こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、基本情報技術者試験の過去問解説です。RDBMSにおけるスキーマについて解説します。スキーマとは、データの内容,データの論理構造,記憶形式や編成などデータベースの構造を記述したものです。今回は、スキーマについて詳しく解説します。
RDBMSにおけるスキーマの説明として適切なものはどれか
今回の記事は以下の問題について解説します。
RDBMSにおけるスキーマの説明として,適切なものはどれか。
ア:実表ではない,利用者の視点による仮想的な表である。
イ:データの性質,形式,ほかのデータとの関連などのデータ定義の集合である。
ウ:データの挿入,更新,削除,検索などのデータベース操作の総称である。
エ:データベースの一貫性を保持するための各種制約条件の総称である。
出典:平成26年秋期 問26
答えは、『イ』の「データの性質,形式,ほかのデータとの関連などのデータ定義の集合である。」です。
今回の記事では、データベースのスキーマについて解説します。
その他の基本情報技術者試験の過去問についてはこちらの記事で解説しています。
スキーマとは?
ここからは、スキーマについて解説します。
スキーマとは、データベースの構造のこと
スキーマとは、データベースの構造のことです。データの内容,データの論理構造,記憶形式や編成などデータベースの構造を記述したものです。
もともとスキーマには、図、図形、計画といった意味のある言葉です。データベースでスキーマと言えば、データの構造のことを差します。
データベースのスキーマは、外部スキーマ、概念スキーマ、内部スキーマの三層スキーマに分けられています。
3層スキーマについて
データべースのスキーマは、外部スキーマ、概念スキーマ、内部スキーマの3層に分けて考えます。
3層に構造を分けることで、アプリケーションの変更がある際に、一部分だけ変更すればよくなります。それぞれの層では以下の構造を定義しています。
- 外部スキーマ→ビューを定義。ユーザから見えるデータを定義します。
- 概念スキーマ→テーブルを定義。テーブルの構造やデータの定義、データの関連なども定義します。
- 内部スキーマ→データの物理的な格納方法を定義します。
このように、データーベースでは、各層のスキーマを定義してデータの設計を行います。
過去問解説まとめ
今回の記事では、以下の問題を解説しました。おさらいしましょう。
RDBMSにおけるスキーマの説明として,適切なものはどれか。
ア:実表ではない,利用者の視点による仮想的な表である。
イ:データの性質,形式,ほかのデータとの関連などのデータ定義の集合である。
ウ:データの挿入,更新,削除,検索などのデータベース操作の総称である。
エ:データベースの一貫性を保持するための各種制約条件の総称である。
出典:平成26年秋期 問26
答えは、『イ』でした。その他の選択肢については、以下の通り。
- ア→ビューの説明
- ウ→SQLの説明
- ウ→整合性制約の説明
以上で解説を終わります。当ブログでは、このようなITに関する内容や基本情報技術者試験の過去問解説をしているので興味のある方は引き続きご覧ください。