こんにちは、フルスタックエンジニアのryuです。
今回の記事は、NATの設定方法について解説します。NATとはIPアドレスを変換する技術です。CiscoルーターでスタティックNATを設定して、IPアドレス変換をやってみましょう!NATの設定方法を詳しく解説します。
CiscoルーターのNAT設定方法
今回の記事では、CiscoルーターのNAT設定方法について解説します。手順は以下の通りです。
- ルーターの環境構築
- NATの設定
- 動作確認
ルーターの概要についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ルーターの環境構築
NATの設定をする前にルーターの環境構築をしてみましょう。以下のようなネットワーク構成です。
左側の「192.168.1.0/24」がローカル環境のネットワーク(LAN)で、右側の「123.123.1.0/24」がWAN側のネットワークです。NATはLANとWANのIPアドレスを変換して通信を行います。
LANとWANについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
・関連記事:LANとWANの違いは?
ルーターの設定は、IPアドレスを設定するだけです。PCしているインターフェースにIPアドレスを設定しましょう。
(config)#int gi 0/0/0
(config-if)#ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
(config-if)#no shut
(config)#int gi 0/0/1
(config-if)#ip address 123.123.1.1 255.255.255.0
(config-if)#no shut
NATの設定
IPアドレスの設定が完了したら、NATの設定です。今回は1対1のスタティックNATの設定を行います。「192.168.1.1」のIPアドレスを「123.123.1.1」に変換します。
つまり、「192.168.1.1」のPCがインターネットにアクセスする場合、「123.123.1.1」に変換されて通信を行います。設定は以下の通りです。
(config)#ip nat inside source static 192.168.1.1 123.123.1.1
//↓文法
(config)#ip nat inside source static [ローカルIP] [グローバルIP]
次に各インターフェースでNATを有効にします。
(config)#int gi 0/0/0
(config-if)#ip nat inside
(config)#int gi 0/0/1
(config-if)#ip nat outside
NATの動作確認
最後にNATの動作確認をしてみましょう。以下のコマンドを入力します。
#debug ip nat
IP NAT debugging is on
デバッグモードがONになります。すると、NATする際にターミナル上にログが表示されます。以下のようなログです。
NAT: s=192.168.1.1->123.123.1.1, d=123.123.1.2 [5]
送信元のIPアドレス「192.168.1.1」を「123.123.1.1」に変換していることが分かります。これでNATが有効になっていることが確認できました!
デバックをOFFにする場合は以下のコマンドを入力します。
#no debug ip nat
IP NAT debugging is off
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関連記事:【最新】CCNAのおすすめ参考書5選!【現役エンジニアが解説します】
NAT設定方法まとめ
今回の記事では、CiscoルーターでNATの設定方法について解説しました。NATは様々な種類があり、今回はスタティックNATの設定方法です。NATはネットワークの基礎知識なので覚えておきましょう!
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