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AWSクラウドプラクティショナーは何日で合格できる?勉強時間と難易度を、自分のスタート地点から見積もる方法

著者: ryu | #aws #資格 #AWS認定
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こんにちは、インフラエンジニアのryuです。

この記事は、AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)を受けようと思っていて、何日くらい勉強すれば合格できるのか、自分に難しすぎないかが気になっている人に向けて書いています。

検索すると「1週間で合格」「1か月かかった」など、いろいろな日数が出てきます。ただ、これは書いた人のもともとの知識や、1日に使えた時間がばらばらなので、そのまま自分に当てはめるとずれてしまいます。

AWSの公式は、合格に必要な勉強時間を数字では出していません。そこでこの記事では、公式の試験ガイドに書かれていることから難易度を確認して、自分の勉強日数を見積もる手順を紹介します。

勉強する分野の順番や教材の選び方は、CLF-C02の勉強方法の記事にまとめています。この記事は、その前の段階の「いつ受けるかを決める」ところを扱います。

CLF-C02の難易度は?公式の試験ガイドから確認しよう

まずは、試験の形と、AWSがどんな人を受験者として想定しているかを見ておきます。数字は公式ページで確認できたものだけを載せています。

項目 内容
試験コード CLF-C02
レベル Foundational(基礎)。上に Associate と Professional がある
試験時間 90分
問題数 65問(採点されない問題15問を含む)
問題の形式 選択肢から1つを選ぶ問題、複数を選ぶ問題
合格点 100〜1,000のスケールスコアで700以上

AWS認定の中では、いちばん入口にあたるレベルの試験です。受験の前に持っていなければならない資格もありません。

試験ガイドが想定している受験者

試験ガイドには、対象となる受験者について、AWSクラウドの設計・実装・運用に最大6か月ほど触れた経験がある人、と書かれています。AWSの仕事を始めたばかりの人や、AWSを使う人と一緒に働いている人も想定されています。

「最大6か月」は、6か月以上の経験が必要という意味ではありません。それくらいまでの経験の人が受けることを想定した試験、という意味です。

経験は受験の条件ではないので、実務でAWSを触ったことがない人でも受けられます。その場合は、経験の代わりになる知識を勉強で補うことになります。

範囲外になっている作業

試験ガイドには、この試験の範囲外になる作業も書かれています。コーディング、クラウドのアーキテクチャの設計、トラブルシューティング、実装、負荷テストや性能テストです。

つまり、プログラムを書いたり、構成図を一から設計したり、障害の原因を調べたりする力は問われません。問われるのは、クラウドの考え方、セキュリティの責任の分け方、主なサービスの役割、料金とサポートの仕組みを理解しているかどうかです。

この点で、CLF-C02の難しさは、深さではなく範囲の広さにあると考えておくと、勉強の計画が立てやすくなります。1つのサービスを深く掘るより、たくさんのサービスの役割を区別できることが大切です。

合格点700の意味

合格点の700は、65問のうち7割を正解すればよい、という意味ではありません。スケールスコアは、受験した回によって問題の組み合わせが違っても同じ基準で比べられるように換算した点数なので、正解した数の割合とはぴったり一致しません。

また、試験全体の点数で合否が決まり、分野ごとに最低点はありません。苦手な分野があっても、ほかの分野で取り返せる仕組みです。

ただし、配点は分野によって違います。

分野 配点
1. クラウドのコンセプト 24%
2. セキュリティとコンプライアンス 30%
3. クラウドテクノロジーとサービス 34%
4. 請求、料金、およびサポート 12%

分野2と分野3で全体の6割以上を占めます。勉強日数を見積もるときも、この2つに多くの日を割り当てることになります。

勉強時間が人によって違う理由とは?

同じ試験なのに、必要な日数が人によって大きく違うのは、スタート地点が違うからです。CLF-C02の場合、次の3つでスタート地点が決まります。

確認すること 知っている場合 知らない場合
ITの基本用語(サーバー、ネットワーク、データベース) サービスの説明を読んだときに、すぐに何をするものか分かる 用語の意味から調べるので、1つのサービスに時間がかかる
オンプレミス(自社でサーバーを持つ運用)との違い 分野1のクラウドのメリットが、比べながら理解できる メリットを暗記するしかなく、問題の言い換えに弱くなる
AWSのマネジメントコンソールを触ったことがあるか IAMやリージョンなどが画面と結びついて覚えやすい 名前だけの暗記になり、似たサービスを取り違えやすい

