こんにちは、インフラエンジニアのryuです。
今回は、高校生がITパスポートに合格するための勉強方法と、取得するメリットを解説します。
私自身、高校1年生のときにITの知識がほとんどない状態からITパスポートを取得しました。 国家試験と聞くと難しそうに感じますが、高校生でも十分に合格を目指せる試験です。
ただし、過去問を丸暗記すれば簡単に受かる、という試験でもありません。
現在のITパスポートは、ITだけではなく経営、法律、プロジェクト管理、セキュリティなど幅広い分野から出題されます。この記事では、2026年時点の試験制度に合わせて、高校生がどのように勉強すればよいのかを分かりやすく紹介します。
高校生でもITパスポートは取得できる?¶
結論からいうと、高校生でもITパスポートは取得できます。
ITパスポートには特別な受験資格がありません。年齢や学歴、実務経験に関係なく受験できるため、高校生はもちろん、中学生でも受験できます。
ITパスポートは、ITを仕事にする人だけの資格ではありません。
パソコンやインターネットを使って働くうえで知っておきたい、IT・経営・セキュリティなどの基礎知識を問う国家試験です。
2026年時点の試験概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | CBT方式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 100問 |
| 問題形式 | 四肢択一 |
| 受験手数料 | 7,500円(税込) |
| ストラテジ系 | 35問程度 |
| マネジメント系 | 20問程度 |
| テクノロジ系 | 45問程度 |
CBT方式なので、試験会場のパソコンを使って回答します。
試験日は会場ごとに設定されているため、学校の予定に合わせやすいのも特徴です。
ITパスポートは高校生には難しい?¶
ITパスポートは高校生でも合格できますが、私は簡単な試験とは思いません。
2025年度のITパスポート全体の合格率は48.6%でした。受験者の半分近くは合格していますが、反対に考えると半分程度は合格できていません。
特に高校生が戸惑いやすいのが、ストラテジ系とマネジメント系です。
高校では普段あまり使わない経営戦略、会計、知的財産権、プロジェクト管理なども出題されるためです。
一方で、ネットワークやセキュリティ、コンピュータの仕組みに興味がある方なら、テクノロジ系は楽しみながら学べると思います。
合計600点だけ取ればいいわけではない¶
ITパスポートで注意したいのが合格基準です。
総合評価点で1,000点中600点以上を取るだけではなく、ストラテジ・マネジメント・テクノロジの各分野でも300点以上を取る必要があります。
つまり、テクノロジ系だけ得意でも、ストラテジ系が極端に低ければ合格できません。
高校生の場合は、得意なIT分野だけ勉強するのではなく、苦手分野を放置しないことが大切です。
高校生がITパスポートに合格する勉強方法¶
では、実際にどのように勉強すればよいのでしょうか。
私がおすすめするのは、参考書で全体像を知る → 分野別に問題を解く → 間違えた部分だけ戻る → 本番形式で100問を解くという流れです。
いきなり過去問100問を解こうとすると、知らない言葉ばかりで嫌になりやすいです。
まずは試験にどのような内容が出るのかをざっくり知るところから始めましょう。
1. 最初に参考書を1冊読む¶
最初はITパスポート用の参考書を1冊用意します。
ここで大切なのは、完璧に暗記しようとしないことです。
知らない用語が出てきても、最初はこんな内容が試験に出るんだな、くらいで進めて問題ありません。
高校生の場合は、文章だけの参考書よりも、図やイラストが多いものの方が読み進めやすいと思います。
参考書選びについては、こちらの記事でも紹介しています。
【関連記事】ITパスポートにおすすめの参考書を紹介
2. 分野ごとに問題を解く¶
参考書を一度読んだら、次は問題演習に進みます。

最初から100問通して解くより、分野を細かく分けて問題を解く方法がおすすめです。
たとえば今日はネットワーク、明日はセキュリティというように範囲を区切ります。
間違えた問題があれば、答えだけ覚えるのではなく、なぜその答えになるのかを参考書や解説で確認してください。
以前の私は、過去問から似た問題が出ることを利用して繰り返し問題を解いていました。この方法自体は今でも有効ですが、問題文と答えをそのまま暗記するだけでは不十分です。
現在の試験範囲は新しいIT用語や社会の変化に合わせて更新されているため、仕組みまで理解しておく方が安定して点を取れます。
3. 間違えた問題だけ繰り返す¶
勉強するときに、毎回すべての問題を最初から解く必要はありません。
一度理解できた問題よりも、間違えた問題に時間を使った方が効率的です。
私は、問題を解いたら間違えた分野だけをもう一度確認する方法をおすすめします。
