は、ルーティングとは?の記事を、VLANの基本に不安がある場合はVLANとは?の記事を先に読んでおくと、設定の意味がつかみやすくなります。

練習の環境は、Ciscoが提供しているPacket Tracerで十分です。入手の手順はPacket Tracerで練習する方法の記事にまとめています。

3週目:模擬試験で時間配分を確かめる

3週目は、本番と同じ時間で模擬試験を解きます。

前回の試験で時間が足りなかった人は、ここがいちばん大事です。1問にかけていい時間の目安を決めて、迷った問題に時間を使いすぎない練習をしておきましょう。

模擬試験の解き方と時間配分は、CCNAの模擬試験の記事で詳しく紹介しています。解き終わったら、間違えた問題をスコアレポートの6分野に振り分けて、まだ弱い分野が残っていないかを確認します。

試験の前の週になったら、CCNA試験まであと1週間の記事の復習表を使って、最後の見直しをしておくと安心です。

今日やる練習:苦手分野を確かめる確認問題3問

ここで、今日その場でできる練習をやってみましょう。

まずは手元のスコアレポートを開いて、上の表の「得点率が低かったときに見直すこと」の列に、自分の苦手分野の行で印をつけてください。それが終わったら、次の3問を解いてみます。

3問とも、CCNAでよく問われる考え方を確認するためのオリジナルの問題です。答えを選ぶだけでなく、なぜそうなるかを一言で説明できるかも試してみてください。

問題1:サブネットのネットワークアドレス

192.168.10.70/26 というIPアドレスが属するサブネットの、ネットワークアドレスはどれでしょうか。

  • A. 192.168.10.0
  • B. 192.168.10.64
  • C. 192.168.10.70
  • D. 192.168.10.128

正解:B

/26 のサブネットマスクは 255.255.255.192 で、第4オクテットは64ずつに区切られます(0、64、128、192)。70は64から127の範囲に入るので、ネットワークアドレスは 192.168.10.64 です。

問題2:ルーティングテーブルで選ばれる経路

ルーターに次の3つのルートがあります。宛先が 10.1.2.5 のパケットは、どのルートで転送されるでしょうか。

  • ルートA:10.0.0.0/8
  • ルートB:10.1.0.0/16
  • ルートC:10.1.1.0/24

選択肢は、A・B・Cのどれか1つです。

正解:ルートB

ルーターは宛先に一致するルートのうち、プレフィックスがいちばん長いもの(ロンゲストマッチ)を選びます。10.1.2.5 はルートCの 10.1.1.0/24 には含まれません。一致するのはAとBで、より長い /16 のルートBが選ばれます。

問題3:VLANが違うPCどうしの通信

1台のスイッチに、VLAN 10のアクセスポートにつないだPC1と、VLAN 20のアクセスポートにつないだPC2があります。ルーターやレイヤー3スイッチはありません。PC1からPC2へ ping を打つと、どうなるでしょうか。

  • A. 同じスイッチにつながっているので届く
  • B. VLANが違うので、VLAN間ルーティングをする機器が無いと届かない
  • C. トランクポートを1つ設定すれば届く

正解:B

VLANが違うと、別々のネットワークとして扱われます。VLANをまたいで通信するには、ルーターやレイヤー3スイッチでVLAN間ルーティングを行う必要があります。トランクは複数のVLANを1本のリンクで運ぶための設定で、それだけではVLAN間の通信はできません。

3問のうち、説明に自信が持てなかった問題があれば、その分野が見直しの候補です。サブネットの計算をもっと練習したい人は、CCNAのサブネット計算の練習問題もあわせて解いてみてください。

InfraAcademyで、苦手分野の練習を続ける

今日の3問で苦手が見つかったら、その続きをInfraAcademyで進めてみてください。

InfraAcademyのネットワークの講座には、ブラウザで使えるシミュレーターがあり、ルーターやスイッチを設定して ping で通信を確かめられます。Packet Tracerを入れる前に試してみたい人や、すき間時間に設定を打ちたい人に向いています。

講座の順番は、ネットワークのロードマップにまとめています。苦手だった分野の講座から始めてもかまいません。

再受験の前に、本番に近い形で実力を確かめたい人は、InfraAcademy の資格模擬問題の「CCNA模擬試験200問」も使ってみてください。分野ごとに間違えた問題を見直していくと、スコアレポートで見えた弱点が埋まったかどうかを確かめられます。

まとめ

CCNAに落ちたあとにやることを、順番に振り返ります。

  • 試験の感想を、問題の中身ではなく時間配分や手が止まった分野としてメモする
  • スコアレポートの分野別の得点率と、分野の割合を並べて優先順位を決める
  • 不合格後は翌日から5日間待てば受け直せるが、苦手分野を埋めてから受ける
  • v1.1は2027年2月2日まで。再受験の日をこの期限と合わせて考える
  • 3週間で、苦手分野の設定を手で確かめ、最後に模擬試験で時間配分を確認する

一度受けた経験は、次の試験で必ず生きます。試験の雰囲気も時間の感覚も分かっている分、前回よりも落ち着いて受けられるはずです。

焦らず、苦手分野を1つずつ埋めていきましょう。応援しています。

参考

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この記事を書いた人

ryu

株式会社InfraAcademy 代表 / エンジニア

大手メーカーでインフラエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業・スタートアップでフルスタックエンジニアを経験。その後、起業し学習サービス「InfraAcademy」を運営しています。
保有資格:ネットワークスペシャリストなど 運営会社:株式会社InfraAcademy

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