3つとも知っている人と、3つとも知らない人では、同じ教材を読んでも進み方がまったく違います。人の体験談の日数をそのまま当てにしないほうがいいのは、このためです。

ITの基本用語に不安がある人は、AWSの勉強に入る前に、インフラの学習ロードマップでサーバーとネットワークの全体像だけでもつかんでおくと、そのあとがずっと楽になります。

自分の勉強日数を見積もる4つの手順

ここからは、自分の勉強日数を見積もる手順です。人の日数ではなく、自分が実際にかかった時間をもとに計算します。

手順1:1日に使える時間を決める

最初に、平日と休日にそれぞれ何分使えるかを書き出します。理想ではなく、今の生活で確実に取れる時間を書いてください。

平日:通勤30分 + 夜30分 = 60分 × 5日 = 300分
休日:午前90分 × 2日 = 180分
1週間の合計:480分(8時間)

この例は計算のしかたを見せるためのもので、おすすめの時間ではありません。自分の数字を入れて、1週間の合計を出してください。

手順2:分野1を1回勉強して、かかった時間を測る

次に、配点が24%の分野1(クラウドのコンセプト)を、教材で1回ひととおり勉強します。このとき、かかった時間をメモしておきます。

分野1から始めるのは、ほかの分野の土台になる内容で、ここでの理解の速さが、そのあとの分野の進み方の目安になるからです。

手順3:配点の割合で、全体の時間を見積もる

分野1にかかった時間がわかったら、配点の割合を使って全体の時間を見積もります。分野1は全体の24%なので、かかった時間を 0.24 で割ると、4分野を1回勉強する時間の目安が出ます。

分野1にかかった時間 ÷ 0.24 = 4分野を1周する時間の目安
(例)分野1に3時間かかった → 3 ÷ 0.24 = 12.5時間

ここに、問題演習と復習の時間を足します。1周目で理解したつもりでも、問題を解くと迷うところが必ず出てくるので、演習と復習には1周目と同じくらいの時間を見ておくと、計画がずれにくくなります。

(例)1周目 12.5時間 + 演習と復習 12.5時間 = 25時間
25時間 ÷ 1週間の合計8時間 = 約3.1週間 → 4週間後を受験日の候補にする

これはあくまで見積もりのしかたの例です。分野3はサービスの数が多いので、分野1より時間がかかる人が多いと思います。少し余裕をもって、切り上げて計算しておきましょう。

手順4:受験日を決めて、途中で見直す

見積もりが出たら、その日付で受験日を仮に決めます。受験日が決まっていないと、勉強がいつまでも終わらなくなりがちです。

そのうえで、2週間ごとに進み具合を見直します。予定より遅れていたら、受験日を動かすか、1日の時間を増やすかを決めます。

見直すタイミング 確認すること
分野1が終わったとき 測った時間で、手順3の計算をやり直す
4分野の1周目が終わったとき 予定より何日ずれたかを確認し、受験日を決め直す
模擬試験を1回解いたとき 分野ごとの正解率を見て、残りの日数の配分を決める

模擬試験の使い方や、解いたあとの復習のしかたは、CLF-C02の模擬試験の使い方の記事で詳しく説明しています。

見積もりがずれやすいパターンと対策

手順どおりに見積もっても、実際にはずれることがあります。よくあるパターンを3つ挙げておくので、計画を立てるときに当てはまらないか確認してください。

分野3が思ったより重い

分野3(クラウドテクノロジーとサービス)は配点が34%でいちばん大きく、出てくるサービスの数も多い分野です。分野1と同じペースで進むと考えると、ここで予定が遅れやすくなります。

対策としては、分野3だけは見積もりの時間を少し多めにしておくことです。コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワークのように、サービスをグループに分けて1つずつ終わらせると、進み具合も確認しやすくなります。

動画を見た時間だけを数えてしまう

講座の動画を最後まで見ると、その分野が終わったような気がします。でも、見ただけでは問題を解けないことが多く、あとで復習の時間が足りなくなります。

勉強した時間を数えるときは、その分野の練習問題を数問解いて、説明できるところまでを1回分にしておきましょう。手順2で分野1の時間を測るときも、この基準で測ると見積もりがずれにくくなります。

間が空いて、前に覚えたことを忘れる

忙しい週が続いて1週間以上勉強できないと、前に覚えたサービスの名前を忘れてしまいます。そうなると、もう一度覚え直す時間が追加でかかります。

対策は、忙しい日でも10分だけ前の分野の問題を解き直すことです。新しいことを進められない日でも、忘れるのを防ぐだけで、全体の日数は延びにくくなります。

受験日を決めるときの判断の目安

見積もりのほかに、受験してよいかを判断するときの目安も決めておくと安心です。次の3つがそろったら、受験日を確定させてよいと思います。

目安 確認のしかた
試験ガイドのタスクを説明できる 4分野のタスクを読んで、知らない言葉がない
似たサービスを区別できる EC2とLambda、S3とEBSなど、違いを一言で言える
模擬試験で安定して点が取れる 1回だけでなく、2回以上続けて合格ラインを超える