たとえば30問解いて10問間違えたなら、その10問の解説を読み、翌日にもう一度解きます。
これを繰り返すと、少しずつ苦手分野が減っていきます。
4. 最後は120分で100問を解く¶
試験が近づいたら、本番と同じように100問を通して解いてみましょう。
ITパスポートの試験時間は120分なので、単純計算すると1問あたり約72秒です。
分からない1問に5分も10分も使ってしまうと、最後まで解けなくなります。
迷う問題はいったん飛ばし、解ける問題から進める練習もしておくと安心です。
IPAではCBT方式の疑似体験ソフトウェアも公開されています。初めてパソコンで試験を受ける方は、本番前に画面操作も確認しておくとよいでしょう。
高校生なら3か月を目安に勉強してみよう¶
どれくらい勉強すればよいのか気になりますよね。
知識ゼロから始めるなら、私は2〜3か月程度を目安にするのがおすすめです。
たとえば1日30〜60分ほど勉強し、休日に少し多めに問題を解けば、学校生活と両立しながら進められます。
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| 1か月目 | 参考書を読み、3分野の全体像を理解する |
| 2か月目 | 分野別に問題演習を繰り返す |
| 3か月目 | 苦手分野の復習+100問の模擬演習 |
夏休みや冬休みを利用して集中するのもよいと思います。
ただし、短期間で詰め込むより、毎日少しずつ触れる方が用語を忘れにくくなります。
参考書を読むのが苦手なら動画も使う¶
参考書を開いても、文字が多くてなかなか進まない方もいると思います。
その場合は、動画講座などで最初に全体像をつかんでから問題演習へ進む方法もあります。
大切なのは、参考書か動画かではありません。
自分が続けやすい教材を1つ決めて、問題演習まで進めることです。
独学での進め方をさらに詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
【関連記事】ITパスポートを独学で取得する方法
高校生がITパスポートを取得するメリット¶
高校生のうちにITパスポートを取得するメリットは、資格名を履歴書に書けることだけではありません。
私は、ITについて早い段階から勉強したこと自体が、その後の仕事を考えるうえで役立ちました。
ITの基礎を広く学べる¶
ITパスポートでは、ネットワークやセキュリティだけでなく、企業活動や経営、システム開発まで学びます。
高校生のうちにこの範囲を一度見ておくと、大学や専門学校でITを学ぶときにも、社会人になって仕事をするときにも聞いたことがある言葉が増えます。
生成AIやクラウドが当たり前になっても、ネットワーク、セキュリティ、データベースなどの基礎が不要になるわけではありません。
むしろ、新しい技術を理解するためにも基礎知識は大切です。
進学や就職でアピール材料になる¶
ITパスポートは国家試験なので、合格すればITに関する基礎知識を学んだことを客観的に示せます。
学校によっては入試、単位認定、資格取得支援などにITパスポートを活用している場合もあります。
ただし、ITパスポートを持っているだけで進学や就職が必ず有利になるわけではありません。
何を勉強し、その後どんなことへ興味を持ったのかまで話せると、より意味のある経験になります。
ITパスポートを取得するメリットについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】ITパスポートを取得するメリットを実体験から解説
エンジニアを目指すなら資格の次に手を動かそう¶
ITパスポートはITの入り口として良い資格ですが、これだけでエンジニアとして仕事ができるようになるわけではありません。
将来エンジニアを目指したいなら、資格の勉強で知ったネットワークやLinux、サーバーなどを実際に触ってみてください。
たとえばLinuxでコマンドを入力する、Webサーバーを構築する、IPアドレスを設定して通信を確認する。
こうした経験が増えると、ITパスポートで暗記した言葉が、実際に何を意味しているのか分かるようになります。
InfraAcademyでは、Linuxやネットワーク、AWSなどを実際に手を動かしながら学習できます。
高校生でもITパスポートは十分合格を目指せる¶
高校生でも、ITパスポートは十分に取得できます。
私自身も高校1年生のときに知識ゼロに近い状態から勉強を始めました。
大切なのは、短期間で答えを丸暗記することではありません。
参考書で全体像をつかみ、分野ごとに問題を解き、間違えたところを繰り返す。この流れを2〜3か月続ければ、少しずつ合格ラインが見えてきます。
ITパスポートに合格したら、そこで勉強を終わりにする必要もありません。
興味を持ったネットワークやセキュリティ、プログラミングなどを実際に触ってみると、将来どんな仕事をしたいのかも見つけやすくなると思います。