サービスの数が多くて覚えきれないと感じている人は、AWSのサービスが覚えられない人向けの記事で、サービスをWebサイトを作る流れで整理しています。暗記だけで進めてよいか迷っている人は、CLF-C02は暗記だけで受かるかの記事も参考にしてください。

試験の直前の1週間に何をするかは、CLF-C02の直前対策の記事にチェックリストがあります。

試験の仕組みを確認する問題2問

計画を立てる前提になる、試験の仕組みをオリジナルの問題で確認しておきます。正解と解説は、問題の下の引用ブロックにあります。

問題1:合否の決まり方

CLF-C02を受験したAさんは、分野4の正解率が低かったものの、試験全体のスケールスコアは750でした。Aさんの結果として正しいものはどれですか。

  • A. 分野4が基準に届いていないので不合格になる
  • B. 全体のスコアが700以上なので合格になる
  • C. 分野4だけを受け直せば合格になる
  • D. 採点されない問題を除いて計算し直してから決まる

正解:B CLF-C02は試験全体のスコアで合否が決まり、分野ごとの最低点はありません。全体のスケールスコアが700以上なら合格です。

問題2:試験の範囲外の作業

CLF-C02の試験ガイドで、範囲外とされている作業はどれですか。

  • A. 目的に合うAWSのサービスを選ぶ
  • B. 責任共有モデルで、AWSと利用者のどちらの責任かを判断する
  • C. アプリケーションのコードを書く
  • D. AWSのサポートプランの違いを理解する

正解:C 試験ガイドでは、コーディング、アーキテクチャの設計、トラブルシューティング、実装、負荷テストや性能テストが範囲外とされています。A・B・Dは、それぞれ分野3・分野2・分野4で扱う内容です。

今日やる練習とInfraAcademyで続ける方法

今日の練習として、次の3つをやってみてください。30分ほどでできます。

  1. 手順1のとおり、平日と休日に使える時間を書き出して、1週間の合計を出す
  2. CLF-C02の練習問題10問を時間を測りながら解き、分からなかった問題がどの分野かをメモする
  3. 分からなかった問題が多い分野を、明日最初に勉強する分野にする

練習問題で、ITの基本用語のところで止まった人は、勉強日数を少し長めに見積もっておきましょう。AWSのサービスの名前で止まった人は、サービスを表で比べる勉強を多めに入れると進みやすくなります。

InfraAcademy のAWSの講座では、講座の中のシミュレーターでAWSの操作を練習できます。実際のAWSアカウントを使わずに画面の流れを確認できるので、料金を気にせずにサービスの役割をつかめます。学習の順番はAWSのロードマップで確認できます。

実際のAWSアカウントで手を動かしてみたい人は、AWS初心者が最初に試したい3つの操作の記事を見てください。予算のアラートの設定から始めているので、思わぬ料金がかかるのを防げます。

問題演習は、トップページのInfraAcademy の資格模擬問題から「AWS認定 クラウドプラクティショナー模擬試験150問」を解けます。手順4の見直しのときに、分野ごとの正解率を確かめる用途にも使えます。

まとめ

AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)の勉強時間と難易度について、振り返ります。

  • AWSの公式は、合格に必要な勉強時間を数字で出していない
  • 試験ガイドの対象者は、AWSに最大6か月ほど触れた経験がある人。経験は受験の条件ではない
  • コーディングや設計、トラブルシューティングは範囲外。難しさは深さより範囲の広さにある
  • 合格点は1,000点中700点のスケールスコアで、分野ごとの最低点はない
  • 勉強日数は、分野1にかかった時間を配点で割り、演習と復習の時間を足して見積もる
  • 受験日は先に仮で決めて、2週間ごとに見直す

人の合格日数ではなく、自分が実際にかかった時間で計画を立てることが、いちばん確実な方法です。

まずは今日、1週間に使える時間を書き出すところから始めてみてください。受験日が見えてくると、毎日の勉強も進めやすくなるはずです。

参考

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この記事を書いた人

ryu

株式会社InfraAcademy 代表 / エンジニア

大手メーカーでインフラエンジニアとして勤務した後、ベンチャー企業・スタートアップでフルスタックエンジニアを経験。その後、起業し学習サービス「InfraAcademy」を運営しています。
保有資格:ネットワークスペシャリストなど 運営会社:株式会社InfraAcademy

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